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犬ヶ島の感想・評判どう?日本文化への愛情たっぷりクレイアニメ!見どころは?

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 ベルリン映画祭で銀熊賞を受賞!本格クレイ・アニメ、しかも近未来の日本が舞台!!日本語も聞こえるし、舞台セットのあちこちには日本語の看板が!

 しかも相撲やら歌舞伎舞台らしきシーンも登場するし、これは日本人には嬉しいアニメ。

 クレイアニメっていうだけで、手作り感とぬくもりがあって魅惑的なんですが、これは面白そう・・・。さて評判はどうでしょうか。hh

 基本情報と、観た人の感想や口コミをチェックしてみました!

 

「犬が島」の予告編とあらすじ


『犬ヶ島』予告編 (2018年)

  極東の国、日本のメガ崎の暴虐市長。

(背中に大きな猫の入れ墨を彫っている・・・)

犬インフルエンザが発生した時、彼は犬達を皆、島送りにしてしまった。

そこはゴミだらけの島である。

愛犬スポッツをさらわれてしまった少年、小林アタリは、一人で軽飛行機を盗み出して、犬ヶ島に潜入する。

 スポッツ、チーフ、キングなどの犬達は、島で飢えて途方に暮れていた。

彼らを発見したアタリは、彼ら五匹の犬に助けられて島を冒険する。

すると、そこで人間社会に大きく影響するような重大な事実を発見してしまった。

 

「犬ヶ島」の監督や出演(声優)

  • 監督

ウェス・アンダーソン

  • 出演

 

 

小林アタリ・・・コーユー・ランキン
スポッツ・・・リーブ・シュレイバー
チーフ・・・ブライアン・クランストン
レックス・・・エドワード・ノートン
キング・・・ボブ・バラバン
科学者助手オノ・ヨーコ・・・オノ・ヨーコおばさん・・・夏木マリ筆頭執刀医・・・渡辺謙ヒロシ編集員・・・村上虹郎

 

 ちょ、日本の声優陣豪華すぎ~~!なんと、あのオノ・ヨーコまで引っ張りだされていたりとか、(しかも役名がヨーコ・オノw)UAと村上淳さんの秘蔵っ子(?)で美少年の虹郎君も出てますよ!

 

「犬が島」の上映時間や日本公開日

  • 上映時間・・・101分
  • 日本公開日・・・5月25日
  • 配給会社・・・20世紀フォックス映画
  • ジャンル・・・アニメーション、SF、冒険

 

「犬ヶ島」の感想やレビューをチェック!

美術センス抜群!というレビュー

 牙や爪などのバイオレンスもあるけど、喜ばしい映画!

映画の真ん中あたりでは、歌舞伎のシーンもあって、アンダーソン監督独自のスタイリッシュなやり方で撮られている。極東を舞台にしたこの映画で、彼の美的センスは神的なレベルに達している。

 美術は素晴らしく、時折物語よりも背景に気を取られてしまうほど。けどチャーミングな犬達がずっと場面をあたためてくれてる。

マシュー・リコナ評価より(サンディエゴ・リーダー)

 

人間だけ日本語喋るのが不自然、というレビュー

 アニメーションのレベルは第一級で、可愛らしく、時に不気味可愛い。

けれど、犬達が英語で喋るのにたいして人間の登場人物たちは日本語で喋り、しかも翻訳されないことも多くて、何かぎこちなかったし、置いて行かれる感じがした。

 そして画面はモノクロっぽくて静的なので、単調な感じもした。

「犬ヶ島」にはいくつもいい感じのシーンがあるけど、アンダーソン監督のベストではないと感じた。

モイラ・マクドナルド評価より

‘Isle of Dogs’ has adorable moments but isn’t Wes Anderson’s best | The Seattle Times

 

日本文化への愛情や影響たっぷり!というレビュー

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  ようこそ犬ヶ島へ!想像力に溢れたウェス監督ワールドが広がっている。

物語は図式的に感じられて、日本文化解釈について疑問なところもいくつかあったけれど、「犬ヶ島」は作り手のお道化たユーモアや、こちらまで感染しちゃいそうな映画に対しての情熱がいっぱいだった。

 政治家の汚職や犬インフルエンザへの不安がある社会を舞台に、この映画は、救出冒険活劇んもなっているし、陰謀を暴き出す物語にもなっている。

  犬達はケーブルカーに乗って、島を旅し、ロボット犬と戦い、喧嘩するたび砂埃を回せる。アンダーソン監督が描き出す未来には、どこか昔懐かしいものがある。昔のカートゥーンとか、ファンタジックなショートムービーへの愛が見られる。

 監督の美学は、何というかちょっとジオラマ模型的なとこがある。

 そして、何よりもセンチメンタルだ。

 

 それから、日本映画への愛情と知識も詰まっている。対称的で、目線のレベルにあわせた小津安二郎の画面構成とか、色彩豊かな宮崎駿の奇想天外とか。だから、日本文化の取り扱い方が不適切という、他の批評家の意見は分からなかった。

 ある監督がどこか外国を舞台にして外国文化を取り入れた時に叩かれるんだったら、けっきょく僕らは文化的孤立主義に陥ってしまうし、真にクリエイティブなことは出来なくなってしまうんじゃないだろうか。

 まあ、批判している人の中には、単に犬派じゃなく猫派という理由の人々もいそうだけど笑

クリス・ボグナー評価より

Ruff stuff: 'Isle of Dogs,' the Wes Anderson universe and the question of cultural appropriation (B+) | GuideLive

 

和太鼓で気分ぶち上がる!というレビュー

  展開がキビキビしてて、楽しくて、チャーミング、風刺的なウィットにも溢れていて、最初から大盛り上がりのラストシーンまで、夢中にさせてくれる映画。

それからアドレナリン放出させてくれる和太鼓のリズムもある!物語の新たな展開のたびに、意外性と喜びが待っている。

 ビジュアル面にも会話にも、すごく力が入れられていて、ジョークを全部キャッチしようと思ったら、リピートして観るしかない。ひょうひょうとしたコメディ要素が、基調のシリアスさと、うまくバランスを取れている。

 パペットの犬達があまりに愛らしく描かれているので、映画を観終わったあとは、すぐに走って犬を拾いに行きたくなってしまう映画。

ジャンマリー・タン評価より

Movie review: Isle Of Dogs, Latest Movies News - The New Paper

 

「犬ヶ島」一般観客の感想・口コミをチェック!

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  • 大好き!なんて素敵な映画なんだ!

 

  • 時々退屈して、実際の時間より映画が長く感じた。

 

  • ウェス監督は、本当に他の誰も作れないような独特の映画を作ってくれる!洒落てて知的で、既成概念を打ち破るような映画!しかも、どこか肩の力が抜けているのもいい。

 

  • 会話が面白くて、驚くほどよくできたクレイアニメ。ちょっとチグハグなシーンもあったけど。

 

  • 20分間見たけど、それ以上見れなかった。つまらん。

 

  • 感情移入ができないし、物語にも説得力がない。映像は綺麗だったけど。

 

  • 物語の先が読めてしまった。

 

  • 物語が進むペースが不均一で、政治的メッセージが濃いけど、愉快な演技、素晴らしいアニメーションのおかげでいい映画になっている。

 

  • 2018年で一番面白おかしい映画になるんじゃないかな。これがアニメーションっていうことさえ忘れさせるほど素敵な物語だった。

 

  • ウェス・アンダーソンは、我々の時代で一番の、インディーズ監督だと思う。そして魅了するようなスペクタクルが繰り広げられる本作は、ウェス監督の映画のなかでも、一番洗練された作品になっていると思う。

 

  • 犬好きの心の中で残り続ける、素晴らしいアニメーション映画!

 

「犬ヶ島」見どころまとめ

 観客の不満の中には、「日本語の字幕が出ない!」というのが多かったです。日本語の台詞は割と多いみたいなので、確かに字幕がなかったら、日本語分からない人には欲求不満になっちゃいそうですよね。

 これはどういう狙いだったんでしょう・・?

 でも、日本人だったら、もちろん日本語で何が喋られてるか分かりますし、背後の看板も読めますから、そういうところは楽しめちゃってお得感アリ!

 あとは、今時珍しい、CGじゃない、ひとつひとつ人形を粘土で作って撮影するという、気の遠くなるほど手間のかけられた映画です。

手作り人形のぬくもりが溢れていると思います。

 ヤン・シュヴァンクマイエルとか、ああいう不思議系パペット・アニメが好きな人は必見ですね。日本人から見たら、エキゾチックに描かれている日本文化が、なかなか楽しそうなのも見どころ。

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