あの「ペット」や「 ミニヨンズ」を作ったスタジオが送る、動物達のノリノリミュージカル。
飛び出してくるのは、フランク・シナトラ、ビートルズなど往年の名曲から、なんとレディ・ガガまでバラエティ豊か。
ディズニーの「モアナと伝説の海」もミュージカルだし、アカデミー作品賞は取り逃したけれど話題の「ララランド」まで、最近は音楽映画が人気だ。
この映画はどうなんだろうか。チェックしてみた。
映画「SINGシング」の予告編とあらすじ
動物達が住む世界。この世界のとある街で劇場を経営しているコアラがいた。しかし客入りがなくて、もう窮乏状態。銀行は、彼から劇場を奪おうと手ぐすね引いているところだ。コアラの名前はミスタームーン。彼は、つぶれそうな劇場をなんとか持ち直そうと、オーディションの開催をすることにした。亡き父コアラの言葉「好きなことを、怖いからという理由でやめちゃだめだ」を頼りにして。
賞金は10万ドル(1000万円!!)という高額。しかし、本当にこんな額を用意できるのかどうかは謎である・・・。ともあれ色んな動物が話を聞きつけてやってきた。
熱狂的にきびきび動き回るネズミから(フランク・シナトラみたいにソフトに優しく歌い上げる)、パンクなハリネズミ、ゴスペルを歌わせたら凄いあがり症の象、マフィアから足を洗いたいゴリラまで・・。
どの出場者にも、それぞれ乗り越えなければいけないチャレンジがある。上がり症だったり、銀行強盗したことだったり、家でおとなしくしているお母さんを演じることだったり。
映画「SINGシング」の監督やキャスト
監督・・・ガース・ジェニングス
声優/日本語吹替え版
バスター・ムーン役=マシュー・マコノヒー/内村光良
ロジータ役=リース・ウィザースプーン/坂本真綾
マイク役=セス・マクファーレン/山寺宏一
アッシュ役=スカーレット・ヨハンソン/長澤まさみ
エディ役=ジョン・C・ライリー/宮野真守
エンディング曲はスティービー・ワンダーが歌っていたり、日本語吹替えにはMISIAや大地真央が登場するなど、かなりの豪華メンバーが声の出演しています。
映画「SINGシング」の上映時間や日本公開日
- 上映時間・・・108分
- 日本公開日・・・2,017年3月17日
- 配給会社・・・東宝東和
- 上映方式・・・2D/3D
- ジャンル・・・アニメーション・ミュージカル
「シング」の感想や口コミをチェック!
ジュークボックス的映画、という評価
ケイティ・ペリーやケリー・クラークソンまで、音楽はとっても楽しめる。楽しめなかったら、君は冷たい石で出来たモンスターなのかもってほど。
色んな面白い動物キャラが登場し、笑いが少々、そして思わず足先でリズムをとってしまう楽しさがある。けれど、キュートなジュークボックス・ミュージカルっていう以上の作品にはなっていないかな。
イルミネーションスタジオは、「ズートピア」みたいな愉快な動物世界を作り上げているけど、その複雑な倫理的教訓は持っていなくて、徹底的にポップな映画だ。
アレックス・キャセイ評 フリックスNZ より要約
展開がスピーディで良い、という意見
パキパキすごいスピードで進んでいくストーリー展開と、ストーリーテリングのうまさに、予想以上に楽しめた。
「シング」はテレビ番組のタレントが出る音楽ショーの形式を採用した映画の中では、一番成功している。恥ずかしがりやの象がついに舞台で「ハレルヤ」を歌うシーンで、泣かずにいられるかな??
ウェンディ・イデ評要約 オブザーバーUK より
単なるBGMみたいな映画、という酷評
映画の中で人間の存在が言及されることはない。だからエルトン・ジョンの「アイムスティール スタンディング」やケイティ・ペリーの「花火」がどこからやって来たんだ、動物達だけしか住まないこの世界にどうやって やって来たのか謎のまま終わってしまう。動物たちは人間の作った曲と分かってカバーしてるのか??
それとも私たち観客は、ごちゃごちゃ考えずに、たんにネズミバージョンの「マイウェイ」それ自体の真価を味わうべきなのか?
どちらにしても、映画「シング」は決して歌わない。。。映画の中で披露される歌は、どれもきわめて大味だし、アニメの絵が輝いているというわけでもなく、物語はそこまで感動的というわけでもない。
監督は、物語を進めるにあたって、 ポップミュージックを原動力にしているのだが、どうも得られるものがない。何回も聞きふるした音楽みたいな感じだ。
BGMみたいな感じになってしまっているのだ。
アダム・グラハム氏 デトロイトニュース 要約
懐メロいっぱいで楽しい!という評価
予想のつかない展開などは無かったけど楽しめた、
一番好きだったのは、ティーンエイジャーのゴリラ、ジョニーだ。彼は、家族でやってる銀行強盗ビジネスにいやいや参加している、それから金儲けに夢中の自己チューねずみのマイク、そして25匹もの子供と、優雅さのかけらもない夫を持つ豚ちゃんも好きだった。エルトンジョン、スティービーワンダー、テイラースウィフトなどの懐メロを動物たちが歌って、ジョークもある。満足。
ヘンリー・フィッツハーバート評 デイリー・エクスプレス より
曲を楽しむ暇がないわい!という低評価
ジョークは時代遅れだし。。、歌は昔の懐メロと最近の曲のミックスだったんだが、最近の曲は退屈だし、印象に残らない。そして昔の曲は、ほんの少しだけ流れて、こちらがリズムを取りたくなってくる前に、次のシーンに切り替わってしまう。
108分間というのは、長すぎるように感じた・・。
ジム・レーン評 サクラメント ニュース&レビュー
コアラのキャラが最低!という意見
オールスターキャストや、可愛い動物たちで満載の映画だったけれど、この映画を見ている時「ズートピア」の方が全然面白かったなーと思い出さずにはいられなかった。実際、「シング」は現実世界の映画というよりも「ズートピア」の中の劇中映画として作られた、みたいな感触だった。
特に社会問題を扱ったり、とびぬけてオリジナルな作品であろうとはしていない。「シング」は可愛い動物と素敵な歌にいろどられた、子供たちのための映画なのだ。
劇場支配人のコアラは、歌のコンテストを開こうとして、盗んだり、嘘をついたりとあれこれドタバタ画策する。私にとって、彼はいけすかないキャラだった。無礼だし、コンテストに集まってくれた人たちへの対応が良くないし、働いてくれた人たちにお金を支払わない。この劇場を、もっと有能な人に譲ってしまえばいいのに、と願わずにはいられなかった。.
クスクス笑いする赤いパンダたちは、日本のアイドルグループの女の子たちっていう設定だったのだろうか?分からない。
もしかしたら私は、この映画の対象になる観客ではないのかもしれない。映画を見終わった子供たちは、とても満足そうな表情でいた。
シャーリー・ジャオ評 マリー・スー 要約
色んな音楽が聞けて最高!という意見
「シング」は最大限大衆受けするサウンドトラックを引っ提げている。昔の曲のかばー(スティービー・ワンダーの”心配するなよ ドント ウォーリー アバウト ア チング)、や最近のヒット曲(サム・スミスのステイ ウィズ ミー)や、オリジナルのポップなロックミュージック、(アッシュズの”みんな無料で売り払っちまえよ”)そして、デジタルアンダーグラウンから、メン・ウィズアウト ハッツまで、色々な音楽の断片も散りばめている。
最初から終わりまで活き活きして爽快な映画だ。
ラファ・グズマン ニュースデイ 要約
一般観客の意見を拾ってみた
- もっと面白いと期待してた。わるくはなかったけど。音楽はいい。
- 子どもも大人も楽しめる映画だった!うちのテレビでもそのうちDVD見る。
- ミュージカルはそんなに見ないのに、この映画は好きだった!80年代音楽が特によかった!
- 豚の一家ラブ。
- けばけばしくって、派手で楽しめる。見終わったら、即座に忘れるけどね。。
- 「ペット」や「ズートピア」ほどじゃないかな
- 映画の三分の一も経過する前に席を立って、映画館を出てきちゃったよ
- 面白くって、可愛くて、いい音楽にあふれた映画。シナリオは改良の余地があったけど
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4つ星をあげたい。俺っていつも辛口なんだけどな。思わず最後には拍手までしちゃったよ。心に響いてきたし励まされたしリズム感もいい。見てよかった。今回は、他の人と採点の意見があってないみたい。なんでこの映画がもっと評価されないのか分からない。
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傑作じゃない。「まあまあOK]よりは上。だからそれなりに面白い映画。子供も大人も楽しめるジョークもちりばめられていた。
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面白おかしくて、楽観主義でいこうというメッセージもあった。
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プロットは先が読めるけど、歌はすごくうまく歌われていて見る価値ある。
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感情面での深さはないけど、音楽がとてもいいので楽しめた。
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物語の平凡さを、名曲の数々がカバーしている。
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楽しい!文字通り、映画館の中で踊ることができた!
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最初からさいごまでつまらない。
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中間部でちょっとだれたけど、エンディングは面白かった。
まとめ
七割くらいが楽しめたようです。
テレビの歌番組とか、タレント・バラエティーの要素を取り入れているってことから分かるように、かなりにエンタメ重視の映画かと思われます。
それで、もっと深みを期待していた人からは「BGMっぽい」と、なんか脳天気だな==と思われてしまうのかもしれません。
そんなに悲しい場面やくらい場面はなさそうなので、子供たちが純粋に楽しむには良い映画でしょう。
ビートルズ、エルトン・ジョン、レディ・ガガ、スティービー・ワンダーなど、名曲の数々を楽しめるミュージック・クリップみたいなとこもあるかもですね。