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ちょい虹:映画情報

人生道草しまくり迷いまくりのstray dogが遂に故郷を見つけるまでの物語。

ミスペレグリンと奇妙なこどもたちを見た感想!【ネタバレ】儚く切ないティムバートンの原点。

ファンタジー映画 映画

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 ティム・バートン監督待望の最新作!個人的には、最近のティム作品の中では一番好きかも。普通の世界では生きられないような「風変わり」な子供たちの奇妙で切ない小世界。初恋の初々しさや別れの切なさなど、不思議と泣けてきそうなみずみずしさで描かれてます。

 主人公も黒髪でどこかエキゾチックな美少年だし、かなり満足でした。

 では見た感想を口コミします!

 

 

「ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち」のあらすじ

 

 はみ出し者で、皆とうまく付き合うことができず、いつも孤独な少年ジェイク。彼は、いつも不思議な話をしてくれるお祖父ちゃんと仲良しだった。でもお祖父ちゃんは、不思議な物語と現実を混同しているようで、頭がおかしいとされている。

 ジェイクのお父さんも、お祖父ちゃんが変な話をジェイクに吹き込むのを好まない。そんなある日、ジェイクは草原でお祖父ちゃんが息を引き取るシーンに立ち会ってしまう。しかも誰かに襲撃されたかのような不自然な様子で倒れていたのだった。

 ジェイクはお祖父ちゃんの遺した言葉に従って、森と海が非常に美しい、静寂に包まれた小さな島に赴く。そして森をさまよっているうちに、不思議なお城に迷い込んでしまう。ふつうの世界の時間とは隔絶されたそこでは、永遠に同じ一日を繰り返す奇妙な子どもたちが暮らしていたのだった。彼らは一人ひとり、特殊能力を持っている。そして時間を巻き戻す力を持つ、美しいマダム、ミス・ペレグリンが彼らを庇護者として守っているのだった。

 ジェイクはそこで、空中に浮かぶ能力を持つ少女と淡い恋愛関係になる。だがジェイクは普通の少年。いつまでもそこにはいれない。

 そして、この世界にはまた、特殊能力を悪用しようとする、白い目をした一族も存在しているのだった。

 この白い眼の一族は、ペレグリンのお城を見つけ出し、襲撃してくる。

彼らの運命はどうなってしまうのか。そしてジェイクと少女エマの恋の行方は??

 

「ミス•ペレグリンと奇妙な子どもたち」監督やキャスト

監督 ティム•バートン

出演  ミスペレグリン役 エバ グリーン

     ジェイク役 エイサ バターフィールド

     バロン役 サミュエル L ジャクソン

     鳥類学者役 ルバート エベレット

     ゴラン役 アリソン ジャネイ

     フランク役 クリス オダウド

 悪役の黒人リーダー、いい味出してるな!と思ったらサミュエルLジャクソンでした!特殊メイクで全然分かんなかった。。。

 監督ティム•バートンは、実は最初はアニメーターだったってご存知ですか?ディズニーでアニメーをやっていたところ、その才能を見いだされて監督をすることになったそうです。

 

「ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち」日本公開日や上映時間

上映時間 127分

日本公開日 2017/2/3

上映方式 2D/3D

配給会社 20世紀フォックス

ジャンル ファンタジー、ラブロマンス

 

「ミス・ペレグリンと奇妙な子どもたち」を見た感想

お城、森、島、舞台がとにかく綺麗

 ジェイク少年が赴くのは、とある島。映画のなかでは北米と南米の間のプエルトリコ辺りの設定になっていますが、実際は地中海あたりの雰囲気もたたえています。海の色がサファイアブルー。そして切り立った崖の上に気持ちのいい野原があり、灯台が立っていて。いつも霧に包まれているかのような幻想的な光景。

 そして空の色も淡いパステルブルー。

 ともかくこの映画は何か淡いパステルカラーが基調になっていました。

 ミスペレグリンとこどもたちが住んでいるお城も、とても魅力的。ロケ地が気になったので調べたところ、ベルギーの北部、アントワープの近くにあるお城だそうです,Torenhof城というそうですよ。

Torenhof, Nieuwkerken-Waas

 ヨーロッパのネーデルランドの辺り特有の、チョコレートケーキみたいに可愛くて瀟洒な作りのお城。旅に行きたくなってしまう!

 さらに、悪役のモンスター達と奇妙な子ども達が対決するのは、移動遊園地。回転木馬やお化け屋敷、それに欧米の移動遊園地に特有な、ノリノリのディスコミュージックの間を縫って彼らは走り回ります。

 祝日に突然現れて、また何事もなかったかのように去っていく、この遊園地という設定も物語にあってる感じ。

 

不思議な子供たちの能力は?

 子供達はみんな、人類の何千万分の一くらいの確率で生まれもった特殊な能力をもっています。

例えば、ジェイクと恋仲になる女の子エマは空中に浮き上がる力、そして空気を操る力です。海にもぐったときは、口から泡を大量に吹き出して、廃船から水を追い出したり、強風を吐き出して、的を風の圧力で動けなくさせたり。

ミスペレグリンは、鳥に変身し(ペレグリンはハヤブサという意味なので、たぶん青いハヤブサ)時間を巻き戻す能力。

 その他にも、口から羽虫を大量に吐き出す男の子、自分の予言する光景を片目のレンズから投影して皆に見せることができる男の子、

小さいのに怪力を発揮する子、

首のうしろがわに、鋭い牙がミッシリ生えた大きな口を持つ女の子、

人形に心臓を埋め込んで、思い通りに操ることができる男の子、

いつも、へのへのモヘジみたいな顔を書いた布で、顔を隠している双子は、この布を取り去るとき、あることを成し遂げます!

こんな中、ジェイクだけが普通の子ども。いずれ去らなければいけないのが切ないです。

1940年に何が起こったのか。永遠の一日を生きるこどもたちが切ない。

1940年の、夏の終わりのある日、それはドイツの爆撃機が城の上空にやってきて、爆弾を落とした日。本当なら城は炎上して壊滅してしまったのです。

 これを防ぐために、ミスペレグリンは、毎晩、外に出て時計を巻き戻します。

 この瞬間は、毎日こどもたちが楽しみにしています。時間になり、ドイツの爆撃機が轟々と音たてて飛来します。そして胴体をパカッと開けて、爆弾を落とします。

 その爆弾が城にぐんぐん迫り、ぶつかる直前、このタイミングでペレグリンは時計を巻き戻すのです。そして、またいつもの平和な朝が始まるというわけ。

 この時間の狭間で生きる子どもたちの姿がはかなく切なく目にうつる瞬間です。

 

ティム•バートン特有のグロ可愛さが健在

 人形を操れる男の子は、自作したものも、遊園地の骸骨も、どれでも、リアルな心臓を埋め込めば、生命を持って動かせてしまうという能力を持ってます。

 自作の包帯グルグルの奇妙な人形を戦わせるのが彼の趣味。剣でさされれば、血がぴゅしゅーっと飛び散ったりして、けっこうグロい。スプラッター。でも、可愛い人形なので、なんとも怪奇幻想好きにはたまりませんね。

 それから、悪役もけっこうグロテスク。

 彼らは、黒目がない、白目をぬらぬらさせた不気味な者達。しかも目玉が好物です。そして彼らは背が高く、口がでかい、なんともいえないゴーストみたいな電気の妖怪みたいな怪物に姿を変えて、目玉をすぽすぽ吸い込んで食べるのです。不気味。

 小さい子どもはちょっと怖がるかもしれません。

 でも、バートン監督が造形をつくっているだけあって、どこか味があります。

ティムバートンといえばナイトメアビフォアクリスマスなんかが、有名ですが、本当に監督はグロテスクなものや、不気味で怖いアンデッドなものを、グロさは保ちつつも魅力にかえて、可愛さとミックスするのが上手いですな。

 

ジェイク演じるエイサバターフィールドは美少年!

 西洋と東洋のハーフみたいに、エキゾチックな魅力をたたえるバターフィ–ルド君。目は地中海みたいな綺麗なサファイアブルーなのですが、黒髪で、どこかオリエンタルな香りがします。

 それからおっとりとした感じや、物腰のやわらかさも、ジェイクという、ちょっと風変わりで友達をなかなか作れない少年、けど自分の世界を持っている少年を演じるのに適役です。

 バターフィールド君は、ジャニーズ嵐の二ノ宮和也君にも、少し似ている気がします。

バターフィールド君は、実はすでにかなり評価されている俳優さん。まだ1990年代後半生まれとかなり若いですが、マーティンスコセッシ監督の映画で主役を務めたりと大役を射止めています。これからがかなり楽しみな俳優かと思うので、彼は要チェックです。

 

ジェイクとエマの初々しく儚げな恋

 黒髪の少年ジェイクと、金髪の妖精みたいな女の子エマは、自然と惹かれ合い、恋する仲になります。

実はジェイクの祖父も、昔この不思議な国に迷い込んでしまったことがあることが明かされます。そして同じように、エマと恋におちていたのだとか。

 でも、彼らは時の狭間で永遠に生きる子ども達。現実の世界に戻れば、一気に今までの年月が訪れて年取ってしまうのではないかといいます。

 そしてジェイクは外側の世界からやってきた、普通の子ども。やっぱり、ジェイクもいつか帰らなければいけないのかも、、とエマは悲しくなるのでした。

 何かこう、シャボン玉みたいな儚げで切ない、でも綺羅綺羅した恋なのでした。

 

「アメリ」好きにもおすすめ

10年も前の映画ですがフランス映画で「アメリ」というのがありました。今でも好きな人は結構いるかと思います。不器用で風変わりな男の子と女の子が恋に落ちる、どこか儚くて、街の描写が綺麗で、ちょっとグロさもあって。という映画。

 このアメリに、ちょっとテイストは似ているかも。だからアメリ好きにはおすすめ。

 特に、一番最後にジェイクが世界を旅して廻るシーンのカットバックだとかなんか似ている。色々な情報や景色を短い時間で幻灯みたいに映し出す感じとか。

 ジェイクは、ちらっと日本にも訪れます!

ミスペレグリンは、子どもが見ても大丈夫?

 多少グロいシーンもありますが、それはいつも可愛さをともなった「グロ可愛い」。なので基本的、倫理的には大丈夫だと思います、

 ただ、悪役のモンスター達は、多少怖いので、小さい子が泣いちゃう可能性もあるかもしれませんね。

「ミスペレグリンと奇妙なこどもたち」まとめ

 ともかく、ティム•バートン監督が原点に戻って作り上げたような映画でした。風変わりで世間からははみ出してしまう奇怪な子ども達、それに儚く綺羅綺羅した、住む世界が違う者同士の切ない恋。それにもちろんグロさと可愛さ。

 もの凄い傑作とか、前代未聞で新鮮!とか、そういうわけではないですが、ティム•バートン監督が大切に思っていることやら、彼の小世界がはっきり明確に現れている作品。どこか静謐で、儚く、でも美しいおとぎ話みたいなとこが、かなり好きでした。

 相当おすすめできる一本です。切ない空気感が胸に迫るけど、ハッピーエンディングなのも良い。

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