暑い夏にピッタリの、ゾクッとするような、ホラー・アクションムービーが「ザ・マミー呪われた砂漠の王女」。
オリジナルは、今でもマニアの多い往年のユニバーサル怪物映画の一つ「ミイラ再生」だ。
トム・クルーズが、飛行機の中で、ロンドンで、中東の砂漠で駆け巡る・・・。しかも、五千年前のミイラ女王が巻き起こす怪奇現象は、なんとも不気味だけど迫力あり。
ナミビアの砂漠でのロケでは、街を一個作り上げて、それを爆発炎上させるという大がかりなことまでして撮影されている。
どんな映画に仕上がっているのだろう。
口コミや感想をチェックしてみた。
「ザ・マミー呪われた砂漠の王女」あらすじ
軍人でもあり、盗まれた骨董品を扱う古物商でもあるモートンは、ある日現代のイラクで古代の墓を掘り起こしてしまう。それは、伝説にも登場する、石棺の中に閉じ込められた姫アマネットだった。彼女は王位継承権を奪われそうになったが、暗黒の神と契約し、人身御供を捧げて自分が王位に就こうとした。
しかし阻止され、棺の中に封印され、何千年もその怨念を倍増させてきたのだった。
モートンは呪いをかけられ、復讐心に燃えるエジプトの姫君をこの世に解き放ってしまうことになった。
イギリスに帰る飛行機でモートン達を乗せた飛行機を何者かが襲う。そして飛行機は墜落した。だがオートンはかすり傷一つ負わずに生還したのだった。これはアマネット姫がモートンを自分の手先として選んだ証拠だった。
そしてこの姫はロンドン中を暴れまわることになる。.
「ザ・マミー呪われた砂漠の王女」監督やキャスト
- 監督
アレックス・カーツマン
- 出演
ニック・モートン役・・トム・クルーズ
アマネット役=ソフィア・ブテラ
ジェニー・ハルジー役=アナベル・ウォーリス
クリス・ヴェイル役=ジェイク・ジョンソン
グリーンウェイ大佐役=コートニー・B・バンス
女王役のソフィア・プテラは、アルジェリア出身の実力派ダンサー。
新体操からヒップホップダンスまで得意とする。怪物女王としての身体表現にも注目したい。
「ザ・マミー呪われた砂漠の王女」上映時間や日本公開日
- 上映時間・・・110分
- 日本公開日・・・2017年7月28日
- 上映方式・・・2D/3D
- 配給会社・・・東宝東和
- ジャンル・・・アクション、ホラー、ファンタジー
「ザ・マミー呪われた砂漠の王女」レビューや感想をチェック!
アクションとしてもホラーとしても駄作だ・・という評価
主人公のモートンは、トム・クルーズが演じるということ以外には、きわめて特徴がないキャラクターだ。この映画のタイトルは「トム・クルーズ、ミイラと会う」とかそういうのでもいいくらい。
ド派手なアクション映画にしようとする一方で、「マミー(ミイラ)」が登場するからにはホラーの要素を兼ね備えていなくてはいけないという制約から、この映画はどっちつかずになってしまっている。
アクションは派手なのだがインパクトに欠ける。例えば、あまり意味もなく、ガラス窓が吹き飛ぶ場面が山ほど出てきたりする。
ホラー映画的要素はというと、これっぽちも怖くない。本当にゾッとするような瞬間はない。死者の軍隊も時には我々を怖がらせようとし、時には笑わせようとする。でもどっちも成功していない。この映画は駄作だった・・・。
ニュージーランドヘラルド紙 コリードミニク評 より
脚本家が多すぎると映画がダメになる、という意見
才能ある脚本家が六人がかりで台本を書いているせいか、ユニバーサル社による介入もあったりしたのか、物語はチグハグで、混乱していて、トーンもばらばら、ビジョンに欠けたものになっている。
「ザ・マミー」は、説得力あるストーリーよりも、スペクタクルを重視したせいで、台無しになっている。
観客に息を付かせる暇もなく、目が回るような、スピーディなアクションや、CGIを使った大破壊のシーンが絶え間なく続く。でも、今の観客って、こういう破壊シーンには飽きているのではないか。
フィルム・インクワイアリー紙 アレックス・アラビアン評 より
オリジナルにあったミステリアスさがない、という意見
映画は、暗黒神話、といった雰囲気に満たされたオープニングで幕を開け、その雰囲気は全編に渡って続く。でも、それがアクション映画っぽいスタイルと合わさった時、何かチグハグである。
確かに、それらのコンビニネーションがうまくいっている場面もある。でもそういう場面はほとんどが、予告編の中で使われている場面だ。
物語は、かなり適当にいろんな要素が組み合わされている感じがする。
ユニバーサルの、昔の「ミイラ再生」にはあった、神話的なスリルや恐怖は味わえないのは残念だ。ラッセル・クロウがジキル博士役で登場したり、ユニバーサルのモンスター映画の怪物たちにも触れられるシーンがあるのは、マニアには嬉しいけれど。ティム・バートンが監督したらよかったのにね。
スターバースト紙 ジャック・ボトムレイ評 より
「ザ・マミー」一般観客の口コミをチェックしてみた!
- 映画の最初の方では、飛行機で急降下するシーンがあって、スリリングだ。けれど中盤あたりでラッセル・クローがジキル博士として登場してから、映画自体も急降下しちゃって、バカバカし過ぎてやってられなくなる。
- みんなの評価があまりに低いから期待してなかったんだけど、見に行ったら普通に楽しめてしまった。トム・クルーズ出演作の中でも最悪のフィルム、とまで言ってる人もいるけど信じられない。なんでみんな、こういう面白B級映画がこんなにキライなんだろう? 「ザ・マミー」はB級映画としては、そこそこイケてて、十分にサプライズもサスペンスもあるし、アクションシ-ンもある、視覚的によく作られてもいる。
- とってもスリリングで、濃密な映画!
- 超がっかり!途中で席を立った。
- トム・クルーズのファンじゃないけど、凄い良かった。
- 傑作ってわけじゃないけど面白かった。なんで皆こんなにけなしてんの??
「ザ・マミー」まとめ
批評家で15点ほど、一般観客で40点ほどと、どうにも評価は低いです。
でも、面白かったと言っている人がいるのは確かで、
その違いは「B級映画」と割り切ることができるかどうか、ってとこにあるかもしれません。
普段からド派手アクションやSFXを見飽きてるって人には、物足りないかも。
また、物語に深さや細やかさを求める人にも向かないかもしれませんね。
怖すぎないってことなので、本格ホラー映画を見たくていくと期待外れかも、
ちょっと、場末のお化け屋敷に入るような気持ちでいくといいのか??
他、ホラー映画でおススメなのはコレ!