読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ちょい虹:映画情報

人生道草しまくり迷いまくりのstray dogが遂に故郷を見つけるまでの物語。

スターウォーズ8ローグワンを観た感想。座頭市大暴れ!?期待以上に面白いツ。[多少ネタバレ有]

ROGUE ONE ... JEDHA PLANET

 ついに公開「ローグ・ワン」!スターウォーズの三部作×2が終わり、新たなる三部作の始まり!ということでファン待望の新シリーズ幕開けだ。さて、早速3D映像で堪能してきたので口コミするぞ。

 正直、そこまでは期待していなかったのだが予想以上によくできていて、ハリウッド娯楽映画の底力を感じさせられずにはいられなかった。そんなわけで、レビューしてみたい。

 

 

スター・ウォーズ ローグワンのあらすじ

 これはスター・ウォーズシリーズでいうと、シリーズの中で一番最初に公開された「エピソードⅣ新たなる希望」の前段にあたる物語である。エピソード4では、銀河帝国の最強要塞デス・スターの弱点を記した地図が、レイア姫から反乱軍に届けられ、その地図に載っていた、デススター中心の炉へとつながる小さな抜け道への爆撃が効果を奏して、デススターを破壊できたのだった。

 ローグワンは、その地図を反乱軍がどうやって入手できたのかを描くエピソードだ。

 なにしろ、強大な力を持つ銀河帝国軍。その鉄壁の守りをどう突破して、どんなルートで地図が手に入ったかについて疑問に思ったファンもいたのではないだろうか。

 辺境に生まれた女戦士、ジンが主人公。ジンの父親は、何年も行方不明になっていたが、実はデススターを設計した科学者だった。ジンは暴行や窃盗の容疑で捕まり、護送される途中だったが、帝国への反乱軍の一味によって助けられ、カシアンや、アンドロイドK-2SOと共に、父ガレンを見つけ出し、救出する作戦に加わることになる。

 レジスタンス戦士のガレラや、盲目の剣士チルット、それに帝国軍から亡命した元スペースシャトルパイロットのボディも仲間になる。反乱軍司令部は、デススターを破壊するとともに、反乱軍を裏切ったジンの父親ガレンをも始末しようとしている。そんなわけで、ジンには知らされないまま、カシアンは、ガレン暗殺の指令も与えられていた。

 しかし、銀河帝国の守りは鉄壁のようである。本当にここに入り込んで、設計図を奪取することは可能なのだろうか・・?

 

スター・ウォーズ ローグワンの監督やキャスト

監督・・・ギャレス・エドワーズ

出演・・・ジン・アーソ役=フェリシティ・ジョーンズ

  カシアン・アンドー役=ディエゴ・ルナ

  チアルート・イムウェ役=ドニー・イェン

  オーソン・クレニック役=ベン・メンデルソーン

 エドワーズ監督はアメリカ版「ゴジラ」の監督。フェリシティ・ジョーンズは「博士と彼女のセオリー」でアカデミー主演女優賞にノミネートされている実力派。アグレッシブなヒロインを目力で演じている。

 さらに、カシアンはメキシコ系、チアルートは中国系など、出演者の多国籍者も魅力的だ。

 

スター・ウォーズ ローグ・ワンの日本公開日や上映時間

  • 上映時間・・・134分
  • 日本公開日・・・2016年12月16日
  • 配給・・・ディズニー

ローグワンを見る前に知っておきたい基礎知識は??

 今回のローグワンは、スターウォーズを見るのがはじめての人でもかなり楽しめる内容になっていたかと思う。私自身、あまり詳しくない状態で見て楽しめた。

 そこで、最低限知っておきたい基礎知識だけ、一応まとめておく。

フォースとは?

 今回、フォースを操る者はダースベイダーしか登場しないのだが、「フォースと共にあらんことを」みたいなセリフは頻繁に登場する。フォースというのは、宇宙を満たしている普遍的なエネルギーの流れのようなもので、ジェダイの戦士は、この流れを自らにとりいれ、念力を使ったり、テレパシーを使ったり、様々な強力な能力を発揮することができる。こんなわけでフォースは、ジェダイの戦士をある種の魔法使いみたいに見せる。

時代背景

 かつて平和だった銀河を、今は銀河帝国という暗黒の勢力が支配して、人々はその圧政に苦しんでいた。この帝国に立ち向かうレジスタンス(反乱軍)が、スター・ウォーズシリーズの主人公達である。

 デス・スターというのは、この帝国軍が開発した、星形の要塞で巨大な力を持ち、惑星をまるごと破壊してしまうほどである。反乱軍は、スターウォーズ第一作目で、このデススターを破壊することに成功するのだが、その時、デススターの弱点を描いた設計図を入手していた。

 「ローグワン」は、反乱軍がいかにして、この設計図を入手したのかという過程を追う物語である。

・・・と、これくらいが分かっていれば、ひとまずローグワンを楽しむには十分であるかと思う。

 

スター・ウォーズ ローグ・ワンの個人的評価

 いやあこれは、予想以上に面白かった。さすがに、優秀な人材が投入されまくって作られた傑作なんじゃないかと思う。そして、最初の作品は1977年ごろ公開だったが、時代の流れを感じずにはいられなかった。ともかく、物語や登場人物たちも現代という時代を反映している。

 座頭市大暴れ!?

 まずやはり、日本映画の影響が随所で見られるのは、なかなか嬉しい。スター・ウォーズ本編と同じく、黒澤明のチャンバラ映画に影響を受けているようだが、その他に、明らかに座頭市の影響を受けていると思われるキャラクターが出てくる。

 盲目の、アジア系男性で、棒術の達人だ。チアルートという名前の彼は、目が見えないけれどそのかわりに敵の襲ってくる気配を察知して、弾道や剣の動きまで読み取り、華麗な舞のような動きでもって、敵をバタバタと倒しまくる。このシーンは相当かっこいい。「フォースの力我と共にあれ」といつも唱えていて、特にジェダイの戦士ではないのだが、彼もフォースの力と何らかのかかわりを持ちながら闘っている。おそらく空気中のフォースの流れを読み取って、弾をよけたり敵の剣をかわしたりしているのだと思われる。

 これは勝新太郎が演じた超名作の、痛快な座頭市シリーズのヒーローにそっくりである。この友人の豪快な戦士として、アジア系(中国出身)のチアン・ウェンも出演。アジア系がここまで活躍するのはスターウォーズシリーズでは画期的だろうと思う。

 ただ惜しむらくは、かなりキャラが濃い二人なのだが、活躍するシーンは少な目で、見せ場はヒロインのジンやカシアンに譲っているところだろうか。正直、チアルートの華麗な剣舞はもっと見たかった。多少、単純に彩を添えて終わりになっているところは残念だ。

 

多様な人種が出演している

 しかし、マルチカルチュラルという点では、かなり進んでいて多人種が入り乱れる現代社会をよく反映している。ヒロイン・ジンの恋人的な位置づけにもなるカシアンは、メキシコ系男性で、いわゆる白人ではない。それから黒人や女性の司令官も登場する。

 今回は、不思議な異星人の登場は少ないが、新型ロボット(ドロイド)のK-2SOも見どころだろう。背が高く、ブラックボディ、強そうなスマートな形状。ちょっとだけ、天空の城ラピュタに出てくるロボットにも似ている。このロボットが、同じ型式の敵に属するロボットを倒すシーンはなかなか面白い。

 

SFX(コンピュータグラフィック)が圧巻の出来。

 復習のため、70年代に作られたオリジナルスター・ウォーズを見ていただけに、特殊効果のすごさには圧倒させられた。もう30年が過ぎ、ここまでコンピュータグラフィックは進化したのだなと、まざまざと実感。人類は進化しなくても、CGは進化するんだなあ、とか思ってしまったw

 オリジナルでは、多少戦闘シーンが、ファミコンのシューティングゲームみたいな、やや貧弱な良くいえば手作り感あふれる場面が結構多かったが、今回は、完璧に作りこまれていて宇宙戦が迫力満点で臨場感たっぷり。

 それにカメラアングルも工夫されていて、いきなり頭上へとカメラが回転して空中の船の軌跡を追ったり・・。宇宙要塞のシャッターが開いて、夕日が差してきたり、地上の川やジャングルを見下ろす要塞の高台のシーンなんかは美しく、山の上から地上を見下ろすような、本物感あふれる壮大な景色が楽しめる。

 左右に垂直になった羽根を持つ小型戦闘機、よくスターウォーズに出てくるタイプで、その影響なのか、シューティングゲームでよく見るタイプ・・・も、最新のCGで処理されると、レトロでややださいイメージを抜け出して、最新鋭のジェット機、時には、それが群れて立ち上がるところなど、昆虫の群れを思わせもして、スペクタクルに復活していた。

 またおなじみの四本足で動く巨大な射撃ロボも、もちろん迫力が加わっている。

 

ダースベーダーの活躍は? 

  ダースベーダーの活躍シーンは少ない。しかしそれでも、あの赤いライトセーバーで敵を次々となぎ倒したり、弾丸を跳ね返したり、念力で人の首を絞めたり、放り投げたりと、相変わらず無敵っぽい強さを見せつけるシーンは用意されている。 

 

エピソード4新たなる希望への繋げ方が見事!

 これは自明だからネタバレにならないと思うので言っておくと、今回の「ローグ・ワン」は「エピソード4」への前段であり、本当に直接に「ローグ・ワン」の結末がエピソード4の最初へとつながるようになっている。これは見事だった。しかも、レイア姫も最後に、若い姿のまま登場する。

 

やや悲劇的な、ならず者たち(ローグ)の美学

 一番、賞賛できるポイントは、今回の主役がならず者たち、ということだ。これにはかなり政治的含意があると思う。オリジナルのスターウォーズでは、アメリカ映画らしく勧善懲悪的で、悪者とヒーローが、かなりキッパリ分かれるような作りになっていた。悪そのものの銀河帝国に、ヒーロー達が立ち向かうという構造だ。

 だが今回は、主人公達も、泥と血にまみれたダーティな戦いぶりをしており、また社会の異端児たちである。単なるきれいで汚れていない正義の味方とは違う。そして銀河帝国にも、ヒロインの父親が所属しているなど、一枚岩ではなく、かなり善悪入り乱れた、現実世界の混沌とした有様を反映できているように感じた。

 何よりも、主人公達が飛行機に使うコードネーム「ローグワン」がそれを主張している。「ローグ(ならず者)」といえば、アメリカのブッシュ大統領がイラクなどを「ならず者国家」と指定して、イラク戦争を引き起こしたさいの言葉としてよく知られている。誰かに「悪者」というレッテルを張り、その者への攻撃を正当化するさいの目くらましに使われてきた言葉なのである。

 今回の映画では、それを逆手にとって、ヒーロー達が「ローグ」と名乗る。

 これは、昨今の、何が善で何が悪なのだか、まったく混沌として分からなくなっている(あるいは、何が善だか分からないことに気付く人が増えてきた)世界のあり方をよく映し出しているのではないだろうか。

 そして、今回のヒーロー達は、使命を果たして美しく世を去っていくのだが、そうした点もハリウッド映画としては、少し珍しいかもしれない。この辺にも、若干の侍テイストを感じた次第・・・。ただこの美しさは、これはこれで、ちょっと怖くもあるのだが・・・。

 

ローグワンについて、他の観客の意見を拾ってみた。

・最初からそんなに期待してなかったんだけど、登場人物の間の関係性を築くのにこの映画はすごい失敗していて、正直誰が死のうと生きようとどっちでもよかった。別にわるい映画じゃないんだけど、まあまあってとこか。

・最初の一時間はゆったりしているけど、それからジェットコースターみたいにハラハラドキドキになる。「帝国の逆襲」から今までで、一番良いアクションシーンが展開される。

・CGもプロットもいいすごい映画。だけど、キャラクターの人物像はもっと掘り下げられたかな。

・ほかのスターウォーズよりも、暗いトーン。キャラの掘り下げがいまいちだけど、アクションシーンで挽回している。

・フォースの覚醒、よりも出来がいい!

・この映画にはがっかりした。シリーズで一番いいスターウォーズだとも聞いたけど、賛成できない。期待はずれだった。登場人物の半分しか好きになれなかった。

・スターウォーズの大ファンだけど、このローグワンには、欠点が見当たらなかった!

・これは父ちゃんの世代のスターウォーズとは一味違う、生なバトルシーンが見られるスターウォーズだ。

 

スターウォーズのトリビア

・なんと「ジェダイの騎士」の「ジェダイ」って日本語の「時代」から来ているって知ってますか?ルーカス監督は日本の時代劇の大ファンで、そこからスターウォーズも大きく影響を受けてます。

・ローグワンでは登場しませんが、ご存じのヨーダは、変てこな英語を使ってるんです。英語にしては、言葉の順番が変で、SVOCになってないのです。これは、動詞等があとにくる日本語の文法を参考にした、独特な話し方ということです。

・ジェダイ達の衣装は、日本の侍の衣装にそっくり。前で襟を合わせるようになってます。

・ルーカス監督は、一番最初のスターウォーズを作ったとき、友人たちだけに試写を見せたところ酷評され、この映画は大コケすると思って、ハワイに逃げていたそうですw結果、大ヒットを記録したのですが。

・ローグワンに登場する若きレイア姫は、キャリー・フィッシャーその人ではなく、誰が演じているかというと、正体はノルウェーの新人女優イングヴィルド・デイラです。キャリー・フィッシャーにしか見えなかったけど汗 クリソツ!

 

まとめ

 ふらっと見に行ったら、予想以上に出来がよくて、そこまでアクション映画ファンというわけでもないのだが十分に楽しめた。これから始まる三部作は面白くなるんじゃないか、と期待されるいい幕開けだった。

 ほかの観客の感想では、低評価の人は大体、キャラクターの造形が浅いことを理由にしていた。確かに、ずっと心に残り続ける濃いキャラクターというのは、見当たらなかったかもしれない。ヒーローたちというよりは、無名の人々の戦いという印象が、結果残った。

  なお、スターウォーズの旧作を無料でチェックするには、TSUTAYA TV>がおススメだ。あのツタヤのラインナップが格安で見放題できてしまう! 

 

TSUTAYA TV</

スポンサードリンク