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人生道草しまくり迷いまくりのstray dogが遂に故郷を見つけるまでの物語。

進撃の巨人23巻のあらすじと感想。驚愕の展開!視点が逆に。「名誉マーレ人」とは・・・。

 壮大な軍事絵巻が繰り広げられ、謎が怒涛の勢いで解かれていく、一段と世界が広がった「進撃の巨人」。

 

最新刊23巻が発売されたので早速読んでみた!

 

 

「進撃の巨人」23巻のあらすじ【ネタバレ注意】

 今回の巻は、徹底して壁の外の世界、マーレ人の立場から、中東連合とパラディ島に対決する戦争を描いている。

 

 マーレ国は、中東連合と戦争中。四年間続いた戦争も、今まさに大詰めを迎えるところだった。中東連合艦隊を守る要所である、スラバ要塞の陥落作戦を展開しているのである。

 

 中東連合は、巨人専用の戦車砲を幾つも所持していて、マーレ国は思うように攻撃に出られていない。スラバ要塞の攻略は難航している。

 

今、マーレの持つ「獣」「鎧」という二つの巨人を失ってしまったら、あまりにも犠牲が大きすぎる。そこでマガト隊長は、マーレ人ではなく、元々の宿敵、エルディア人部隊を最前線に送り込んでいたのだった・・・。

 しかし同時にこの戦場は、戦士候補生達の「最終試験」としても使われているのだった。ここで、軍功を挙げられたものが、「鎧の巨人」能力を引き継ぐことが出来るのではないか・・・。そう、若い女子である戦士、ガビは予測している。

 彼女は、マーレ人の中で、過去に邪悪なことをしたとして、軽蔑されている大陸エルディア人の誇りを取り戻さんがため、戦士として勇敢に闘い、名誉を得ようと懸命である。将来は、パラディ島に残っている「悪魔ども」(エルディア人)を殲滅し、この世に残るのが、エルディア人の中でも、自分たちのような「善良な」エルディア人だけだということを、皆に分からせると主張している。

 そこで、ガビは命を張った決死の作戦を一人で決行しようとする。

 

 中東連合の強力な兵器は、巨人の弱点である「うなじ」を貫くことのできる、100㎜経口の砲撃戦車だった。ガビは、その装甲戦車を爆破しようと作戦を立てた。

 「爆破は自分にやらせてくれ」とマガト隊長を説得しようとするガビ。

 

一度は、「お前を鍛えるのに国がいくらかけたと思っている?」と却下されるものの

「確かにわたしはファルコ達と違って逸材だし」「私のような優秀な戦士は二度とあらわれないでしょう」「しかも可愛いし」「ですが私が成功すれば800人の戦士隊を失わずにすみます。失敗すれば一人の有望な戦士候補生と七本の手りゅう弾を失います」

 といって、マガト隊長に迫る・・!

(説得力半端ないッ!そして「しかも可愛いし」って自画自賛w)

ついに許可を出すマガト隊長。

 

 戦闘服を脱ぎすて、スリップ姿になるガビ。そして丸腰で敵の要塞の方に歩いていく・・・。その足首には、足枷に見せかけて、手りゅう弾の束を括りつけている・・・。

 ふらふら、弱弱しく歩いてくる若い女を見て、とまどう中東連合の狙撃手・・。

「あれはエルディア人ではないか?巨人に変身されたらどうする・・」と撃とうとするが、その前に手りゅう弾を装甲戦車に向かって投げつけるガビ。

 大爆発!

 同時に、中東連合からは一斉射撃が来る。

 

 間一髪で、巨人になったガリア―ドがガビと、彼女を守ろうとして飛び出したファルコを救う。

 装甲戦車が崩れたのを見て、マーレ国は巨人テクノロジーを駆使した降下作戦を決行。巨人の髄液を注射されて、意志を失ったエルディア人達が空からスラバ要塞の壁の中に投下される。

 巨体が降って来て、まず壁や建物を破壊。この時点で半数の巨人が損壊する。

 しかし生き残った半数の巨人が暴れまわり、中東連合の人間たちを捕食する。

 その光景に、マーレ軍の兵士たちも「自分たちの祖先も昔、ああやってエルディア人達にむさぼり食われていたんだ・・・」とゾッとして眺めるのであった。

 そしてマーレ軍は「鎧の巨人」「獣の巨人」をも投入。

 

 「獣の巨人」は、要塞の後ろの湾内で控えていた中東連合の艦隊を粉砕する。だがその時、連合艦隊からも、ミサイルが「獣の巨人」めがけて集中砲火される。

 危機一髪で、鎧の巨人が獣の巨人の身代わりになってミサイルを受け、戦闘不能状態に崩れ落ちたのだった・・・。

 

 ともかくも、連合艦隊の崩壊によって、中東連合はマーレとの休戦協定を締結した。

四年越しの戦争に、勝利したマーレ。

 しかし、追い詰められてもいた。

 なぜかというと、今回の戦争で、自分たちの究極兵器である「巨人」の限界も見せつけられたのだ。そして、そのことが世間にも知られてしまった。

 

 「巨人」の力を過信して、植民地政策を進めていたマーレ国だが、その間に身を守るため、周辺国は科学技術をおおいに進展させていたのである・・。

 人類の作り出す科学兵器の発達に、巨人はいずれ負けるかもしれない・・・。今回も砲撃が巨人に大きなダメージを与えた。それに、今はまだ航空機が発達していないが、これからは戦闘機が開発され、戦闘の舞台は空に移るかもしれない・

 その時、陸上でだけ戦う巨人は、もはや活躍できない意味のない存在となるかもしれない・・・。

 

 会議で、マーレ国の幹部たちは、一刻も早く、自分たちも通常兵器を開発しなければならないと焦る。

 だが、「獣の巨人」の能力を持つジークは、これと一見正反対の主張をするのだった。

「今こそ、パラディ島奪還作戦を再会し、始祖の巨人の能力を手にいれるべき!」と。

 驚く一同だが、これには理由があった。

 もちろん通常兵器の開発も大切だが、開発するまで周辺国が、のうのうと眺めているだろうか・・・と。開発もしつつ、今はより強力な巨人の能力を入手することで、周辺国への抑止力とするべきじゃないか、とそういう理由である。

 

 その後、部下のコルトとジークの会話。

ジークは不思議である。「獣の巨人」であるジークだが、彼の吠え声を聞いた巨人達はジークの意志のままに操られてしまうし、夜には動けないはずの巨人なのに、月の光さえあれば、ジークの命令だったら動くことができる。

 ジークさんは「始祖の巨人」みたいな不思議な能力を持っている・・。何か秘密があるんじゃ??と推測するコルトだった。

 

 ジークに残された時間はあと一年。この一年の間にジークはパラディ島を攻め落としたい。しかしパラディ島には「始祖の巨人」「超大型巨人」「女型巨人」「進撃の巨人」の4体がいるのではないかとジーク。

 しかも、剣や兵器と一体化した、巨人討伐に特化した強力な戦士たちもいる。

 

 さて、ガビやファルコ達戦士候補生は、戦いを終えて久しぶりに故郷のレべリオに凱旋帰国。

 ガビは家族たちや街の人たちにも今回の戦争の英雄としてたたえられる。

 

 そして大陸エルディア人達の複雑な立場が浮き彫りにされる・・・。

マーレでは、エルディア人達は、過去侵略をして他の民族を苦しめた悪い祖先たちを持つものとして差別されていた・・・。

 ライナーも、少年期は、「名誉マーレ人」になるために、ハードな軍隊の教練に耐えて、戦士を目指してきた。

 ガビの一家も、「パラディ島のエルディア人残党を、自分たち大陸エルディア人達こそが倒して、自分たちの善良さを証し立てるのだ、と心から信じているのだった・・。

(次巻へ続く)

「進撃の巨人」23巻感想を簡単に・・

 いやあ、改めてこの漫画は凄い!!!

マーレの中に少数民族として取り込まれたエルディア人達が、同じエルディア人を倒して、善良さを認めてもらうんだ!という心理といい・・・ 

 壁の内外でどちらが正義なのだかよく分からないこの設定といい・・・

かなりラフな線を残した絵柄の味わい深さといい・・・

 出てくるエルディア人達の街並みは、イタリア、ドイツ、スペインなどヨーロッパを思わせるが、その描写も趣あるし・・・

 会話もうまいし、グロさも丁度いい按配だし、ミステリアスでスリリングーー。

 たぶん、諌山さんは近現代の、戦争の世界史にも詳しいに違いない!そんな、現実の世界の戦争にも通じるアクチュアリティもある・・。

 やっぱり、そういうとこ現代っぽい!

 エヴァンゲリオンなんかでも、どこからともなくあらわれる巨大な「使徒」と戦わなければいけなかったけど、あれはどっちかというと内面的な心理葛藤のドラマで、敵=自分=内的世界という感じだったけど、「進撃の巨人」の場合は、現実世界のポリティクスの匂いがする。内的心象風景で、敵がどこから来るのか不明というのとは、ちょっと違うなあ。

 とりあえず、24巻にも期待~!次は2017年の12月8日に発売らしいぞーー。けっこう先ダネ・・。

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