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ちょい虹:映画情報

人生道草しまくり迷いまくりのstray dogが遂に故郷を見つけるまでの物語。

「セックスアンドザシティ2」の感想。お姫さまみたいな消費生活の快楽と、政治が盛り沢山。

恋愛・ラブコメ 映画

SATC ♡♥

 大人気ドラマ、セックス・アンド・ザ・シティの映画版第二弾。

とりあえず第一弾に輪をかけて華やかできらびやかで楽しいシーン盛り沢山。

冒頭はキャリーの友達の、ゲイカップルの豪華結婚式から始まる。

とにかく、セックスアンドシティのいいところは、ネット上の色んなところに動画や音声が落ちているので、英語の聞き取りレッスンにもいいドラマだっていうことだ。

今回は、サマンサのつてで、アラブ首長国連邦のリッチなシティ、「アブダビ」へと4人の女子が旅行することになる。

さて口コミレビューします。

 

 

「SEX AND THE CITY2」のあらすじ

 アメリカの大都市ニューヨークで、煌びやかにたくましく生きている4人のガールズ。(ガールズっていうには、年がいってますが??ま、「女子力」と同じで「ガールズ」パワーも永遠のものらしい・・・)

 サマンサは養子の他に自分の子供も育児中、キャリーはミスタービッグと結婚、サマンサは、50代に入っているがホルモンサプリの助けを借りて、相変わらずセクシー街道まっしぐら。ミランダも、法律事務所で働きつつ、パートナーともまずまず上手くいっている。

 そんな中、子供のいない夫婦であるキャリーとミスタービッグの結婚生活が、ギクシャクし始める・・・。結婚記念日に、ビッグが用意していたのは、クローゼットの中に納入できるテレビセットだったのだ。これで、ダブルベッドに寝そべってゴロゴロしながらテレビを見放題・・・・・・

 って、これにキャリーは白けてしまう。何も会話せず、ただ漫然と二人でテレビを観ているという、典型的な、マンネリの老夫婦みたいになってしまうんじゃないかと心配する。休日、ビッグは家でゴロゴロしていたいタイプなのだが、キャリーは外食したりパーティに出掛けたりと、夫婦でアクティブに過ごしたいタイプというところも食い違っている。

 ある日、作家業をしているキャリーは、執筆のため、集中して仕事できるように、昔の自分のアパートメントに行って2日間過ごした。その後、ビッグとの家に帰った時、少し離れていたからか二人はラブラブに過ごせた。

 その後、ビッグから提案が。今後、同じように毎週か必要な時に、2日間ほど結婚からの休暇をとって、お互いに離れて暮らしたらどうだろう?と。

 2日ならいいけれど、だんだんそれが5日、7日と増えて疎遠になってしまうのではないかと心配するキャリー。

 そうした心配を抱えつつ、彼女は他の女子3人と共に、アブダビへと向かうことになる・・・。

 

「セックス・アンド・ザ・シティ2」の監督や出演

監督・・・マイケル・パトリック・キング

出演・・・キャリー役 サラ・ジェシカ・パーカー
     サマンサ役 キム・キャトラル
     シャーロット役 クリスティン・デイビス
     ミランダ役 シンシア・ニクソン
     ビッグ役 クリス・ノース

 おなじみの俳優陣。主役の四人は、2011年のラジー賞(アカデミー賞授賞式前夜に開催される、その年色んな意味で最低だった映画に与えられる、なんとも(不)名誉な賞である…)の、最低主演女優賞をめでたく受賞しているw

 別に演技が下手なわけではない。演技は迫真。この作品をちゃかす意味で、賞が与えられたのだと思われる。

 

「セックス・アンド・ザ・シティ2」の上映時間や日本公開日

  • 上映時間・・・146分
  • 配給・・・ワーナーブラザース
  • 日本公開日・・・2010年6月4日
  • 映倫区分・・・R15+

 映倫区分ではR15指定をくらっています。んー、たしかにお下劣描写はチラホラあるけれど、そこまで過激でもない。Hシーンも、カラッとしてるし。

 

「セックス・アンド・ザ・シティ2」を観た感想!

 ポリティカル・コレクトネスについての映画だった・・

 今回の映画は、冒頭からゲイカップルの結婚シーン。純白の服装をした男声合唱団が「白鳥が爆発したみたいだ」といったり、「ゲイの結婚式だから、私と一緒に子犬を連れてきてもいいと思ったの」とかキャリーの旦那は、身づくろいしてくれるキャリーに冗談めかして「ゲイの結婚パーテイなんだから、あんまり俺を魅力的に見えるようにしないでよ」といったり色々気ままに発言する。

 そのたび誰かが「ポリティカル・コレクトネス」を訴える。政治的に、もっとフェアで差別的でない発言にしようよ、と。

 で、この続きも何か色々と政治的な問題を考えさせられたのだった。まず何しろ、今回四人が向かう先はUAEのアブダビである。アメリカと中東というのは、ともかく抜き差しならない関係性の中にいる。

 アラブ首長国連邦はオイルマネーで潤っている国であるが、アメリカとも裏のつながりがあるのではと推測されているし、すぐ隣にある他の中東諸国は、アメリカがまさに爆撃していた地域である。そういう極めて複雑な政治がある場所で、四人のガールズは、超リッチなホテル・リゾートで過ごすのである。

 リゾートだけに、「神秘的なアラビア」のイメージが消費される場所でもある。ばりばり、西洋がエキゾチックなものとして(でも隠然と自分たちよりも劣るものとして)東洋を消費するという、オリエンタリズムである。四人の女子は、超豪華なスイートルームに招かれて、それぞれが自分のボーイを持つことになる。「今日はもう下がっていいよ」というまで帰らない彼らは、いってみれば召使みたいなもので、西洋人女性の主人と、それに使える東洋人ボーイという権力関係もほの見える、

 それから、フェミニズム的なポリティカル・コレクトネスも関わってくる。

アラブ首長国連邦は戒律が厳格な国で、女性は足首まですっぽりかぶる布をまとい、目のところだけ出して歩いている。外国人も、なるべく足は隠して、露出度も低い服を着ることがマナーとなっている。

 そんな国で、サマンサは特にいつも通りに性的にはっちゃけており、露出度高かったり、公衆の場でいちゃついたりして、保守的なアラブのおっさんに訴えられ、しばし警察に拘留されてしまう。

 そして、街頭で巻き起こった一騒ぎから、現地の男性たちに追いかけられた四人組を助けてくれたのは、現地の女性たちである。そして、黒い布で覆い隠された下に、彼女たちはルイ・ヴィトンなどの、きらびやかなドレスを着込んでお洒落していて、キャリーたちを驚かせる。

 と、解釈によっては本当に政治的なのである・・・。フェミニズムとか、オリエンタリズムとか研究している人は、この映画で一本論文が書けるんではないかw

 ちなみにこの映画は当初ドバイで撮影される予定が、アラブ首長国連邦から許可が下りなかったらしい・・。まずタイトルに「セックス」とあるのが問題だし、映画の内容もいただけない。ということで。そこで撮影はモロッコで行われている。

前作よりも、俄然、すべてのゴージャスさが増している!

 ともかくバブリー、ともかく消費生活の幸福さをいかんなく見せつけてくれる映画である。4人の女性は、弁護士、PR会社取締役など、割と裕福な方であるし、豪華ホテルは、たまたま顧客のはからいで泊まらせてもらえたのだけれど、4人自体もすごく購買力を持っている。

 そんなわけで、女の子が小さい時に誰でも思い浮かべるような夢の生活が実現されている。アブダビでは、ともかく豪華な家具がセットされた部屋に、天蓋付きのふかふかベッド、シルクの枕で眠れて、ボーイ達が運んでくれる食事も、色んな果物が出てきたり肉料理があったり、ともかく凄く豪華だ。

 四人のファッションは勿論、結婚式シーン、日常のシーン、アブダビでのリゾートファッションと、移り変わりながら、ファッションショーでも見ているような綺麗でパンチのある服を次から次へと着せ替え人形のようにして楽しませてくれる。

 これだけバブリーに消費の楽しさを見せてくれる映画はそうそうないと思う。

 

まとめ

 絢爛豪華で、誰もがうっとりしてしまうようなファッション、リゾート、それに結婚式シーンをはじめ、全編とおして音楽のチョイスも最高にクールで楽しい。だから物語がつまらなくてもそれだけで楽しめるのだけど、筋もよく出来ていて、更年期のサマンサ、セクシーなベビー・シッターと夫の中がちょっと心配だし、育児疲れもしているシャーロット、いやな同僚を持っているミランダ、それに結婚のマンネリが心配なキャリーと、身近で共感できるトピックが盛られている。

 この楽しさと身近な生活の赤裸々語りのミックスが、とてもうまくできた傑作だと思う。

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