「ヒットマンズレクイエム」はヨーロッパヨーロッパした渋い映画
ヒットマンズレクイエムは、InBRUGE が原題。ベルギーのブルージュという街が、ある意味たいとるどおり、モチーフになってます。
二人のヒットマンが、ボスの命令で美しい欧州の古都に派遣。
クリスマスホリデイの、美しいレンガの街並みや運河を散策しつつ・・暗殺を。
標的は神父。
しかし、アクシデントが起こって・・・という話です。
コリンファレルが主演。
ヒットマンズレクイエムの見どころは?
私は好きでした。けど、人によってめちゃめちゃ好み分かれることは必至。
この映画に、手に汗握るアクションシーンや、クライムサスペンスの緊迫感を期待してはいけません!
まず、ベルギーの街並み、そして映像がとても美しいのが見どころです。
ベルギー観光に行ったかわりにヨーロッパの古都を楽しみたい人にはいいです。
役者も皆いい味だしてて、映画としてはよくできてるかと。
独特の、淡々とした時間が流れてます。
あえていうならば、ジムジャームッシュ監督作品に少し近いでしょうか。
そして音楽は哀切。
なんで肩の力をぬいて、ぼーっと見てられます。
そういうのが好きな人に。
あと、絵画もうつります。元祖妖怪画家、ヒエロニムス・ボッシュの絵も。ガーゴイルのついた中世の建築とかも。そういうの好きな人もいいかな。
それと微妙なゆーもあ。
超うー--っすらとしたユーモアです。英国のシニカルなブラックユーモアがベースではあるんですが、そんなに笑わせようと狙った感じのものでもなく、そこはかとなーくうっすら滑稽さが漂ってる程度。
気付かないくらいの隠し味程度に。それも独特でした。
ヒットマンズレクイエムのあらすじ(ネタバレ注意)
イギリスからベルギーに派遣された殺し屋二人。
1人は若いレイ、もう一人はベテランのケン。
歴史や街並み好きのケンはブルージュ観光にウキウキ。でもレイは、この町はクソさ、といって全然興味なし。
たまたま広場でやってた映画撮影の場所で女の子をナンパ。
ところが実はこの子は、観光客をカツアゲとかする犯罪者の一味で、レイは巻き込まれてトラブルに。
そんなこんなで、命令を待ちつつ過ごす。
ところがレイは、ターゲットの神父を殺した時に、小さな男の子を巻き添えにしてしまい、罪の意識に苦しむ。
そこに、ボスからケンに、男の子を巻き込んだレイを始末しろとの命令が。
葛藤しながらピストルを握ってレイを探すが、
公園にいたレイは自分で自殺しようとするとこだった。
それを思わずとめてしまったケン。
まだ若いレイはやり直せるからと、逃がすことに。
それを知ったボスは怒って、みずから二人を始末しにベルギーに乗り込んでくる・・・。
そしてレイは、列車の中で、ブルージュでカナダ人観光客を殴った疑いで牢屋に入れられてしまい、結局連れ戻される。でも、ナンパした女の子が保釈金を払ってくれて出れた。
さてボスは到着して、まずケン、次にレイに迫ってくる・・・。