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人生道草しまくり迷いまくりのstray dogが遂に故郷を見つけるまでの物語。

本能寺ホテルを観た感想!綾瀬はるかのキャラが天然ボケ過ぎてイマイチ?【若干ネタバレ】辛口評価。

Ayase Haruka

 現代の京都から、時は安土桃山時代、それも1582年の本能寺の変のまさに本能寺に、ほんわかした女の子がタイムスリップしちゃったら!?というお話。

 綾瀬はるかと堤真一、それに時代劇でもお馴染みの面々が揃って、なんか不思議なプロットだけど、どうなっちゃうの?という映画。

 観に行ってきましたので感想を口コミします。

 

「本能寺ホテル」のあらすじ

 綾瀬はるか演じる繭子は、おっとりしていて、特に将来自分がやりたいこともない女の子。勤めていた会社が倒産してしまった繭子に彼氏の恭一は、プロポーズする。

 周りの友達も「あんたみたいのは、早く結婚した方がいいよ~」とすすめる。繭子はまわりに流されるまま、いつのまにか結婚の方に向かっている。

 そんなある日、恭一のお父さんが料亭を営む京都で、恭一の両親の金婚式が行われることになり、繭子と恭一は出席することに。

 一足先に京都に着いた繭子だが、ホテルの予約がなぜか一カ月先にされてしまっていた。さまよっていると、「本能寺ホテル」という変わった名前のホテルを発見。「ヘンな名前」と思いつつも、ここに泊まることにする。ところが、エレベーターに入ったと思った繭子は、なぜだかいつのまにか、お寺の中に入ってしまっている。しかも、ちょんまげをゆって脇差をさした人物たちに問い詰められる。

 そう、繭子は400年も昔の本能寺の中に、なぜだかタイムスリップしてしまっていたのだった。繭子は天然ぶりを発揮し、冷酷と恐れられる「親方様」つまりは「織田信長」を呼び捨てにしたり、横暴をたしなめたりと傍からみると無謀な行為に走る。

 やがて、彼女は信長の冷酷な側面だけではなく、天下の平和をのぞみ、庶民とまじわって遊ぶ面も目撃する。歴史を変えてはいけない。でも、繭子は、信長に、本能寺にとどまってはいけない、と忠告することに決めるのだった・・・。

 

「本能寺ホテル」の監督やキャスト

監督・・・鈴木雅之

出演・・・倉本繭子=綾瀬はるか

     織田信長=堤真一

     森蘭丸=濱田岳

     吉岡恭一=平山浩行

 鈴木監督と、綾瀬はるか・堤真一は「プリンセストヨトミ」のチームでもありました。

 

「本能寺ホテル」の上映時間や公開日

  • 上映時間・・・119分
  • 公開日・・・・2017/1/14
  • 配給会社・・・東宝
  • ジャンル・・・歴史、SF、コメディ

「本能寺ホテル」を見た感想

綾瀬はるかのキャラが幾らなんでも天然ボケ過ぎかも・・・

 綾瀬はるか演じる繭子は、ともかく天然キャラ。でも、あんまりキャラ設定がうまくいっていないように思えた。矛盾があるし、無理がある。天然ボケにも度が過ぎる。

 これは脚本の問題で、綾瀬も演技が特にうまいわけではないのだが、彼女自身が持つタレントとしての天然の魅力で、救っている気がした。

 まず矛盾とゆーと、繭子は現代にいる時は、彼氏の恭一のいうことに何でも賛成して「恭一さんが言うなら・・・」と結婚式場のセッティングや何やら、特に自分の意見をいわないで、ひたすらおとなしくついていくタイプである。

 なのだが、信長のいる戦国時代に行くと、なぜか急に超積極的に豹変するのだ。

 信長が、名茶碗を自分に譲るよう、その器を愛しまくる骨董商に迫るのを目にした時は、つかつか立って行って、「だめです!」と信長の手から器を奪い取り、骨董商に返す。それから、「は、もしかして・・あなたが、あの、信長!??」と驚き、家臣らから「親方様を呼び捨てにするとは無礼な!!」と言われつつも「信長、信長」といい、そのあとも「信長さん」と名前で呼ぶ。

 これは、家臣団と信長に追いかけられ、斬られそうになった後でも変わらない。

 なんで彼氏の前であんなにおっとりしている繭子が、いきなり超活発になっちゃうのか謎である。

 ここまで性格が豹変するのは、説明がつかない。キャラが分裂している。

 それから、KY(空気読まない)度も、いくらなんでも度が過ぎるだろ!というほどだ・・・。本当は斬り捨てられちゃってもおかしくないほど大胆な行動をばしばし臆せずとる。

 綾瀬はるか自体が、ほんわか天然系のキャラで売っているから、大ボケでもいけると思って作られているのかもしれんが違和感は禁じえなかった次第だ・・・。

 相手が変わり者が好きな信長という設定と、綾瀬のキャラで成り立っている感じ。

 

 あと、繭子が、とにかく色んなところで自分の独り言のような悩み事を、語りかけまくってしまうのが不自然に見えはした。彼氏のお父さんにも、結婚前なのに唐突に「わたし、やりたいことが全然ないんです、分からないです」と語りだしたり、ホテルのフロントマンにも唐突に「私は何もとりえがないし」みたいなことを語り出す。

 ふつう、彼氏のお父さんにいきなり悩み相談したりしないだろー。。。と、なんかつっこみたくなってしまった。

堤真一は格好いい。役者の魅力大きい映画。

 堤真一の信長は、なかなか様になっていた。堤真一としてはやや痩せていて、ひげをはやし、奇抜な西洋柄のバタくさい着物(伴天連柄というのか??)に身を包んだ堤。

 人を切り捨てようとする獰猛なところから、楽市楽座下で庶民が戦国時代とは思えない程平和を謳歌している城下町を散歩する時の、なごんだ無邪気な表情、明智の裏切りを告げられた時の、動じない様まで、なかなか魅せてくれた。

 物語は強引なところが目についたのだが、この二人の役者の魅力で映画がもっている感じがした。

 あとは、森蘭丸役の濱田岳も、甲高い声ときょどった動作で、コメディタッチを付け加えていて味わいがあった。

 

コメディなのか歴史ものなのか、はたまた青春ものなのか??

 全体的にテーマがごちゃついてしまっている感じはした。繭子が戦国時代に迷い込んで、信長やら家臣やらと気安く話す様子は、やや軽率すぎるかんじもして、漫画っぽいっちゃ漫画っぽいのだが、あまりリアリティがなくなっている。

 コメディタッチなのだが、コメディにもなりきれてなくて、声を出して笑うほどファニーな場面はなかった。

 そして、これは繭子が、天下統一をほとんど成し遂げた信長という凄い人物と出会い、何もやりたいことが分からなかった自分が、少し成長する、という青春物語的な側面もあるのだけれど、結局、成長というのとはちょっと違う感じ。

 繭子は、信長の好物だったという金平糖を食べてエレベーターに乗った時に、タイムスリップしてしまう。そして、ホテルの受付のベルが鳴らせると、現代に戻る。そんな感じで、何回も現代と歴史時代を行き来する。

 京都での恭一のシーンと、戦国時代の信長や家臣たちとのふれあいが交互にくる。

なんとも不思議な、ごちゃまぜな感じ。そうするうちに、繭子は、燃え盛る本能寺にも「やっぱり会わなくちゃ!」と信長に会いに、現代のホテルを去る。

 それを見た恭一は「オレは彼女のことをまだ何も知らない。。。。オレの他に好きなやつがいるのかもしれない」と思い返すのである。

 なのだけど、繭子はあまりに衝動的に動いているように見えるので、どうも個人の意思を確立して独立していく、といった方向とは違うようにみえてしまうのだ。

 結局、設定がけっこうムリがあるのかもしれない「本能寺」と「ホテル」くっつけるなんて、無茶ぶりでしょ?アイデアは面白いのかもしれないけど。

でもやっぱり、本能寺の変の場面は魅せる

 覚悟を決めた信長は「天下は誰がとってもいいんだ」と、ともかく平和をのぞむ。繭子に、明智光秀の裏切りを聞かされても、逃げようとはしないのである。そして森蘭丸も、信長と運命を共にする。そして、信長は、明智の謀反について羽柴秀吉に手紙をやる。秀吉に天下を取らせようとするのであった。そういった歴史的名前が話に出たりもするので、日本史をちょっとでも知っていれば、なんとなく盛り上がれる。

 信長は特異なキャラだということも、分かるようになっている。キリスト教を許したので、南蛮由来のオルゴール時計が入ってきたり、服装も突飛だし、茶碗好きだったり、無礼きわまる繭子を「未来から来たのだろう」「今までわしはこの世界がまるいということすら知らなかった。南蛮人は、わしの知らない技術を持っていた。なら未来から人が来ないと誰にいえよう」みたいに、未知のものへの好奇心と、新しいものを取り入れる力があることを示している。信長ってやっぱり、革新的な大名だったんだなあ、というのが腑に落ちるようになっていた。

音楽はグッド

 映画音楽はなかなか良かった。太鼓を使った軽快な音楽がエンドロールまで盛り上げる。音楽と舞台セット、それに衣装は結構よくできていて、観ていて目と耳に楽しい。

 

「本能寺ホテル」の歴史的背景をおさらい

「本能寺の変」とは1582年(苺パンツ、って覚えろって教わったなあ・・)6月21日に、京都での常宿としていた本能寺に宿泊していた信長を、明智光秀が謀反を起こして襲撃し、信長は燃える寺の中で自刃したという事件。信長は、あともう少しでほとんど天下統一を成し遂げる時期だった。歴史を変えた事件だ。

 その後光秀が天下を取るも、わずか10日余りで今度は信長の家来だった、羽柴秀吉に討たれる、というのは有名な話だ。

 光秀がどうして信長を裏切ったのかには、定説が無いそうで日本史の謎だとか。

森蘭丸って誰?

 私も、日本史取っていたのに知らなかったので調べた。蘭丸は、信長の小姓(少年が大名に取り立てられて、秘書的な役目をする。ボディガードとして主君の盾にもなるので文武両道教えられる。主君と男色関係にあることも多かった。)だった。

 美少年で、米の計算などにも優れた秀才だったらしい。信長の手足として重用されていた。

 

まとめ

 こんなわけで、いいところもあったのだけれど、全体的評価はいまいち、もうちょっとどこか頑張ってほしいといった感じ。面白かったけど、わざわざ映画館のスクリーンで見るほどでもないかなあ、という感じ。テレビドラマとして見るには、逆に少々豪華かな、となんだか帯に短し、たすきに長し、みたいなどっちつかずな感じが、やっぱりここでもしたのだった。

 今回はちょっと辛口な評価、批判的感想になったかな~~。一番の見どころは綾瀬はるかと堤真一自体が持つ魅力だと思うので、彼らのファンは観に行ってもいいかな、くらいの感じだろうか。歴史ファンも見てもいいかも、でも人によっては、「時代に忠実じゃない!」とか怒るかもなあ、コメディタッチで軽すぎて。

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