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「スプリット」を見た感想・評判。どれくらい怖い映画?24人目の人格とは一体・・・。【ネタバレ】

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 久々に見る多重人格サイコサスペンス!3人の女子高生が男に誘拐されたが、彼の中にはなんと23人もの人格が住んでいた!「彼は私のいいなりよ」という女性キャラから、9歳の男の子まで・・・。

 そして今、脱出をはかるJK3人の目の前で24番目の人格が誕生しようとしていた・・・!というなんともゾクゾクしそうなシチュエーションである。

 果たして面白いのかつまらないのか?

感想や評価をチェックしてみた。

 ちなみに題名は「スピリット」でも「スピリッツ」でも「スピッツ」でもなく、「スプリット」ですよーw

 

「スプリット」のあらすじ

Split

 三人の女子高生が、多重人格者である男、ケヴィンに誘拐された。

彼の内には、23人もの人格が棲み、さらに加えて24人目が奥底に隠れているが、そいつが一番危険で、怪物中の怪物である。

 ケヴィンは、地下にある工業倉庫に少女たちを閉じ込めた。そしてケヴィンの中の様々な人格が、それぞれ違った意図を持って、少女たちにかわるがわる話しかけてくることとなる。

 誘拐された女子高生三人のうち、クレアとマルシアは、いわゆる普通の女の子で友達も沢山いる。けれどケイシーは、おとなしく内向的て、不器用で、ちょっと変わり者だ。

 クレアの誕生日パーティのシーンから物語は幕を開ける。クレアの両親は陽気だが、冴えないダサい感じの、典型的郊外型ファミリーだ。そして彼らは、ケイシーも、「失礼にならないように」パーティに呼んで「あげなさい」よ、とクレアにいう。

 ケヴィンに誘拐されたあとの、女の子達の反応は様々だ。クレアとマルシアは、逃走しようとし、時には戦おうとする。しかしどちらもうまくいかない。けれど、ケイシーは違った反応をみせる。

 時々挟まれるフラッシュバックによると、ケイシーは叔父によって性的虐待を受けていたのだ。ケイシーの風変わりさや内向的な性格は、この虐待のせいだった。そして、その経験があるために、自分を脅かす人間から逃げたり、反抗することができないのである。だが、ケイシーはかわりに、心理学的にケヴィンの精神病の様子を探り、彼の内部の多数の人格が、自分たち三人を解放してくれるように誘導することを試みることができたのだった。

以下、ネタバレありのため白くしてあります。

 

 ケヴィンがマルシアの命を奪い、クレアにも襲いかかろうとする。ケイシーは、命からがら逃げ出して、鉄格子で囲まれた場所を見つけ、そこに隠れた。

 ところが「獣」と化したケヴィンは、超人的な力を発揮して、鉄格子すら、捻じ曲げようとする。そしてケイシーがもうこれまでか!と思った時、ケヴィンはケイシーの体に付けられた傷を発見する。(これが虐待によるものなのか、ケイシーの自傷なのかは謎だ)

 そして、思いとどまるのである。自分と同じく虐待によって傷ついたものを発見し、「お前は、他の2人とは違う・・・。悦ばしいことだ!傷を持つものは、他のやつらよりも、進化しているのだ!幸いなるかな!」と吠えるのだった。 

「スプリット」の監督やキャスト

監督・・・M・ナイト・シャマラン

出演・・・

ケビン役=ジェームズ・マカボイ

ケイシー役=アニヤ・テイラー=ジョイ

フレッチャー役=ベティ・バックリー

マルシア役=ジェシカ・スーラ

クレア役=ヘイリー・ルー・リチャードソン

 

 多重人格を演じてみせるマカボイは「ナルニア国物語」で注目され、ゴールデングローブ賞にもノミネートされたことある俳優。1979年生まれだ。

ナイト・シャマラン監督は、インド出身。

ブルース・ウィリス主演の「シックスセンス」が大ヒットしてから最近は、パッとする作品がなかったが、本作で大復活したといわれている。超常現象系の映画を得意としているイメージがある。

 

「スプリット」の上映時間や日本公開日

  • 上映時間・・・117分
  • 日本公開日・・・2017年5月12日
  • 配給会社・・・東宝東和
  • ジャンル・・・サイコサスペンス・ホラー

 

「スプリット」の感想やクチコミをチェック!

 「スプリット」は社会における分裂も描いているという意見

 ケヴィンの回想シーンに時折登場する、セラビストのカレンは、穏やかに、そして時に遊び心すらもってケヴィンに話しかけていた。そして「患者はわたしの家族なの」といい、ケヴィンと、その中に住む様々な人格を、それぞれ個性を持った一人の人物として尊重する。
 カレンは、ケヴィンの病が深刻であること、情操的に深い傷を負っていることに気付いている。だが、彼が周囲の人物を危険にさらす可能性については軽視していた。
 ケヴィンは、その過酷な経験からカレンよりも深く、暗い知恵を持っていて、実は多重人格達は、カレンをからかっているようなところすらあったが、カレンはそれに気づいていなかった。
 カレンにとって「家族」という言葉は愛情を意味した。だがケヴィンにとってその言葉は恐れや苦悶を意味していたのだ。
「スプリット(分裂)」というタイトルのこの映画は、ある一人の中での多重人格を描いているものだが、同時に、この社会における、分断・分裂の様子をも描いているのだ。
ザ・ニューヨーカー リチャード・ブロディ氏 評価 より
 

演技が良い!という評価

 「スプリット」では多重人格というよりは、ほとんど超常現象が描かれているように思った。超人的なパワーを発揮するケヴィン。
 この映画は、シャマラン監督特有の、雰囲気を醸し出すうまさがある。そして、どんな役者にとっても演じがいのある役をマコヴァイは単に奇妙奇天烈になることなく、うまく演じている。ケヴィンのなかのどのキャラクターにも、ある人間性を浮かび上がらせてみせるのだ。
 
イーフィルムクリティーク ロブ・ゴンサルヴス氏 レビュー
 

一般観客の口コミや感想をチェックしてみた!

  • シャラマン監督の「シックスセンス」が1999年に発表された時は、たちまちにヒットになってそれからシャラマンはすごくハリウッドで期待されることになった。だけど、続く作品は「シックスセンス」のクオリティに一回も達することがない。なので、それは平凡な映画の代名詞みたいになってしまった。確かに、シャラマン監督のアイデアは素晴らしい。なんだけど、彼はそれを映画として完成させることができないんだ。
    この「スプリット」にも、そういう傾向があったよ。

 

  • 凄くスリリングで、ハラハラさせられた。シャラマン監督、完全に過去の栄光を取り戻したんじゃないかな。脚本はしっかりしているし、シーンの不気味さは見事だし、マカヴォイの演技もいい!

 

  • 凄いダークなトーンで物語は進む。長年のシャラマン監督のキャリアの中でも傑作。

 

  • 私は、怖い映画がニガテだからこの映画を見るのもためらったんだけど、見たら全然怖くない!心理学を知ってる人なら、「スプリット」で描かれていることが起こるわけないってことがわかっちゃうからかな。

 

「スプリット」まとめ

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  75%くらいのひとが、高評価してましたので、結構面白いのではないかと思います。でもシャラマン監督が「シックスセンス」の時みたいな、凄いセンスを取り戻したのかどうかというと、意見が分かれていますね。「完全復活!」という意見と、「相変わらず凡庸だ」という厳しい意見の二つがありました・・・。

 あと、結構設定はダークですねー。明るい気分になりたい時に観に行くものではないかも・・。

 でも「衝撃のラスト」がどんなものかというのは、ちょっと気になるところですね。

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