有名シリーズ「エイリアン」の前日譚。本当に、いつ見てもこのエイリアンはキモイですが…。やっぱり怖そう・・。
監督はリドリー・スコットその人が行い、いつもと同じく、超ショートカットの女性ヒロインをフィーチャー。いいですよね、この女っけをすっかり取り去ったような刈り上げヘアー。萌える。
それはともあれ、見た人の評判はどうなんでしょうか?
感想や口コミをチェックしてみました。
「エイリアン コヴェナント」のあらすじ
二千人もの植民者と、その胎児達を運ぶ宇宙船が、星々の間を航海していた。メンバーはオラム、ダニエル、テネシー、そして[「エイリアン」シリーズによく登場するアンドロイドのウォルターだ。
人間の乗組員達は冬眠カプセルで眠りについていて、ただ一人起きているのは、アンドロイドのウォルターだけだ。
だが宇宙船は故障してしまい、ウォルターは乗組員を起こさざるを得なくなった。キ皆、解凍プロセスを無事に終えて目を覚ましたが、キャプテンだけは燃えてしまい助からなかった。あたらいいキャプテンに指名されたオラムは、リーダーとして皆を率いていく準備は出来ていなかった。そしてオラムの妻であるダニエルも、夫がその役目に選ばれてしまったのを危惧しつつも、自分の任務をこなそうとする。
宇宙船の修理が完了した時、オラムは、皆を冬眠状態に戻し、あと七年間の、残された旅の続きを行おうとするよりも、暮らせそうな惑星に立ち寄って、その星を探索しようと決断した。ダニエルは反対したが、他の乗組員は皆オラムに賛成した。
しかしその惑星は、武器をフル装備したグループであっても、探検するのは止めた方がいいような星だったのだ・・・。特に、宇宙船と星にいる一行の間で通信が難しい状態にある時には尚更・・・。
「エイリアン コヴェナント」の監督やキャスト
監督・・・リドリー・スコット
出演
- デヴィッド/ウォルター役=マイケル・ファスベンダー
- ダニエルズ役=キャサリン・ウォーターストン
- オラム役=ビリー・クラダップ
- テネシー役=ダニー・マクブライド
- ロープ役=デミアン・ビチル
ダニエルズ役のキャサリン・ウォーターストンは「ハリーポッター」の最新版、魔法動物の巻で、魔法使いを好演していた女優さんだ。今回は、髪をばっさり刈り込んで、あのシガニー・ウィーパーで有名になった、刈り込み、タンクトップ、機関銃の女というハードボイルドな役に挑んでいる。
「エイリアン コヴェナント」の上映時間や日本公開日
- 上映時間・・・122分
- 日本公開日・・・2017年9月15日
- 配給会社・・・20世紀フォックス
- ジャンル・・・SF、ホラー、アクション
「エイリアン コヴェナント」の感想や評判をチェック!
登場人物がイマイチ・・という意見
もしそういうのが好きなんだったら、この映画の2時間超の上映時間を、次には乗組員のうち、誰が消されるのか、そしてどういう順番でかを想像しながら過ごすことができる。けど、登場人物のうちで、面白みがある人物といったら、ファズベンダーが演じるマイケルだけってことになる。彼は人間型ロボットとの一人二役で、とっても優しい。双子の兄弟が現れるまでだけど・・・。
ピーター・ライナー評 クリスチャン・サイエンス・モニターより
CGがしょぼい・・という意見
一行は、エイリアンが後ろから不意打ち的に飛びかかってくるのに驚くけれど、見てる観客といえば、あまりにこのジャンピングアタックは見慣れているから、あまりビビることはない。このスタイルのジャンプアタックを、観客は見たがっているから、監督はその期待に応えようとしてくれているのでは、と思ってしまうくらいだ。
けれど、コンピューターグラフィックがちゃちくて、そういうシーンが台無しになっているように思う。オリジナルの「エイリアン」の方が、特殊効果はうまかった。そっちを見るべきかも。
アダム・グラハム評 デトロイト・ニュースより
アクションや流血シーンはいいけど欠点も、という意見
1979年の元祖「エイリアン」では、この異形の生命体がどう進化していくか、というところに重点が置かれていた。前作の「プロメテウス」では、エイリアンの起源について、ちらっと出てくることもあったけど、すぐにそのモチーフは引っ込んで、生命の始まりについての映画になった。
この「エイリアン コブナント」も、「エイリアン」シリーズの前日譚というよりは、「プロメテウス」の続編みたいな映画だった。
この映画は、高尚な本格派SFと、衝撃的な場面で人を驚かせるスプラッタームービーを合体させようとしてる。でも38年前にオリジナルでうまくいってたほどの出来栄えではない。そして、80年代のホラー映画からの引用もあったりする。例えば、エイリアンがうろつき回っている時に、シャワールームでHするのは、いいアイデアじゃないと思い知るカップルが出てきたりとか・・。
エイリアンは、ずっと陰に息を潜めていたりしない。有難いことに、画面に映し出される時間はけっこう長い。それに、元祖エイリアンが持っていたタフさを取り戻している・・。最近のシリーズでは、エイリアンは、がっかりするほど簡単に追い払えるようになってしまっている。コヴェナントに登場するエイリアンは、そう簡単には退治できない。音楽もいい。
登場人物のキャラクター造形はといえば、どういうスリラー映画でもそうだけれど、薄っぺらい。
脚本的には、デビットを人物として面白く見せようとしているんだろうけど、大体の場面で彼は、やたら哲学的な言葉を吐くナルシストみたいに見えちゃっている。ダニエルも、スカッと格好いいヒロインになる予定だったんだろうが、やっぱりシガニー・ウィーパーには敵わないと思ってしまう。
この映画をアクションや流血シーン目当てで見に行くんだったら、前作よりも優れている。けれど、シリーズの最初の二作にはかなわない。
ジェームス・プラディネリ評 リールビュー紙要約
一般観客の口コミを拾ってみた!
- ちょっとガッカリした。普通の、ありふれたホラー映画みたいな気がしてしまう。特に登場人物が間抜けな決断をあれこれ下すところとか。「怪物がそこらじゅうにいるから、皆一緒に行動することにしないか?」
「生命体が病原体によって減少している惑星に寄らないかい?でも検疫を設ける必要はないよ?」
「二分前に、エイリアンと友達になったあのアンドロイド、彼は信頼できる。彼が、僕の頭を、たった今割れたばかりの、巨大な卵の上に置いてくれって言うんだったら、そうするよ」
などなど・・・!
もとからリドリー・スコットの映画は、知的というよりはエンタメっぽい感じだったと思うんだけど、この間抜けさは流石になあ・・・。
- 前作のプロメテウスで曖昧なままに残されていたことが、やたら念入りに説明されていて、説明しすぎのような気もしてしまった。
- 悪くない・・・でもすっごい面白いわけでもない。
- いい続編!プロメテウスで謎だったことが、本編で解き明かされるからシリーズのファンは楽しめる!
「エイリアン コヴェナント」まとめ
大体、観客の評価は5~6割が高評価でした。
やっぱり、元祖のエイリアンのインパクトはなかなか越えられないという意見が多かったです。そしてシガニー・ウィーバーの、あの伝説的な存在感も、このシリーズにはなくてはならなかったとも・・。
でも前作よりも、アクションシーンは良かったという意見もあり。
そこまでエイリアン慣れしすぎてない人なら、けっこう登場シーンはビビのではないかと思います。シリーズのファンは、面白がるか、やっぱり元祖がいいと思って不満かのどちらかかもですね。