天才的だけれども傲慢な医者が、事故で医者としての能力を失い、かわりに魔術に目覚めるという物語。変わった設定で、予告編では無重力状態みたいに壁を歩行する戦闘シーンがあったりしました。
スパイダーマンみたいにマーヴェル・コミックが元になっていて、ディズニー映画の管轄のもと作られています。
面白いのかつまらないのか、評判を調べてみることにしました。
映画「ドクター・ストレンジ」のあらすじ
才能あるが偏屈な外科医ストレンジは、自動車事故で両手をダメにしてしまう。何回も莫大なお金を費やして手術を受けたが、両手は元に戻らない。ストレンジはカトマンデュに向かい、「エインシェントワン」という僧院に入る。
そこで、魔法使いの女性が、彼の心を神秘的でサイケデリックな宇宙へと開くのである。そこはワームホールや魔法使い、そして悪者たちに満ちた場所だった・・。
次元を超えて迫りくる強敵に挑む中、次第にストレンジは自己中心的なエゴイズムを捨て去っていく・・・。
映画「ドクター・ストレンジ」の監督や俳優陣
監督・・・スコット・デリクソン
出演・・・ドクター・ストレンジ役=ベネディクト・カンバーバッチ
モルド役=キウェテル・イジョフォー
クリスティーン・パーマー役=レイチェル・マクアダムス
ウォン役=ベネディクト・ウォン
ニコデマス・ウエスト役=マイケル・スタールバーグ
主役を演じるカンバーバッチは個性的な風貌をしています。イギリスの人気俳優で過去にはシャーロックホームズなんかも演じています。
「ドクター・ストレンジ」の上映時間や日本公開日
上映時間・・・115分
日本公開日・・・2017/1/27
配給会社・・・ディズニー
ジャンル・・・冒険活劇、ファンタジー、SF
「ドクター・ストレンジ」の感想・口コミをチェック!
ハリポタとか、不思議の国のアリスみたい!という意見
この映画は言って見れば、大人向けのハリーポッターというところだ。ストレンジはよく訓練された魔法使いで、火を表すマンダラから、実際に火を起こしたりする。魔法を使いこなすようになると、都市を折り紙みたいに畳んでいくことすらできてしまう。
Doctor Strange | Movies | Film より
ストレンジが、呪文をうまく使いこなせるようになると、映画は幻覚的なビジュアルイメージの世界に入るが、それは愕然とするほどに成功している。
まるで、不思議の国のアリスが不思議の国まで落下するかわりに、不思議の国を通過して落ち続けて、鏡に囲まれた万華鏡の中のような、もっとクレイジーな場所に辿りつい得てしまったかのようである。
ドクターストレンジの最後の見せ場は、幻覚を見てトリップしているようであり、わくわくドキドキさせられる。この映画は、アカデミーの特殊効果賞だって十分取れただろう。物語が、平凡なのを埋め合わせてくれる要素だ。
Review: Doctor Strange - Blog - The Film Experience
辛口評価もあり
ドクターストレンジの物語は、マーヴェルコミックが原作の映画を観たことがある者にとっては、見慣れたコースをたどる。主人公は、自己中心的なお坊ちゃんタイプで、物語の終わりの時には、超人的能力を見につけた、自己中心的なお坊ちゃんタイプに変化するってことだ(ほとんど変化してない汗)。もちろん責任やら自己犠牲といったことついても、少しは学ぶのではあるが。それから物堅いのなかには、悪者がひそんでいるし、また男性が、女性をリードするタイプのラブロマンスが仕掛けられていたりする。
まあこんな見慣れた感じの物語。
こういう、プロットの前にもあった感を相殺するために監督は、原作のコミックそのままの、サイケデリックなビジュアルを再現しようとしている。
最初のうちは、こういう戦略はうまくいっている。ストレンジとその仲間は、万華鏡で見る景色のように、ねじれたり、内側と外側がひっくりかえった都市空間の中をとびまわる。けれど、こうした仕掛けが三回か四回使われた後には、原作にあるようなウィットと活気をなくしてしまうのだ。それでもってついついて映画「インセプション」を思い出してしまう。「インセプション」の中でも、スカイスクレイパーが、折り紙みたいに、くしゃくしゃ折り畳まれる場面があったから。でも、ドクターストレンジよりも、もっとうまくやられていたんではないかなと思う。
また、物語の大半は香港やチベットなどで展開するにもかかわらず、アジア人キャストがたった一人しかいないのも、問題かも。白人ばかり。
Doctor Strange is a tired film that revels in whitewashing - The Globe and Mail
「ドクター・ストレンジ」一般観客のレビューを拾ってみた。
- そんなに映画はよく行くタイプじゃないけど、これは面白かった!大スクリーンで3Dで見たら、とっても楽しかった。
- CGI使いすぎて、なんか退屈したよ・・
- 2時間に及ぶ、サイケデリックな夢が楽しめた。
- マーヴェルコミック原作の映画が観たいんだったらおすすめ。凄い傑作ってわけでもないけど、充分に楽しめるレベル。
- ときどき、物語がトーンダウンする時があって、そんな時はちょっと退屈する。面白い場面が来るのをジリジリ待つしかない。で、面白い場面が来るときは、それはガツン!と来る。十点中七点。
- 素晴らしい。物語は微妙だけど映像は凄い。それに主役のカンバーチッチは凄い役者だよ。やっぱり。
まとめ
全体的な評判はかなり良かったです。欠点としては、物語がこういうヒーローものの定石通りのパターンを踏んでいて、あまりオリジナリティはないというとこ。
長所としては、とにかくサイケデリックな映像がスリリングだった、楽しかった、という意見が多かったです。さて、グッドトリップになるか、バッドトリップになるかは、あなたの好み次第・・・というところでしょうか。とにかく幻覚的映像がウリということですね。