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【復習】スターウォーズエピソード4新たなる希望の感想・あらすじ。スターウォーズを見る順番は、最初に公開されたこの作品から!

Star Wars Lego Advent Calendar 2014 - Day 13

 スターウォーズは、イレギュラーな形で公開されてるので、見る順番を迷うかもしれないけど、やっぱり、公開順に見るのが一番分かりやすい楽しめます!

エピソードの、4.5.6→その前日譚である、1.2.3・・・とみましょう!

 スターウォーズっていきなり「エピソード4」から始まっているんです!第一作目なのにエピソード4とは…。

 これは構想が関係していて、ジョージ・ルーカス監督は、この宇宙一代叙事詩をもとから全9部、あるいは6部作として、エピソードまで考えていたようだ。その結果、時系列のエピソード1,2,3よりは、冒険活劇として優れていたエピソード4でまず興行の成功を収めて、オーディエンスとその先の資金をゲットするという作戦だったようである。

 だから、始めから観客はいきなり未知の用語や宇宙人が飛び交う世界の中に放り込まれることになる。なので、補助のために毎回、オープニングで背景事情説明のスクリプトが流されることになったのだろう。それにしても、賭けといえば賭けである。観客の文脈読み取り力を信用していたのか、それとも、いきなり観客を惹きつける自信があったのか・・・。

 

スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望のあらすじ

 遥か昔の、地球から遠い遠い銀河系。かつでジェダイの騎士と銀河共和国によって色んな種族が平和に暮らしていた世界は、今、銀河帝国の支配に苦しめられていた。この銀河帝国の圧政に、今反乱軍が立ち向かおうとしている。

 銀河帝国は、月のように巨大な「デススター」を強力な基地としている。反乱軍のリーダーの一人、レイア姫はこの基地の弱点を記した設計図を、仲間に送ろうとしている。しかし帝国軍の囚われの身になってしまった。彼女は、ピポパポ可愛い音を出す丸っこいロボット、R2D2に、地図データを託した。

 このR2D2と、その相棒である、おなじみの黄金人型ロボットC3POは地図を仲間に届ける途中で遭難し、ロボット商人に捕らわれて売り飛ばされてしまう。

 これを買った農民夫婦の農場で働いていた甥が、本作の主人公であるルーク・スカイウォーカーだ。ルークは、R2D2の中に内蔵されていた、レイア姫のホログラムメッセージを見て一目惚れしてしまう。

 そのメッセージは、ジェダイの騎士、オヴィ・ワン・ケノビに助けを求めるものだった。

 ルークはその後、オヴィ・ワン・ケノビに出会い、彼からルークの父アナキン・スカイウォーカーを亡き者にした銀河帝国のダース・ベイダーについて話し、自分と同行するように誘う。ルークの父アナキンも、ジェダイの騎士であったのだ。

 ちなみに初心者向けの解説ですが、ジェダイの騎士とは、「フォース」を操って戦う騎士のこと。「フォース」とは宇宙に溢れる万物を動かしているエネルギーの流れのようなもので、うまくその流れを自分の中に取り入れると、様々な超能力が発揮できるのである。(念力や、テレパシー、思考操作など・・・)

 オヴィワンとルーク達は、ちょっとアコギな密輸業者の青年、ハン・ソロと毛むくじゃらの相棒チューバッカの船に乗ってレイア姫の救出に向かう・・・。

 

スター・ウォーズ エピソード4の監督や出演

監督・・・ジョージ・ルーカス

出演・・・ルーク・スカイウォーカー=マーク・ハミル

     ハン・ソロ=ハリソン・フォード

     レイア姫=キャリー・フィッシャー

     オヴィワン・ケノビ=アレック・ギネス

     ターキン総督=ピーター・カッシング

 ルーカス監督は、当初スターウォーズが大ヒットするとは思っておらず、こけると思って、公開当初はハワイに逃げていたそうですw しかも、盟友スピルバーグ監督と、スピルバーグ監督の「未知との遭遇」と「スター・ウォーズ」の利益を一部交換しようと持ち掛け、これに応じたスピルバーグ監督は後々まで利益を得られることになったとか。

 ハリソン・フォードも、本作の大ヒットによって一躍スターダムに上がりました!

スターウォーズ エピソード4新たなる希望の上映時間や日本公開日

  • 日本公開日・・・1978年7月1日
  • 上映時間・・・121分
  • 配給・・・20世紀フォックス

スターウォーズ エピソード4の感想や見所

様々な作品の影響関係が見れて楽しい

 改めて見てみると、何か色んなソースを参照してオリジナルストーリーが出来ているんだなあと感慨深いものがありました。まず、黒澤明監督作品にもインスピレーションを受けているようで、R2D2とC3POのモデルは、「隠し砦の三悪人」の農民だそうです。さらに、オヴィワン・ケノビ役には、往年の日本映画の名優、三船敏郎を抜擢する案もあったそうで(見たかった!)日本の映画も影響を与えているのは嬉しいですね。

 考えてみれば、登場人物の中にも、どことなくエキゾチックな雰囲気があります。レイア姫の髪型は、御団子二つを後ろに束ねた、中国の女の子か、日本の弥生時代の人みたいな髪型ですし、宇宙を舞台にしているのに、ルーク・スカイウォーカーなど一般人は、どこどなく古代ギリシャっぽいような作務衣のような、白くてゆったりした服を身にまとっています。

 ダース・ベイダーや、オヴィワン・ケノビも、長いマントを羽織り、どことなく魔法使いみたいな雰囲気を醸し出しています。

 こういう、古代ギリシャやら、未来風のアームスーツやら、オリエンタルな要素をミックスした独特な衣装が、まず魅力的ですね。

 それからR2D2は、手塚治の漫画に出てくる「ロビタ」に構造がそっくり!それと昆虫みたいな頭をした人型ロボットもチラリと姿を現すのですが、これも手塚治の漫画に出てくる女性ロボットに大変似てます。もしかしたら手塚の影響??

 それに色んな異形の異星人が、面白げな声や形で飛び回っているのも、楽しいところですが、この前私がたまたま行ったヒエロニムス・ボッシュ・アートセンターでも、ボッシュの絵画に出てくるモンスターが、スターウォーズの元になっている、と聞かされたところで、異星人やロボットの造形は、たぶんあらゆるソースを駆使してかき集めて作ったんだろうなあと思います。

SFXにも人間的な温かみがある

 今現在の、進化したフルのコンピューターグラフィックと違って、CGを使いつつも、どこか手作りの温かみが映像に溢れているのが、とても良い点でした。

登場人物のキャラが立っている

 ヒットシリーズの条件の一つかもしれないけれど、一人ひとりキャラ立ちしてて役者の個性を活かしてるのがいいです。大工仕事をしていたというハリソン・フォードは、三枚目の男っぽい役柄ハン・ソロにぴったりだし、美形青年のルーク・スカイウォーカーとは好対照。おなじみダース・ヴェイダーは、あの「スーハーボイス」がその後ずっと色んなところでパロディ化されるほど強烈。

 それにジェダイの騎士、オヴィワン・ケノビは、風の谷のナウシカのユパ様を思い起させるような落ち着きある強い剣士。レイア姫の奇妙なお団子ヘアもインパクトあったに違いありません・・・。こんなわけで、たぶんキャラの一人ひとりにファンがついちゃうし、その後フィギュアなどの商品にも展開しやすかったんじゃないかな。

対決シーンなどの見せ場が色々用意されている

 ダースベイダーとオヴィワンケノビの一騎打ちシーンや、デス・スターでの、宇宙船でのチェイス合戦など、格好良く、血湧き肉躍るような見せ場が豊富でした。

 ここには、1970年代という時代背景も感じずにはいられない・・・。ベトナム戦争が終結した後の時代。そして冷戦。この宇宙船による撃ち合いのシーンは、第一次・第二次世界大戦の航空戦映像などを分析して作られたとか。敵を次々撃墜して、味方のスペースシップも次々に爆破されていくシーンなどは、叙事詩だから当然とはいえ、なんとなく見ていて複雑なものを感じざるを得なかった。

 ゲーム感覚で味わえちゃう撃墜シーンなんだけど、そこで敵の生命について想像力が及ぶことは、全然ないんだよねえ。この変の割り切りというか冷酷さは、時代背景も合わせると複雑である・・・。

まとめ

 娯楽大作であるが、やはり大ヒットしただけあって、人気が出る要素は色々揃っている。一騎打ちシーン、フォースの力という、スピリチュアルな要素、奇妙奇怪な異星人たち、迫力の宇宙飛行シーン、キャラの濃い登場人物達・・・。色んな作品から貪欲に取材し、スター・ウォーズ自体も、色んな作品に影響を与えた。やはり古典的な名作だと思う。

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