イギリスの緻密に描かれた可愛い絵本で有名。ピーターラビット。
はてさて、ほのぼのした心癒されるアニメなのかな・・・と思いきや!!
ウサギ達がラップで踊ったり、人間の男マクレガーさんと死闘(??)を繰り広げたりと、なんともファンキーではないですか!!
しかし、CGアニメで超リアルかつ、可愛らしくデフォルメされた作り上げられた、ウサギ達はあくまでキュート!悶絶しそうなほど可愛いです。
ウサギの他に狐も、スズメも、色んな動物が登場するし、こ、これは予想外!
いい意味で絵本の世界を裏切っていそうですが、はたして評判はどうなんでしょう。
面白い?つまらない?
基本情報と評判を調べてみました。
「ピーターラビット」の予告編とあらすじ
ピーターラビットは、イギリスの湖水地方に住んでいるウサギ。
カトンテール、モブシー、フロプシーと一緒にのどかな田園地帯に住んでいる。
ピーターの大好物は、マクレガーおじさんの畑で育てられている人参やカブ。
しょっちゅう畑に忍びこんでは、それを盗み出して齧るのが好き。
マクレガーおじさんにはいつも追いかけまわされている。
そして、今度こそおじさんに捕まりそうになってしまった!ピンチ!
しかしなぜか、おじさんは罠の前で、ばったり倒れてあの世行き。
そんなわけで、映画版のオリジナルストーリーが始まる。
マクレガーおじさんの親戚、まだ若い男子、トーマス・マクレガーがやって来るのである。
一方、ピーターはうさぎに同情的で、エサをくれたり、うさぎの似顔絵を描いてくれるビアに恋してしまう。(ビアトリクス・ポターがモデルなのだろう)
トーマスは、ビアには隠していたが、実は動物が大嫌い。
おじさんの家を競売にかける前に、畑の作物を盗みにくる動物たちを、皆根絶やしにしてしまおうと考えている。
仲良くなるビアとトーマスが、ピーターには面白くない・・・。
「ピーターラビット」の監督やキャスト
監督
- ウィル・グラック
俳優や声の出演
- ピーターラビット・・・ジェームズ・コーデン
- ビア/あひるのジマイマ・パドルダック(声)・・・ローズ・バーン
オーストラリア出身の女優さん。オーストラリアはイギリス英語だから、今回の役かな?「スターウォーズ2」「トロイ」などの話題作に出演。ベネチア映画祭で女優賞も獲得してます。
あひるのジマイマまで・・。声色をどういういうふうに使い分けているのか注意してみたい!
- トーマス・マクレガー/かえるのジェレミー・フィッシャーどん(声)・・・ドーナル・グリーソン
アイルランド、ダブリン出身の俳優さん。髪の色が綺麗ですね・・・。
- マクレガーおじさん・・・サム・ニール
絵本の「ピーターラビット」でお馴染み、いつもピーターを追い回している怖い印象のマクレガーおじさん。
実写で演じるのは、こんな俳優さんです!アイルランド出身。
- カトンテール(声)・・・デイジー・リドリー
- モブシー(声)・・・エリザベス・デビッキ
「ピーターラビット」の上映時間や日本公開日
- 上映時間・・・95分
- 日本公開日・・・2018年5月18日
- 制作国・・・オーストラリア・アメリカ・イギリス
- 配給会社・・・ソニーピクチャーズエンタテインメント
- ジャンル・・・アニメーション、コメディ、家族映画、ミュージカル
「ピーターラビット」の感想や評判をチェック!
ピーターが過激すぎる!という低評価
ピーターラビットは、1902年に出版されてからというもの、絵本の金字塔だった。
ピーターラビットは、いたずらっ子ウサギで、エドワード朝時代の、水色の上着を着たうさぎ。グレゴリーおじさんの畑から人参を盗み出してかじるのに、命をかけている。
シリーズは23冊もの絵本になっていて、ヤマアラシや蛙まで色んな森の動物たちが登場する。
見ていると、トーマスが段々可哀想になってくる。ピーター・ラビットは、いたずら小僧から、冷笑的なサディストへと変貌してしまい、マクレガーおじさんが持っていた罠や、電気仕掛けの護身道具やら、爆発物なんかを使って、どんどんトーマスに対しての攻撃をエスカレートさせるのだった。
ピーターや仲間たちのアニメはリアルだった。
けれど、ちょっと色んなポップカルチャーから引用し過ぎている気もした。
あと、繰り返されるギャグが、ちょっとクドイ。
たしかに、映画を見ていた子供たちはスラップスティックなドタバタ喜劇に笑っていたし、ピーターは最後にはいいことをするのだけど・・・。
お笑いが、安易で、本当に魅力的な作品にはなっていなかった。
スーザン・ウスジナ氏レビューより
Peter Rabbit Movie Review & Film Summary (2018) | Roger Ebert
大人でも、色々考えさせられるという評価
△こ、このギャングみたいな表情、可愛すぎ!
この2018年版のピーター・ラビットは、荒くれた、いたずらっ子である。
親子に語り継がれてきた絵本のキャラクターとは違う。
けれど、この映画は家族の大切さや、成長する中で愛情や痛みを学んでいく話にもなっている。
実写であるトーマスと、ピーター達アニメの動物の間で、かっこいい格闘シーンがみれる。気の利いた決め台詞も聞ける。
けれど、成長し、変化し、自分の欠点を受け止めることに重点が置かれているのが素晴らしかった。ピーターは、何のために自分が戦っているのかとか、何で成長することをそんなにも恐れているのかを、自分の中で解決しないといけない。
この映画は子供たち向けだけど、大人も、自分の行動や、考え方について考えさせられる。
アン・T・ドナヒュー氏レビューより
Review: Despite upgrades, Peter Rabbit honours original story - The Globe and Mail
家族で楽しめるという評価
△狐くんも、リアル。
この映画は、子どもをターゲットにしているけれど、大人の観客にも楽しめるユーモアで溢れている。アニメーションチームは楽しく魅力的なキャラを、素晴らしい仕事で作り出しているし、観客の大半が良く知っている、今日の、ポップソングもたくさん登場する。
トーマス・マクレガー役のグレーソンは、小粋な悪役をうまく演じている。けれど、思うほど善悪がハッキリ分かれているわけではない。可愛いピーターラビットも、ぷんぷん怒る蛙のジェレミー・フィッシャーどんも、みな私たちは過ちをおかすし、努力が報いられることもある。そのことを思い出せるのは、わるくない。
マシュー・ト―ミー氏レビューより
動物達がにぎやかに騒いで楽しい映画!という評価
△ほんと、この微妙な、小ばかにしているかのような表情を、よく作り込んだものだ・・。
この映画はギャグがピリリと効いていて、実写とアニメのアクションの熱狂的なミックス具合が、おバカっぽくて見ている方を飽きさせず、笑いも誘う。
この映画は、何もかもをも、とにかく可愛く作ろうと狙っているように見受けられた。ふわふわした動物たちや、ぎこちない人間たちも両方。
この前アニメになっていた「パディントン」ほどに洗練されてはいないけれど、それでも脱力系のおバカさで、ユーモアのセンスも大胆だった。
新鮮なのは、ここでアニメーター達はウサギを写真みたいにリアルに描き出していること。ウサギ達が人間とやり取りする場面は、ちょっとぎこちない。けれど映像は素晴らしい。ワイルドで、エネルギッシュ、時にちょっと暴力的だけど、行き過ぎてはない。
物理的などんちゃん騒ぎがノンストップで続くから、子どもたちは、ずっとクスクス笑ってるだろうし、大人も、そこここで面白い台詞に微笑むことができるだろう。
舞台は、太陽が穏やかに照らすイギリスの片田舎。絵葉書になりそうな、ロンドン旅行のシーンも少しある。鳥たちは、ポップソングを元気に歌い続け、時折、うさぎや狐、やまあらし、ガチョウも飛び入り参加してくる。雄鶏の力強い鳴き声も、明日の日の出をいつもより楽しみにさせてくれるかもしれない。
リッチ・クライン氏レビューより
Shadows on the Wall | Peter Rabbit
映画「ピーターラビット」の見どころまとめ
評価は、六割くらいが高評価していました。
とにかく予告編を見ても分かる通り、リアルに毛の一本一本まで描かれたピーターラビット達の愛くるしさがたまらない!!です。
可愛いキャラ好きだったら、それだけでも見る価値はあるかも。
あとは、子供が主なターゲット層なので、動物たちが歌って踊って、ドタバタ喜劇、みたいなノリです。
ある意味、バックスバニーとか、ああいうカートューンのノリに近いでしょうね。
だから真剣なドラマを求めている大人には物足りないかも。
また、イギリス湖水地方の、美しい風景や、ロンドンの街並みを堪能できるのも、素敵ポイントかもしれません。