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キングオブエジプトの口コミ・感想をチェック!こけ気味の「任天堂のロレンス」??

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インディ・ジョーンズを思わせるような、エジプトを舞台にしたエキゾチックな舞台背景に、オシリス、荒ぶる神セトなどエジプト神話を下敷きにした冒険が繰り広げられる「キング・オブ・エジプト」。

巨大な砂漠の怪物や、スフィンクスなど、ド迫力のキャラクターが登場し、予告編によると「映画館がアトラクション」になるとか。

早速、評判・感想をチェックしてみた!

 

 

キング・オブ・エジプトの予告編とあらすじ


『キング・オブ・エジプト』予告編

暗闇と嵐や戦争を司る神、セトは兄神オシリスからエジプトの王座を強奪し、その暴虐で人民を苦しめていた。

セトと対決する運命を託されたのが、神の血筋でもない、単なる盗賊のベック。

彼はオシリスの息子、ホルスと手を組み、セトを倒すために「神の眼」という宝を手に入れるため、冒険の旅に出る。

あの世や、天国まで行き来して、対決の物語は進んでいく。

予告編では巨大なスフィンクス、砂漠に住むグロテスクな蛇(?)、それにエジプト風の砂漠の中で、石と岩で出来たダンジョンが登場して期待感を高めてくれている。

 

キング・オブ・エジプトの監督やキャスト

監督・・・アレックス・プロヤス

出演・・・ベック役=ブレントン・スウェイツ

     ホルス役=ニコライ・コスター=ワルドウ

     ザヤ役=コートニー・イートン

     セト役=ジェラルド・バトラー

 主人公ベックの恋人役は、「マッド・マックス 怒りのデスロード」に出演していたコートニー・イートン。アジア系・マオリ系の血を引いているという、エキゾチックな色気が魅力の美人さんである。

監督はアイ・ロボットのアレックス・プロヤス。

 また、日本語吹き替え版では玉森裕太、永野芽郁など豪華な声優陣が魅力だ。

 

上映時間や日本公開日

  • 上映時間・・・127分
  • 配給会社・・・ギャガ
  • 上映方法・・・2D/3D
  • 日本公開日・・2016年9月9日

キング・オブ・エジプトの感想・評判は? 

こけてるんじゃね?という感想

この映画に出てくる神々は、巨大なメッキづくりの怪物・・・80年代のアメコミに出てきたような・・・へ変身する。太陽神ラーは宇宙船を飛ばすが、それは太陽光線を人々に照射する魔法のアイテムが搭載されている。

暗殺者たちは、街の何番地かが幾つかすっぽり入るような巨大なサイズの蛇を操る。ピラミッドには、3Dになったスーパーマリオゲームみたいな鉄輪の罠が仕掛けられている。

あれもこれも、でたらめで一貫性がなくて、誰かが初めてやるテレビゲームをルールが分からないままにプレイしているのを見ているみたいだ。

 これは最近稀にみる、けばけばしく飾り立てられた、バッド・ムービーだな・・。

 トト役のチャドウィック・ボーズマンが一番見どころがある。彼は歴史上の黒人の重要人物を演じてきたわけだか、今回はその路線から大きくそれて、知恵の神トトを、ドラアグ・クイーンとしておかま風に演じている・・。これは、この限りなく混乱した映画のなかで奇妙な按配で成功をおさめている・・。

 ティム・ブレイトン(アンタゴニー&エクスタシー紙)

 

プロヤス監督は、このフィルムが「アラビアのロレンス」に影響されたものだと宣言しているが、これはどっちかという「任天堂のロレンス」だろうね。映像効果でもって、奇抜で変てこな物語の進みゆきを頑張って隠そうとしている。

 観客は、セト役のバトラーが鳥男に変身したり、太陽神ラーが、地上高くの洗練された宮殿に住みながら炎になって燃えようとする無茶なシーンを見せられることになる。「デューン 砂の惑星」に出てくるサンドワームもオマージュ的に姿を見せる。

マット・ブランソン(クリエイティブ・ローフィング紙)

 

お間抜けなのがいいんだ!という感想

エジプト生まれの監督が舵取りしているわりに、メインのキャストの中にエジプト人俳優はいない。けれど、キャストの公平な人種的配分といったデリケートな問題よりも、妙に感傷的過ぎる台詞が大きな問題になっている。

 この映画での本当のスターは、特殊効果だ。創造性豊かで、ダイナミックだ。

とはいうものの、それらの映像効果は、まじめくさったトーンと、間抜けでおバカなトーンが交互に現れる台本のまずさを埋め合わせてはくれない。

 まあ、とはいえ、失敗作として記憶に残りはするだろうが、高尚な野心と、俗っぽいコメディの奇妙なミックスは、かなり楽しめるものとはなっている。

エディ・ハリソン(ザ・リスト紙)

 

批評家から叩かれて、監督が「あの分かってないハゲタカ連中が」と言い返したのは話題にのぼっている。

けれど、この映画はそこまで見てられないものでもない。ディズニーのライオンキングとそっくりとすらいえる。動物たちを、武具を装備した、変身するエジプトの神々に置き換えさえすれば。

おじであるセトに追放され、ひねくれたような心持でさまようホルスは、盗賊ベック(彼も、地下世界から恋人を救出しようとしている)に説得されて、王国を取り返そうとする。

 

会話は、特に最初のうちは、恥ずかしくなるほどぎこちない。アクションはいらつくほど、真実味がない。ビデオゲームみたいな変にスムーズな動きがついてまわる。

 とはいえ、しばらくすると、君は、こういう問題すべてのことが気にならなくなって、ただ映画のお間抜けなエネルギーを楽しみ始めるだろう。

チャドウィックはタタを、変な抑揚をつけて、おかまみたいに演じる。

 セト役のバトラーは、パントマイムの悪役みたいな感じで、「おお我が血に飢えた猛犬よ。そなた達はエジプトの真の息子であるぞ!」といった台詞を、熱狂的に、上機嫌に喋る。

 まったく完璧に馬鹿馬鹿しくて、たまらなく魅かれてしまう。

 

まとめ

全体的に、けっこう低めの評価が多かったですね・・・汗

中には、このシーズンは、ひどい映画が多かったが、その中でも一番ひどい・・とかいう意見も。

そこまで言われると、逆に見たくなるのも人情ですけど・・。

そして、エジプトを舞台にしているのに、エジプト人を採用していないとか、人種的に偏りがあるという意見もちらほら・・・。

多文化共生の国、アメリカでは、映画のキャスティングにも政治的公平さ(ポリティカル・コレクトネス)が求められるのですねえ。

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