泣く子も黙る(?)スティーブン・スピルバーグ監督が、超現代的なゲーム世界を描いたらどうなる!?
というのがこの映画。
2045年、貧富の差がますます拡大したでスラム化した高層ビルに住む、貧しき人々・・・。彼らの唯一の生きがいは、仮想現実「オアシス」の中で生きることだった・・・・。
なんか、今進んでいる、世界の富の99%を占有している1%の人々、資産格差、それに中流層が貧困に落ちていく・・・という事態、それにVRなどの発展、、
を思うと、いやにリアリティのあるストーリーだと思う。
予告編見ると、音楽もクールだし、なかなか面白そう。
さて、実際に観た人の評判はどうなんだろうか。
面白い?つまらない?
チェックしてみた。
レディプレイヤー1の予告編とあらすじ【ネタバレ少な目】
映画『レディ・プレイヤー1』30秒予告 (オアシス編)【HD】2018年4月20日(金)公開
時は2045年。今よりもさらに貧富の差が拡大し、世界は荒廃していた。
主人公ウェイドが住んでいるのは、アメリカ、オハイオ州のコロンバス。
「スタック」と呼ばれるスラム街である。
その名の通り、箱を乱雑に積み重ねたような形状の高層建築で、ウェイドが与えられているスペースはほとんど眠れるだけの広さしかない。
ここで多くの人々の関心は一つだけ。
ヘッドセットを装着して、「オアシス」と呼ばれる仮想現実空間に飛び込むことだ。
そこには様々な冒険があって、可能性は無限で、苦痛も感じなくてすむ。(例えば誰かが切り付けられたら、傷口からはお金が飛んでいく)
この「オアシス」は、天然パーマの天才、ハリディによって作り出されたものだ。彼はもう七年前に死去していた。そして、恐るべきゲームを人々に残していたのだった。
まだ誰も、このゲームを攻略したものはいない。
すなわち、三つの魔法の鍵を入手し、輝くイースター・エッグを手に入れることだ。この玉子を手にしたものは、「オアシス」をコントロールすることが出来るようになる。
「オアシス」を乗っ取っろうとしている悪徳会社の経営者らを含め、色んな人々が、この魔法の鍵を求めて交錯する!
「オアシス」の創設者ハリディも死去したとはいえ、アバターの形でゲーム世界の中には残っている。アノラクという名前で、灰色の長い顎鬚を生やしているキャラとして。
「オアシス」の中では、誰も、自分の現実世界での名前をバラしたりはしない。そして、新しいジェンダー、新しい体、そして人間ではない他の動物になることだってできる。
主人公ウェイドは「パルシファル」という名前のアバターを作った。
レディプレイヤー1の監督やキャスト
- 監督
スティーブン・スピルバーグ
- 出演
パーシヴァル/ウェイド・ワッツ役・・・タイ・シェリダン
子役から出発し、ベネチア映画祭でも新人賞をとっているシェリダン。
X-MENアポカリプスにも出演していた。
アルテミス/サマンサ・エブリン役・・・オリビア・クック
主演に大抜擢されたのは、おなじく若手のオリビア・クック。イギリス出身。1993年生まれ。
ノーラン・ソレント役・・・ベン・メンデルソーン
ヘレン役・・・リナ・ウェイスエイチ
オグデン・モロー役・・・サイモン・ペッグ
レディプレイヤー1の上映時間や日本公開日
- 上映時間・・・130分
- 上映形式・・・2D/3D
- 日本公開日・・・2018年4月20日
- 配給会社・・・ワーナー・ブラサーズ映画
- ジャンル・・・SF、冒険、アクション
レディプレイヤー1の感想や評判をチェック
色んな映画に登場したキャラやグッズが出てくる!というレビュー
△なんか、どこかで見たことあるシルエットのロボットです・・・。
魔法の鍵の一つ目を求める冒険では、プレイヤー達はロードレースに参加しなくてはいけない。自分の選んだ車でバーチャルなストリートをぶっ飛ばすのである。
パルシファルは「デロリアン」を選んだ。これというのは「バックトゥザフューチャー」の中に登場した車だ。他にも、色々過去の作品に登場したガジェットなどが姿を現すのが楽しい。「ゼメキス・キューブ」も出てくる。
それから、スタンリー・キューブリック監督のホラー映画「シャイニング」に出てきた舞台セットも登場する。双子の不気味な女の子、割られるドア、血塗りのエレベーターなど・・・。他にも色んな映画へのオマージュが盛りだくさんで出てくる。
アンソニー・ローン氏評価より
“Ready Player One” and “Lean on Pete” | The New Yorker
子供みたいなエネルギーに満ちている、というレビュー
△貧しい人々が住むスラムビル
スピルバーグ監督はこの映画で、ここのところの何世代かが育てられた映画や、ビデオゲーム、マニアックなホビーとかの世界に祝福を与えている。
まず、「バックトゥザフューチャー」とか、それに「鉄巨人」「キングコング」「バットマン」「エイリアン」「チャイルドプレイ」などについての場面が出てくるし、デュラン・デュランやヴァン・へレイン、マイケルジャクソンなんかの音楽もかかる。
それに「スタートレック」「モータルコンバット」「エルム街の悪夢」とか・・もう数えだしたらきりがないほどだ。
それにスピルバーグ監督自身の、過去の映画「レイダース、失われたアークを求めて」とか「ジュラシックパーク」とかも言及される。
映画に出てくる「オアシス」というのは仮想現実だが、今現在の、人々がフェイスブックとかに熱中している様子を思って、そこにVRによる景色が中毒を増強させているのを思い浮かべてみればいい、それが「オアシス」だ。
「レディプレイヤー1」は、まず図鑑みたいに過去の作品を網羅してるけど、それだけじゃなくて、子供の遊び心が爆発したみたいな映画で、エネルギーに溢れていた。
アダム・グラハム氏評価より
Review: Spielberg toasts greats in ‘Ready Player One’
マニアック過ぎるしCGが見づらい・・という辛口評価
△こんな感じの戦い方もあるようで。
「レディプレイヤー1」のあまりにたくさんの部分が、昔の作品からとられているから、本作は映画というよりは、色々詰め込まれ過ぎた文化的な廃品回収ボックス、っていう感じだった。もちろん、きらきらしてて、予算を注ぎ込んで、役者も粒ぞろいの、プロフェッショナルな廃品回収リサイクルボックスではあるわけなんだけど・・・。
やはり、ゴミ屑の山には違いない。
この映画が、ゴミ屑の山のシーンから始まるのも、うなずける。
それに、会話がぎこちない。
例えばこんな感じ。
「ダゴラスはJRRトールキンがロードオブザリングのために作った妖精語”シンダリン”の言葉。けどトールキンはこの言葉で”g”を二個じゃなく一個しか使ってない。だからダッゴラス、これは”g”を二個使っているんだけど、これが意味するものっていえば決まっている、1982年に発売された、めちゃマイナーなゲーム”ダッゴラスのダンジョン”のことだと思う。このゲームは、TRS-80という型番のコンピュータでしか使えないんだよね」
マニアックで閉じこもり過ぎな・・。
そし多くのCGも酔いそう。レースのシーンでは見知ったキャラやよく知らないキャラとかが群れすぎているし、クライマックスの戦闘シーンも、暗くて、見づらい。
バリー・ヘルツ氏評価より
Review: Ready Player One is a trash heap of cultural nostalgia - The Globe and Mail
レディプレイヤー1の見どころまとめ
8割くらいが面白いと評価していました。
なので、そこそこ楽しめるとは思います。
けれど、あまりにオタッキーな点が気になったという人も。現実から引きこもったゲームマニアの精神をそのまま表現しちゃっていると感じた人もいたようです。
それから、過去の名作のキャラや道具が色々と顔を出すのは、ファンには嬉しい「宝物探し」になるのだけど、逆に、昔の作品から引用し過ぎじゃないの、とか、
キューブリック監督の名作をパロディ的に引用して、侮辱している・・!なーんて感じた人もいたようです・・・。
純粋にアクションや80年代ミュージックを楽しんだりするには良さそうです。