ちょい虹:映画情報、読書感想ブログ

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気になる人文書・自己啓発書のおススメをピックアップ!【2016年6月新刊】

人文・知識の分野は、平積みになったタイトルだけ見ていても、世相を映し出していて面白いものです!今月はどんな新刊が出ているのかな。

気になる書籍をチョイスしました。

 学べるマンガ100冊

学校よりも塾よりも教科書よりも楽しい、最強の学び本! 灘高東大卒の最注目マンガ編集者、マンガ家の里中満智子さんほか 「マンガ」と「学び」の達人たちによるセレクト&解説つき。 「あさきゆめみし」から「キングダム」まで。 知恵と知識が身につくマンガを厳選、100作品を徹底紹介。 お受験ママパパも必読。ビジネスパーソンの学び直しにも最適。

 

どうせ漫画読むなら、教養もつけられちゃったら一石二鳥!てことで、ガチで学べる漫画100冊がセレクトされてます。文学だと「月に吠えらんねえ」、社会だと「健康で文化的な最低限度の生活」、他学習に「ドラゴン桜」など、各分野の名作ぞろいで、漫画に詳しくなりたいって人にもいい入門書かも。

 

悩みどころと逃げどころ

小さい頃からゲームという“人生で唯一無二のもの”に出あいながらも、「自分の進む道はこれでいいのか?」と悩み続けた梅原氏。一方、いわゆる“エリートコース”を自分から降りたちきりん氏は「頑張って、頑張って、それでもダメだったら、自分の居場所を探すために“逃げる”のも幸せをつかむ方法」と言う。立ち位置も考え方もまったく違う二人が、足かけ4年、100時間にもわたって語り合い、考え抜いた人生談義。学校で真面目に勉強してきたのに競争社会で行き詰まっている人、やりたいことが見つからなくて悩んでいる人必読! 今日から人生が変わります!

 

高学歴のちきりんと、学歴がないがゆえに苦労もしてきた梅原氏が、お互いに譲り合うことなく、生き方について100時間もかけて語り合ったというこの本。 たしかに、簡単に「学歴なんかいらない」といってしまうのは、ちょっと乱暴だろう。日本社会は大卒を採用する企業が多いので、選択肢が狭まってしまう時もあるからだ。けれど、「学歴」をつけるとは、結局社会に役立つような「人材」として家畜(社畜)化されるということでもある。この辺りのジレンマはいつも問題になるところだ。

 

アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと

トレードマークはアフロヘア、 朝日新聞コラム執筆や報道ステーション出演などで 話題を呼んだ稲垣記者。 震災や節電、朝日新聞の報道姿勢など、 大反響を呼んだ退職するまでの記事に加え、 辞めた今だからこそ書けたことをまとめた一冊。

 

大手新聞社を辞め、なんと電気代月200円の生活を始めたというアフロ記者こと稲垣さん。 「全く人間ってやつは、ものすごい存在です。 私たちは、お金がなければ、電気がなければなにもできないという、 思いこみの世界を生きているのではないでしょうか。 もちろんお金も電気も大切。しかしそれ以前に 人間こそが大切な存在であるはずです。 私は今、なんだか無限の鉱脈を見つけたような気もしているのです。 この世の可能性はもっともっと無限なものなのかもしれない」と語っている。冷蔵庫もドライヤーも掃除機も洗濯機も使わない生活だという。そして、とっても楽しそうにしておられる。

 

不調のときに助けてくれる野菜ごはん

「調子がいまいち」「きれいじゃないな」と感じたときは、野菜に助けてもらいましょう。1日分の野菜もラクにとれるレシピです。 野菜を食べて、体調&きれいをキープ! 疲れ、かぜぎみ、肌あれ・・・「こんなとき、何を食べたらいいのかな?」というときに役立つ、 野菜の料理を集めました。

 

レシピ本、何冊かストックあると安心ですよね。どうせなら、食で養生もできるレシピ本があると、一石二鳥。芽キャベツとモッツアレラチーズのグリルなど、ヘルシーでともかく美味しそう!なメニューが揃ってます。いまは食材もいろいろ注意して買わないといけない時代になっちゃってますね。

 

「生きるのが面倒くさい人 回避性パーソナリティ障害」岡田尊司

自分に自信がなく、
人から批判されたり恥をかいたりするのが怖くて、
社会や人を避けてしまう・・・・・・。
それが回避性パーソナリティの特徴だ。
「会社に行きたくない」「恋愛をしたくない」といったように、
昨今若者を中心とした現代人に増えているパーソナリティ障害でもある。
彼らにとって人生とは、喜びよりも苦痛に満ちている。
こうした特徴を見て、思わず「自分のこと?」と思った人も大丈夫。
面倒くささや無気力な状態を脱し、自由に生きるための方法を提案。

目次を見ると、「人と顔を合わせるのが面倒くさい」「期待されるのが面倒くさい」「縦のものを横にするのも面倒くさい」「生きるのが面倒くさい」という小見出しが!確かに、何もかも鬱陶しくなることってありますね。

この世の中、選択肢が多すぎますし。「決めるのが面倒くさい」分かります。

回避性パーソナリティの人を部下に持った場合の、うまい付き合い方も伝授してくれるようです。

 

「兵士のアイドル 幻の慰問雑誌に見るもう一つの戦争」押田信子

戦地の港に船が着き、日本からの荷物が届けられる。
何日も何日も心待ちにしていた、兵士たちの一番嬉しいときだ。
汗と泥にまみれた青年たちの手に一冊ずつ渡されたのは、美しく、可憐な女性が表紙に描かれた慰問雑誌である。
ウオー!
誰からともなく湧き上がる大きな歓声と天にまで届くような拍手。
彼らが生きて、戦うために必要な命の水がその雑誌にはたっぷりと詰めこまれていた。
表紙には鮮やかな真紅の文字で『戰線文庫』と書いてあった。(はじめにより)

なんと、戦時中に七年間もの間、戦場の兵士へ届けられていたグラビア雑誌があったという。原節子、田中絹代、山田五十鈴、高峰秀子、李香蘭など、そうそうたるアイドル達が誌面を飾っていたらしい。

 しかも時は「贅沢は敵」の中、異次元のような大衆娯楽性を持っていて、戦後に姿を消した幻の雑誌だという。現在同じ事態になったら、AKBなどが起用されるのだろうか・・・。

 

まとめ

今月も色々と面白そうな本が出ていました。

他には、一日一食という食生活についての本や、「新しい移住のカタチ」という移住本、内田樹と姜尚中の、世界情勢についての集英社新書、日本酒学の本、はたまた、ちくま文庫の美少年美術史など、気になるタイトルが色々ありました。

ネットも情報収集によいですけど、物理的に手にもって、じっくり書き手と向き合える紙の本と一緒に過ごす時間も、なかなか特別なものです。

それに、目にも優しいですね。

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