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インドで迷子になった男の子が、なぜかオーストラリアに辿り着き、そこで育って大人になるが、25年後に、再び故郷捜索の旅に出る。
しかも、使うのはGoogleアース!という、実話・・・である。
一体何がどうなって、迷子になっていつの間にか海越えているんだか、そこからして謎過ぎるわけだが・・・。
グーグルマップが全盛の今、とてもリアル・・・ていうか実話なんだが。
テーマ音楽もインド風のドラムが気持ちいいノリノリの曲である。
てなわけで、このロードムービーは面白そうだ。気になる。
感想やクチコミはどんな感じなのかチェックしてみた。
「ライオン25年目のただいま」あらすじ
映画は、サルーの子供時代を描く第一部と、青年になったサルーが故郷を探す第二部に分かれている。
インド中央部カンデュワの、悲惨な極貧状態の中に生きるサル―は、兄グデュと、二人の姉妹、母親のカムラと一緒に暮らしていた。カムラは夫に捨てられて、建設現場で肉体労働をして生計を立てている。
冒頭のシーンでは、グデュとサル―は明け方の汽車に乗っている。乗っているといっても、客車の外側にはりついて、少しずつ先頭の機関車を目指している。兄のグデュはまだ10歳、そしてサル―はまだ五歳だ。グデュは、機関車に着くと、石炭を盗んで、サル―に投げ渡す。
警官が見回りにやってくると、二人は汽車から飛び降りて笑いころげる。・・・とはいえ、彼らはこれを遊びでやっているのではなかった。盗んだ石炭を市場で売らなくては、食べていけないのだ。
うたたねした後、サル―は空っぽの汽車の車両に身を隠す。しかしこれが、運命のいたずらになってしまった。二日後、サル―はカルカッタで独りぼっち。迷子になってしまった。カルカッタは1500マイル(2200キロくらい)も、故郷から離れているし、カルカッタの方言を話すこともできない。しばらく路上で暮らすストリートチルドレンの仲間になって盗みをしたり、物乞いをして食いつなぐ。
やがて孤児院に入れられるが、子供たちがぎゅう詰めにされていて、かえって路上の方がマシなくらいの環境だった。そこへオーストラリアの夫婦がやってきて、サルーを養子として連れ帰ることになった・・・。
映画の第二部では、サル―はオーストラリアで知的でハンサムな青年として成長していた。子供時代の記憶は無いし、自分の本当の故郷について思いを馳せることもなかった。けれどある時、街角でたまたま子どもの時に好きだった、懐かしいインドのお菓子の匂いを嗅いだら、涙が流れてきたのだった。そして記憶が一気に蘇り、一時狂乱状態におちいったサル―は自分の故郷を探す必要に駆られる。
育ての親と、ガールフレンドから離れ、ノートパソコン1台と自分の記憶だけを頼りにしてサルーは故郷探しの旅に出る。
サル―が使ったのはグーグルアースだった。記憶に残っているランドマークを、グーグルアースで徹底的に探すのだった。
「ライオン25年目のただいま」監督やキャスト
監督・・・ガース・デイビス
出演
- サルー役=デブ・パテル
- ルーシー役=ルーニー・マーラ
- スー役=ニコール・キッドマン
- ジョン役=デビッド・ウェンハム
- サルー(幼少期)役=サニー・パワール
主役のデブ・パテルは、インド系両親のもとに生まれたロンドンっ子だ。
初主演した「スラムドッグミリオネア」は、アカデミー作品賞を受賞している。
本作では助演男優賞にノミネートされている。
(あれ、主演じゃないのか)
義理の母親をニコール・キッドマン、ガールフレンドをルーニー・マーラが演じている。
「ライオン25年目のただいま」上映時間や日本公開日
- 上映時間・・・119分
- 配給会社・・・ギャガ
- 日本公開日・・・2017年4月7日
- ジャンル・・・ヒューマンドラマ・ロードムービー
- 製作国・・・オーストラリア
「ライオン25年目のただいま」口コミや評価をチェック!
人間の原初的な欲求を描いている!という意見
「ライオン」は、人間の意志や希望、そして、人生に意味を見つけ、物語をつくりあげることを人間がどんなに求めているかを教えてくれる。もし君がエンディングで号泣しなかったとしたら、君は、君の「人間性」を、修理に出したほうがいいよ!
二コール・キッドマンの演技が良い!という意見
「ライオン25年目のただいま」一般観客の意見を拾ってみた!
- 家族は、距離に関係なく結びついているんだ!僕たちはみんな、故郷の家に帰る道を見つける途中にある!
- これは本当にエモーショナルで勇気付けられる物語。演技、監督、撮影、それにサウンドトラックまですべて素晴らしい。今年で一番記憶に残る映画の一つなのは間違いない。
- めっちゃ泣いた。デブ・パテルはアカデミー賞にふさわしい俳優!
- パテルの演技も、少年時代の子役の演技も良い。でも何か足りないんだよな・・・。
- マジで泣かせる映画。なのに感傷的になりすぎてない。人間の一番普遍的な本能、、生物学的な出身地を突き止めたいという本能、血縁のきずなや、大人になるまでに過ごした家族の両方から得られる、自分がどこかに属しているという感覚を追い求めること。をテーマにしている。
- すっごい感動的な映画。ともかく、ティッシュを沢山用意して観に行くように!
- この映画を観ないなんて、もはや罪だ!
- 水みたいに静かに心をつかみ、離れがたくなる映画。見終わったらすぐにもう一回見たくなる。「タイタンズを忘れない」と同じくらい好きになった映画。才能ある俳優陣に、素晴らしい監督術!ワオ!
- 面白い話なんだけど、ふさぎ込んで歩き回るデブ・パテルのクローズアップが多すぎる!映画の長さには値しないかも・・。
- 「ライオン」は、作品賞を取るべきだった!なぜって、この映画は、性やドラッグ、暴力やら、センセーショナルなシーンで人を引きつけようとしていないからね。
- 警告!この映画は君を泣かせる!悲しみの涙、そして喜びの涙で!ともかくエモい。物語は最初から最後まで私を虜にした。必見。
- 第一部の方が、第二部よりもアクションが多くてよかった。
- 「ライオン25年目のただいま」は、とても好きな映画だった。大部分が、引き込まれるし、エモーションがぐいぐい伝わってくる。けど、2時間のストーリー全体をみると、最後の四分の一くらいのところで失速したように思う。
- サルーの故郷探しの旅が、もうちょっと短い時間に凝縮されていればよかったのに。最後のほうは、その前の一時間半に匹敵するものではないし、映画の最初から見事に作り上げられてきた雰囲気を壊してしまうものでもあった。監督は、第一部では会話のシーンを出来る限り少なくしている。そうして、迷子になった少年がさまよう姿を見せることに集中している。時折、そこまで主張が強くない音楽で場面を盛り上げつつ。少年がさまよう町は、それ自体一個のキャラクターになっていて、汚かったり敵対的だったりする見知らぬ町だ。そして、少年が「演じている」ことを観客に感じさせず、私たち観客に何かを感じさせようと促す。このことが、この映画に詩的なパワーや深みを与えている。
まとめ
絶賛する感想がほとんどだった。とにかく、泣いて泣いて泣きまくったという意見もかなりあった。ハンカチは用意していったほうが良さそうだ。
ともかく今風にいうと「エモい」映画ってことなんだろう。
そして特別に故郷を喪失したことがあるわけでない私でが、やはり自分の本当の故郷と家族を探し当てる・・・という設定にはグッと来てしまう。
またグーグルアースを使って探す、というのも現代を映し出している。現代の旅って本当にグーグルマップが手離せないものね・・・。