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映画版「セックスアンドザシティ」の感想。女子でなくても夢中になるファッションの力!

Sex and the City Movie

 ファッションや恋愛に敏感な、世界中の人々を席捲したスーパー・ドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の映画版。

 これ、英語のリスニング練習にと思って視聴を始めたら、音楽や衣装のクールさやら、独身女性たちの赤裸々な本音トーク、惹きつけるシナリオやらに魅了されて、英語勉強だけでなく普通に楽しんでしまってます。

 そんなわけで映画版も見てみたので口コミします。

 

 

映画版「セックスアンドシティ」のあらすじ

 ニューヨークに住んでいる、四人の三〇代独身女性、キャリー、サマンサ、ミランダ、シャーロット。

 キャリーは、作家業。見聞をもとにしてニューヨークの恋愛事情や結婚についてのコラムや小説を書いている。

 サマンサは、とてもセクシーなお姉さんで、色事が大好きである。仕事は色んな企業のプロモーションを行う職業。

 ミランダは、ショートカットの似合う知的でしっかりした女性。弁護士である。

 シャーロットは、一番家庭的。いちはやく結婚し、子供も育てている。

 主人公はキャリーで、偶然よく出くわすことから始まった、ミスター・ビッグとキャリーの恋模様を軸として話は進んでいるが、個性的な4人それぞれの、現代女性ならではの色々なエピソードが次々と展開される。

 さて、映画版では、ようやくキャリーとミスタービッグは結婚することとなった。だが、恋人とぎくしゃくしているミランダが、ことの弾みから、結婚式の直前に「なんで結婚なんかして、すべてを台無しにするの」とミスタービッグに告げてしまう。結婚式の当日、なんとビッグは現れない・・・。

 

「セックスアンドザシティ」の監督やキャスト

監督・・・マイケル・パトリック・キング

出演・・・キャリー役 サラ・ジェシカ・パーカー

     サマンサ役 キム・キャトラル

     シャーロット役 クリスティン・デイビス

     ミランダ役 シンシア・ニクソン

     ビッグ役 クリス・ノース

 

 主演のサラ・ジェシカ・パーカーは、なんとティム・バートンの「エド・ウッド」(伝説の変てこ監督を扱った映画)にも、エド・ウッドの恋人役として(たぶん)出演していました!大ブレイクしたのは「Sex and the city」でも、キャリアは長く、伝説の子役だったようです。

映画「セックスアンドザシティ」の上映時間や日本公開日

  • 上映時間・・・144分
  • 日本公開日・・・2008年8月23日
  • 配給・・・ギャガ・コミュニケーションズ

映画「セックスアンドザシティ」を観た感想

とにかくお洒落!ファッション雑誌が映画になった感じ?

 ドラマも、流行に敏感な男女や、クリエイティブ業界含め、色んな人々を魅了したといいますが、彼らを惹きつけた大きな理由の一つが、ともかくハイパーお洒落な感じでしょうか。お洒落もここまで来ると、人を元気づけるんだなあ~というのがハッキリ分かる。

 まず洋服の監修は、人気スタイリストである、パトリシア・フィールドという方が務めているようです。

 なので四人それぞれのキャラにあった、女子でなくても興奮しそうな、きらびやかなドレスが目白押し。キャリーがクリスマスの時にかぶる、スパンコールを散りばめた銀色の綺羅綺羅した帽子とか、サファイアブルーのピンヒールとか、まず小物が可愛い。(キャリーは靴を集めるのが趣味でもあります)

 一番日本の、「お嬢様系きれいめファッション」に近いのはシャーロットでしょうか。ミランダは、ぱっきりした色のスーツが多い。サマンサは当然、露出多めのセクシー系。そして、彼らがメキシコに女子旅に行くときは、ファッションもリゾート模様にチェンジです。

 ファッションショーのシーンや、キャリーが結婚することになって、いらなくなった服を自宅でミニ・ファッションショーみたいにして友達に見せて、気に入ったものを引き取ってもらうシーンとかもあり。なので、まずファッション好きは堪能できると思う。

 それから、何がお洒落かというと音楽の使い方も凄くお洒落。おなじみの、ラップ調のテーマ曲はもちろん、パーティシーンも多いから、雰囲気のあるダンス音楽、しっとりとした大人の音楽、トイ楽器みたいな可愛い音色の音楽まで、本当に音楽プロデューサーはよくやっているなあ~と感心します。

四人の個性が凄くよく出ている

 最近観た映画の中で、一番キャラクターの書き分けがうまく出来ていると思った。みんなが皆個性的で、ファッションにしろ考え方にしろ、それぞれの世界を持っている!これは、現実世界では当たり前のことなんだけれど、どうしても映画になると、ストーリーや映像のスペクタクルが中心になるから、個性が埋もれてしまうことが多いと思う。これはもしかして、もともとはドラマシリーズだったっていうことにも由来してるのかも。

 ドラマだと、全体としての物語が長い分、それぞれの人物のエピソードにもっとちゃんと焦点があたるし、人物が掘り下げられるので。

 そして、四人がいわゆる絵に描いたような「美男美女」ではないところも良い。キャリーもサマンサ、ミランダ、シャーロット(シャーロットが一番いわゆる正統派美人)も、それぞれキュートなんだけれど、アイドルやモデルの綺麗さとは違う。平均的な美しさからは、ちょっとずれていて、そこがまた個性にもなっている。

 このドラマ全盛期の時には、アメリカの女子の間で、「わたしはミランダタイプ」とか、四人の女子のうち、誰に一番当てはまるかという話が盛り上がっていたらしいw

 そして、四人の主人公以外の登場人物も、それぞれ個性が活きているのが凄い。キャリーの相手役の、ちょっとハードボイルドなミスター・ビッグや、サマンサの恋人である少し軽い感じのある金髪のやんちゃ系青年やら、シャーロットのちょっと太めの人が良さそうなダンナであるとか、ミランダの恋人の、ややオタクっぽい眼鏡のスティーブとか、みんな本当に「濃いい」のである。それも、見ていて楽しポイントだ。

キュンとさせ、笑わせ、共感させる。

 まず四人の女子トークは全開で、女子会で女子同士ってどんな話してるんじゃい?と思っている男子にも参考になるかと思う。30代独身女子は勿論共感するところが多いと思う。

 それから笑える面白い場面もある。例えば、セクシーなお姉さんサマンサが、バレンタインディに、サプライズを用意して恋人の帰りを待っているシーン。なんとサマンサは、日本の、かの悪名高き「女体盛り」をみずからで実行しようとしている!寿司を体にのせて、机の上に寝そべるのである・・・。

 しかしなかなか帰ってこない恋人・・・。寿司は、どんどん生温くなってくる・・!ついにあきらめたサマンサは、恋人が帰ってきたらキレまくる。

 「サプライズで寿司を体に載せて待っていたのに!!!」と。

 明らかに面白いシチュエーションである。笑いを隠し切れない恋人に、今度は寿司を投げつけ始めるサマンサ・・・オーマイガッ。

 と、まあこんなシーンがあった。

まとめ

 こんなわけで、「セックスアンドザシティ」は、誰と一緒に観ても楽しめる映画だと思う。(小さな子供はまずいか・・汗)

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