魔術師四人組が、ワルいお金だけを盗むという、日本でいうと鼠小僧みたいな快盗をやらかす本作もこれが二本目。今回は、彼らの前にトリックを見破る天才ハッカーが現れて・・・!?というお話。
あー、日本でも盗んでもらいたいワルいお金、沢山あるなあ笑
どこそこの企業とか・・・・
実は英語の原題は「Now you see me」なのです。全然違う。
(「いまに見てろ」的な意味なのかな??)
「グランド・イリュージョン」の予告編・あらすじ
「ホースメン」あの四人組のマジシャンが帰ってくる。さらなる高みに押し上げられたマジックショーを引っ提げて。
FBIを出し抜き、人々の賞賛を受けてから一年後、巨大コンピュータ会社の不正を暴こうと彼らのうち三名は隠遁から再び明るみに姿を現し、新しい一人の女性メンバーとともに活躍する。
今度の敵は、天才ハッカー。
ホースメンに着せられた汚名をぬぐい、裏幕を明らかにするため、彼らはとんでもない盗みの芸当をしでかすことになる。
彼らを中国のマカウまでも追い詰めてくる敵をかわしながら、彼らは壮大な魔術の数々を披露する。
「グランド・イリュージョン」監督・キャスト
監督:ジョン・M・チュウ
キャスト:
- J・ダニエル・アトラス役・・ジェシー・アイゼンバーグ
- ディラン・ローズ役・・マーク・ラファロ
- メリット・マッキニー役・・ウッディ・ハレルソン
- ジャック・ワイルダー役・・デイブ・フランコ
- ウォルター・メイブリー役・・ダニエル・ラドクリフ
天才ハッカー役は、ハリーポッターシリーズ主役で一世を風靡した、元ハリポタの、
ダニエル・ラドクリフ君。いつの間にかこんなに青年に成長していたね。
眼鏡もかけてないし、髭も生やして、今回は汚れ役ので魅せてくれる。
上映時間や日本公開日など
上映時間:130分
配給:KADOKAWA
日本公開日:2016年9月1日
「グランド・イリュージョン2」の口コミ・感想をチェック!
この映画はパズルのような謎を押し付けてくる。まあまず第一の謎は、なんでラドクリフを悪役に抜擢したのかということだな。かれは、実のところ全然恐るべき相手に見えなくて、テレタビーと同じくらいちょろい相手に見えるよ。
△テレタビー 参考
大きな盗み計画が中国で行われるのも、より大きな疑問だ。
コンピューターディスクが、都合良くトランプのカードみたいな形に作られているっていう点は面白いかなと思うけれど。
デイリー・スター紙 アンディ・レー
この映画には、手品師の驚くべき技量とか、どんなふうにドラマチックに手品を見せるとか、そういったことを見せてくれる場面がない。
二人のスリが恋する場面は、コメディ映画の古典「天国でのトラブル」を参照していると思うけど、この古典にみられた、息を飲むような官能性とか、ドラマチックな危険性とかには欠けていた。
リチャード・ブロディ(ニューヨーカー紙)
前作を見ていない人は混乱するだろうし、見ている人は激怒するかもしれない。牢屋の中のモーガン・フリーマンがいつ終わるともしれないナレーションで、前作のあらすじすべてを説明する。
今回の復讐劇にいたる経緯は、前作をふりかえる長いフラッシュバックシーンで語られる。
マジックが披露されるまでの待ち時間がけっこうあるので、その間に物語のつじつまが合わないところを見つけちゃうし、あれやこれや、ともかく絶対ありえないだろ、って突っ込みをいれたくなっちゃう。
窃盗プロジェクトでは、やたらと洗練されたカードさばきが見せつけられ、それからもっとかっこいいイリュージョンに切り替わる。
大晦日のロンドンは、痛快なトリックや、妙技、神出鬼没の魔術の、きらびやかで豪勢な舞台背景になっている。
ホースメンたちは、ちょっと自己満足な感があるし、物語の運びも、時々ちぐはぐで一貫性がないことがあるけど、この三つめの魔術は、うまく奏でられたオーケストラみたいに魅力的だ。
グランドイリュージョン3が作られることもすでに予告されているけれど、その時に、すべての謎が解けることになるのかもしれない。
ザ・リスト紙 アンジー・エリゴ
手品の妙技を、純粋に映画的手法で見せようとするよりも、この映画は単に魔術シーンを見せて、あとから、だらだらと説明台詞や回想シーンで、種を説明する。そんなわけで、どうもこれは少し、友達から凄いマジック・ショーの話を聞くのに似ているのだ。友達がいうにそれは凄かったんだろう、でも実際にその場にいて、マジックを体験してみたかったな、と思うような感じ。
この映画はバカ騒ぎ、無駄な動き、そして登場人物が話して、話して、話しまくる映画だ。アクションシーンはちょっとしかなくて、一番良かったアクションといえば、メインキャラクター達がトランプのカードを、部屋の中で前や後ろにさばいているところだ。
前作と同じように、エピソードが沢山ある。ありすぎて、いっそ何もないほうがよいのではと思うほど。四人のホースメンは、億万長者ウォルター(ダニエル・ラドクリフ)が仕掛ける狡猾な罠に陥ってしまう。
ウォルターは地球上のすべての電子端末から即座にプライベート情報を盗み出してしまう電子チップを操作することができる。この物語はホースメンを追うFBI捜査官の話と、ホースメンと、今回影で糸を操っている”マジック破り”のブラッドレー(モーガン・フリーマンが演じている。前作の最後で牢屋に入れられた)の対決の話が絡まりあっている。
エピソードがごた混ぜになった、ある意味能天気なかんじの物語の進み方とか、マカウのナイトクラブ、カジノ、玉石が敷き詰められた中国の細い路地なんかを楽しめる、トラベル日記的なスタイルといえば、80年代90年代の、中国のアクションコメディに似ているといえるかもしれない。特に、チョウ・ユンファ主演の「ギャンブラーの神」シリーズを思い出す。
このシリーズの、英語版とかんがえたら、一番評価できるかも。
マット・ズーラー・セイツ(rogerebert.com紙)
まとめ
前作よりは、良くなった!楽しめた!という意見も結構多かったです。
でも全体的に「会話シーンが多すぎ」「喋りすぎ」という感想が見られました。
マジックの種を説明台詞で、解説しちゃっている場面が多いようですね。
プロットは、快盗を追いかける刑事、快盗を罠に貶めようとする悪党、といった構図など、どこか「ルパン」っぽいような気が笑
それにしても、ハリポタのラドクリフ君だとは、一見分かりませんでした。
成長すると、あんなに雰囲気が変わるものなんですね・・。
役作りのおかげもあるのかな?
億万長者という点は、ラドクリフ氏の私生活と共通しているかもしれません。
彼のファンは、見に行ってあげてもよさそうです。