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人生道草しまくり迷いまくりのstray dogが遂に故郷を見つけるまでの物語。

「ララランド」の感想・評判。夢追い人には絶対見て欲しい映画【若干ネタバレ有】アカデミー賞ノミネート

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 「ラ・ラ・ランド」本格的なミュージカル映画が久しぶりに登場!一見どこにでもいそうな、夢を追う二人の恋と奮闘を描いてて、とにかく夢がある人は切ない、色々自分の人生と重ねて考えちゃう映画、そして最後には、じわーっと心が温かくなるような作品でした。

 ジャズやロマンチックなラブソングをはじめ、踊りたくなるような軽快な音楽まで聴けちゃって、映画とコンサート両方味わえたような満足感があります。

 トロント国際映画祭の観客賞、ベネチア国際映画祭で、ヒロイン役が主演女優賞を取るなど、評価も高まっていてアカデミー賞有力候補とも目されています!

    ゴールデングローブ賞も、史上最多の7冠を獲得するなど、凄く高評価されてますね。さて、本当にそんなに面白いのか、観てみました!

 

ラ・ラ・ランドのあらすじ

 ロサンゼルスに住む女優志望のミアは、喫茶店で働きつつ、演劇仲間とルームシェア生活。色々なオーディションを片端から受けながら、片端から落ちまくっている。

 一方セバスチャンは無名のピアニスト。ジャズが大好きな彼は、いつか本格的なジャズクラブを開きたいと思いつつ、現実では酒場で無難なクリスマスソングやらを弾いたり、イベントの余興で、80年代ロックのキーボードとして仕事するなど、食べるための仕事をせざるを得ない状況。

 ある日、酒場で偶然セバスチャンの演奏を聴いたミアは、その素晴らしさにほとんど一目ぼれ状態になり、話しかける。だが酒場から解雇されることが分かった直後だったセバスチャンは何も言わず、それどころか若干体がぶつかっても謝りもせず立ち去ってしまう。しかし、違うイベント会場で再び彼を見かけたミア。最初はツンツンしていたセバスチャンも、だんだんミアに魅かれはじめ、二人は恋仲、一緒に暮らすことになる。

 だがある日セバスチャンは、生活のため、意に添わない安定した仕事を選ぶことをミアに告げる。「ジャズクラブを開くのが夢じゃなかったの?」とミアはそれにショックを受ける。「君は、僕が安定した仕事をすることを望んでいると思ったよ。」とセバスチャン。二人の間に距離が出来始めるが、そんなある日、ミアはまたしてもオーディションに落ちてしまい・・・?

 

ラ・ラ・ランドの監督やキャスト

監督・・・デイミアン・チャゼル

出演・・・セバスチャン役=ライアン・ゴズリング

     ミア役=エマ・ストーン

     トレイシー役=キャリー・ヘルナンデス

 

 ヒロインのエマ・ストーンはデビュー作タイトルが「スーパーバッド 童貞ウォーズ」って・・・面白いw けれどゴールデングローブ賞をはじめ、数々の主演女優賞にノミネートされている実力派のようだ。

 ヒーロー役のライアン・ゴズリングは「君に読む物語」主演で一躍有名になった、わりと渋い感じの俳優さんだ。デイミアン監督は、まだ30そこそこなのに、気鋭の監督として注目されている。

 

ラ・ラ・ランドの上映時間や日本公開日

  • 上映時間・・・128分
  • 日本公開日・・・2017年2月24日
  • 配給会社・・・ギャガ、ポニーキャニオン
  • ジャンル・・・ミュージカル、ラブコメ、ヒューマンドラマ

ラ・ラ・ランドを見た感想を口コミっ。

冒頭シーンは、大渋滞の道路でダンス・ダンス!

 車で大渋滞のハイウェイから、映画は幕を開ける。詰まっちゃってて、まったく動かない車達・・・・普通なら、ウンザリする状況だろう・・・。

 けれどもカメラは、居並ぶ車達を、水平移動しながら映し出していく。そして、それぞれの車のなかで、好きな音楽を流してノリノリになっている様子を映し出すのだ・・・それからなんと、そんな音楽好きのみんながついに車から出てきて、かろやかなステップを踏み始める!

 いきなり高速道路で愉しいダンス。マウンテンバイクで車の屋根を跳ねまわってリズムとったり、道路の手すりの上で美女が足を高くかかげたり、ターンしたり、大きなトラックの後部を開けると、中からは黒人のドラム部隊が出てきて、みなさんますますヒートアップ。アメリカらしく多人種いりみだれて、歌いまくり、踊りまくる。

 こんな感じで、日常生活をステージに変えちゃうこの映画の面白さを、冒頭から予感させるのだった!

 

ミア役のエマ・ストーンが、宇宙人ぽい魅力を出している

 女優の卵、ミアは、いわゆる美人というタイプではない。キュートなんだけど、大きな瞳はわりと顔の下の方についていて、口とか顔のパーツもぜんぶ大きめで、ベティ・ブープとか、なんかデフォルメされたアニメキャラみたいに見えるのだ。

 それから、物凄く「普通の人」っぽい。いかにもその辺にいる「女優志望の女の子」、まだ垢ぬけてない、なんとなくパッとする個性がなさそうに見える女子なのだ。(この普通っぽさを演技で醸し出してるんだとしたら凄い・・・)

 セバスチャンにモーションかけるも、最初はつれないセバスチャンだし、喫茶店でたまにドジ踏んだり、オーディションで審査員の厳しい目線にタジタジとなりながらも、どうにか笑顔で挑む様子とか、ともかく一生懸命さが可愛い。

 そしてだんだん、この宇宙人っぽいキュートさが、観ているこちらにも癖になってくる。

 

いつも不機嫌なセバスチャンも好演

 一方、ピアノ弾きのセバスチャンは、いつも陽気なミアと対照的で、いつもどこか不服そうにしていることが多い。ライアン・ゴズリングも、特別に際立ったハンサムだとか、個性があるわけではないのだが、それだけに、その辺のレストランでピアノを弾いているお兄ちゃんのような身近さを感じさせる。

 最初は、こんな好みじゃない子とこんなロマンティックな場所に来ていて、ああなんてもったいないんだろうとか歌っちゃうほどつれないんだが、大きな目をキラキラ輝かせて彼を追いかけるミアとのコンビネーションがなかなか楽しい。(ちなみにこの二人は共演をきっかけに本当に付き合ったようです) 

 

夢を追っている人には、とても共感できるシーンが盛り沢山

 同棲を始めたミアとセバスチャン。ある日ミアのケータイに親(?)から電話がかかってくる。「今すっごく素敵な人と一緒に暮らしてるの」とミア。でもその後「え・・何をしてるかって?彼はピアニストで・・・でもまだ何者でもない、無名・・でも・・・」などと、やや落としたトーンで話すのが、違う部屋にいるセバスチャンにも聞こえてきてしまう。

 それからセバスチャンは、それほど趣味ではないバンドツアーに、安定のため参加しようとするのだが、早速カメラマンから変な演出をつけられて、嫌気がさしてきてしまう。カメラマンは「ぐれーと!ぐれーと!じゃあちょっと、下唇噛んでくれる??いいねいいね! そして上目遣いでにらみつけて! あ、サングラスはちょっとずり降ろしてね・・・そんでなんか曲弾いてくれる?なんでもいいんだ、ピアニストだからなんか弾けるだろ?」とこんな感じ。頑張って、この変てこなリクエストにも答えるのだが、何かが違う・・・という違和感は解消できていない。

 こういう、くすぶっている感じは、何か目指して頑張っていて、でもまだ何者でもない人やら、もう成功したけど、こういう下積み経験がある人にはおなじみなのではないだろうか。

 

ギリギリの瞬間に願いが叶うこともある!と教えてくれる

 セバスチャンはとうとう、ミアとの生活のためにも、意に添わないけれども安定したお給料の貰えるツアーバンド同行のミュージシャンを受け合おうとする。(でも一般人からしたら、キーボードが仕事なんて、曲目がなんでも楽しそうで羨ましいぞ~~)

 一方ミアは、相変わらずオーディションを受けては落ちている。そしてセバスチャンが妥協する話を聞いて、衝突した直後にも、またオーディションに落ちてしまい、もうきっぱり夢を諦めてしまおう!と二人の家を飛び出して、遠く離れた実家に帰ってしまうのだった。

 オーディションは、日本の就活の圧迫面接とかを想起させるような緊張感バシバシ。しかも時には、台詞を一言いっただけで、途中でカットされて「ああ、もう分かったからいいや」と追い払われてしまうこともある。シビアだ。

 一人で部屋に残されたセバスチャンだが・・・、ある日一本の電話を受け取る。ミアがオーディションをバスして、キャスティング会社が、もっと彼女と話したい、というのだ。しかも、これは大々的に公開される、予算も大きなビッグプロジェクト。これに出演できれば、間違いなくチャンスをつかめる。

 これは緊急事態!とセバスチャンはミアの実家まで急遽車を飛ばす。だが、オーディションに通ったんだよ!と告げるセバスチャンに対して「いや、私はいかない」とミア。ミアによると、こういうことは何回もあったらしい。期待させるような返事をしておいて、いざ面接に行くと、もっといい子が見つかって、サヨナラになるケースは沢山あると。そして、それはシヌほどつらい体験なんだと。

 ミアは、もう六年間も女優志望として頑張ってきた。でももう潮時。「どこか学校に行って、何か新しいことを学ぶ時期なの」とミア。だがどうにかセバスチャンは、ミアをロサンゼルスに連れ戻す・・・。

 待合室でミアを待つセバスチャンと、オーディションを受けるミア。

 どうなることだか、観ているこちらまでドキドキして来てしまう。

 しかも課題がウルトラ難しかった。

「この映画には脚本がありません。役者と一緒に作り上げていく映画にしようと思います。・・・だから、あなたの物語を話してください」

 と、映画製作スタッフ・・・。おいおい、即興で何か物語を話せって・・・。そうとうな難題である・・・。

 ミアも瞬間的に泣きそうな不安な顔をする、だがどうにか立て直し、語り始める・・・というか歌い始める・・のだが、これが感動的だった。どう歌うのかは見てのお楽しみ~♪

エンディングはほろ苦いチョコのよう

 ハッピーエンディングではあるのだけれど、ほろ苦さも含んだ、ビタースイートなエンディングだった。そして最後は、ミュージカルシーンの総決算のように、普通の人の何でもない人生のシーンが走馬灯のようにミュージカル化されていて美しい。

 

他の観客の口コミを拾ってみた!

  • キラキラと目を楽しませてくれ、耳にも音楽のご馳走があり、心に響いてくる。こんな風に独創的なミュージカル映画が、今の時代でも可能だなんて、本当にうれしい。とっても稀な達成だ。
  • ここ何年かで見た中で、一番いい映画だった!ロサンジェルスの街並みとエンタメ業界を完璧に、斬新に描き切っていて、古き良きハリウッド映画的なグッドバイブレーションも持っている。良かった!エマとライアンの演技はいいし、ストーリーは最初の数分から、最後の字幕まで、陽気で楽しい。絶対アカデミー賞五冠を達成すると思うな!
  • この映画はディズニーがやりたくても出来なかったことを達成している。センス・オブ・ワンダーとイマジネーションは、今の時代の映画で匹敵するものがないほど。リピートしちゃう!

 

まとめ

 自分も夢を追いかける気持ちは痛切に分かる方なので、見ていてすごく身に迫ってくることがあった。何回も、自分自身の人生について思いを巡らせてしまったのだった。それから、人生では、もう駄目か・・・orzと諦めた直後に、なぜだか道が開かれることって、往々にしてあるものだ。本当に好きでやっていることならば、最後の最後までギリギリ粘ることって大切だ。

 限界を一ミリ超えたところに、新境地が開かれるのではないか・・・。

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