見かけが、ナメクジに鮫の歯をくっつけて巨大化させたような、なんともヌメヌメギトギトして、気色悪い「ベノム」です・・っ!
スパイダーマンの宿敵として知られていましたが、今回はある意味ヒーロー(??)として大活躍・・・。
きもちわるいけれど、きもちわるいから、何か見たくなってしまう・・・そんな人間の複雑な心理を呼び起こす姿ですが・・・。
はてさて、映画自体は面白いのでしょうか、
感想をチェックしてみました!
「ヴェノム」の予告編とあらすじ
映画『ヴェノム』TVスポット15秒<俺たちはヴェノムだ編>(11月2日公開)
エディ・ブロックは野心的な記者で、億万長者の実業家、カールトン・ドレイクが影でしている怪しい事業について取材している。
確かに、ドレイクは闇事業を行っていると教えられて、エディはドレイクの機密な科学実験場へとアポなしで入り込む。
しかしその結果、そこにいた謎の寄生体、「ヴェノム」に感染してしまう。
ドレイクは、人間が宇宙空間でも生きれる方法を研究するために、深宇宙から捕獲してきたこの「ヴェノム」を人間と合体させる実験をしているのだった。
ヴェノムは、200もの鋭い歯を持ち、異様に長い舌で脳みそをすする、恐るべきモンスター・・・。
ヴェノムは、エディに頭の中の声として語りかけ、超人的力を与えるのだった・・。
「ヴェノム」の監督やキャスト
- 監督
ルーベン・フライシャー
- 出演
エディ・ブロック/ヴェノム・・・トム・ハーディ
トム・ハーディと言えば!やはり!
「マッドマックス 怒りのデスロード」の主演でお馴染み!
ハードボイルドにはまる存在感ですね~~。
今回は寄生する生命体「シンビオート」に取りつかれ、「ヴェノム」と化す主人公を演じてくれます!
アン・ウエイン・・・ミシェル・ウィリアムズ
「ゲティ家の身代金」でも、息子を誘拐されて奮闘する母を演じていたアン・ウェイン。マリリン・モンロー役でアカデミー主演女優賞を獲ったこともあるんです!
カールトン・ドレイク・・・リズ・アーメッド
ロンドン出身。パキスタン系イギリス人の俳優さん。スターウォーズ「ローグワン」ではパイロットを演じていました。
トリース・・・スコット・ヘイズ
ダン・ルイス・・・リード・スコット
「ヴェノム」の上映時間と日本公開日
- 上映時間・・・112分
- 日本公開日・・・2018年11月2日
- 映倫区分・・・PG12
- 上映方式・・・2D/3D
- 配給会社・・・ソニーピクチャーズエンタテインメント
- ジャンル・・・アクション、SF、モンスター
「ヴェノム」の感想・評価をチェック!
トマス・ハーディの演じる「ヴェノム」がいい!という意見
この映画は、標準的なスーパーヒーロものとは、ちょっと違う。
ヴェノム/ブロックの合体ペアは、ほとんどの時間、自分を守ることに集中しているし、物語後になってから、ヴェノムがやっと、自分もこのままではブロックみたいに負け犬になってしまう、と気づいて、まったくの我欲から、地球を守ることに協力するようになる。彼らが本当の意味で戦い始めるのは、そこからだ。
トマス・ハーディの演技はとてもいい。記者としての経歴のトップにいる時には、威張ってふんぞり返っているし、自分が命を落としたと感じた時には、自分を憐れみまくるし、怪物へと変えられてしまったことに気付くと、恐怖に打ち震える。
特殊効果も、彼の声を奇妙なものに変えているし、ヴェノムとしてのハーディの怖さも説得力がある。肉体が変化してしまうというホラーな側面も、十分に気味悪くて、エンドロールが流れ始めてからも、印象に残る。
シナリオ自体は、そこまで良く出来てはいない。
主人公の「ヴェノム/ブロック」の他のわき役たちは、印象に残らないし、物語も一般的で、とっ散らかっている場面もある。
けれど、トム・ハーディは、頭の中で(傍目には自分一人で)ヴェノムと会話を繰り広げたり、悪者をムシャムシャ食べたりなど、なかなか面白い!
なので、ここ10年くらいのスーパーヒーロ-もののなかには、数え入れたい!
マシュー・ロッザ評価より
主人公の冴えない日常シーンが長い・・という意見
物語はなかなか進まない。
ヴェノムが、その気持ち悪い、鋭い歯が並んだ顔面を見せるのは、映画が始まってから小一時間が経過してからだ。かわりに、45分くらいは、主人公ブロックの、哀しい日常を見せられる。
騒がしい隣人とのご近所トラブルや、ガールフレンドとの喧嘩など・・、ヒーローの日常生活をこんなに知る必要はない気がする・・。
今回、「ヴェノム」は悪者じゃない。影の黒幕は、億万長者で、おもてむきは医療ビジネスをしつつ、裏では、人間とエイリアンを合体させて喜んでいるカートンである。
マラ・リーンスタイン評価より
'Venom' Review: 10 Burning Questions About Fall’s Most Bizarre Movie
「ヴェノム」に取りつかれた主人公が笑える!という意見
トム・ハーディは、世界でも指折りの俳優の一人だ。
でもこの映画の中で、彼がもがいているのを見ると、どんなにすごい才能の持ち主でも、駄作の中では足を取られて沈んでしまうんだな~と実感するのであった。
終幕まで、この映画はどんな映画なのか訳が分からんうちに終わってしまった。
コメディなのか?もちろん、時には、
ぼくも、二三回、爆笑したシーンがあったことは認める。
でも、笑うとこじゃないと思われる場所でも、笑ってしまった。
スーパーヒーローものなのか?ヴェノムはマーヴェル・ユニバースの中の一員だと考えると、そうだと言える。原作ストーリーもあって、そこでは誇大妄想な億万長者が神になろうとしていて、ガールフレンドや一般人キャラの主人公も同じだった。
でも、この映画は、スーパーヒーローものとしては不出来である。
特殊効果はパッとしない。コンピューターグラフィックを駆使した戦闘シーンは退屈で先が読める。悪役も印象に残らない。
主人公ブロックは、エイリアンが体に寄生しても命を落とさない、理想の宿主であった。でも「ヴェノム」が体に入ってから、突然映画はコメディっぽくなる。
「ヴェノム」は、ブロックの頭の中で、低いバリトンの声で語りかける。
最初は「腹が減ったあ~~!!!」「飯~~~!」などという、原始的な叫びであるが、だんだん彼女とのことにまで干渉を始め、この地球上でブロックは「負け犬」だなどと言い始める。
ブロックは、いかれた人みたいにそこら中飛び回ったり、レストランの、ロブスターがたくさん入っているタンクの中に座ったりなど、奇妙な行動を色々する。
リチャード・ルーパー評価より
'Venom' review: The dumb plot and weak effects sting
「ヴェノム」一般観客の感想もチェック!
- すごい映画!批評家が低評価の意味が分からない。偏見を持たずにこの映画を観れば、ユーモアやアクションが好きな人なら楽しめるはず!それにマーヴェル・シリーズファンなら、愛さずにはいられない!
- ノン・ストップでスリリング!すげえ楽しい!確かに、シナリオに欠点はあるし、もうちょっと上手く作れたと思う点もある。けど、とりあえずシートに座って楽しめるジェットコースターみたい。
- この映画はR15指定とかにしても良かったんじゃない。グロいシーン多いし。戦いの犠牲になる人間の数も多いし。とてもダークな味のコメディに仕上がっている。ヴェノムの顔が登場する場面は、小さい子供は怖がるかもしれない。子供は連れてない方がいい。
- スパイダーマン信者ってほどのファンだと、そこからヴェノムだけ取り出した、こういう映画って好きじゃないかもしれない。けど、こういう脱力系アクション映画が好きなら、すごくおすすめする。
「ヴェノム」は小さい子供は見れない?
「ヴェノム」は、かなり批評家と観客で意見が分かれていました。プロの批評家は、かなり低評価が多かったです。観客の方は、かなり高評価が多かったです。
そんなわけで、まずB級映画っていうことは間違いないでしょう・・・。いわゆる映画の「ツウ」な人だったら、あまりおすすめできません。
そこまで映画のクオリティとかには、こだわりなく、ただアクションや、グロさやコミカルさなどを味わって楽しいひと時を過ごしたい!っていう、カジュアルな見方をしたい人には、よさそうです。
PG12なので、12歳以下でも親の許可があれば見ていいことになっていますが、けっこうバイオレンスがあって、かつヴェノムの顔は、もうバレてますが、けっこうグロいので、トラウマになりそうな小さい子供にはおすすめできない感じです。
できれば中学生以上がいいかも。