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アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/フィリップ・K・ディックの感想 映画と違う!

Sheep look

ブレードランナー原作とのことだけど、全然ちがう!!まったく別の作品だった。

ブレードランナーはメランコリーな雰囲気が圧倒しているけど、本作では、主人公はなんというかもっと、ドライで俗っぽい。
物語もかなり違う。

とはいえ、面白く読めた。
アンドロイド専用の殺し屋(処理屋)が、5体のアンドロイドを追ううちに、人間と機械の境界が曖昧になってきて、最後に主人公はもう今の職業を止めようと決心する。

アンドロイドの重大な欠陥としては他者に「共感」できないという設定。
「共感装置」みたいなのを使用して儀式に参加する宗教も登場して、一番最後は主人公がこの宗教の教祖(実は偽物)になりかわる錯覚を得たりと、なんだか哲学的な展開に。

けど、ブレードランナーのエモい雰囲気を期待すると裏切られるかも。

ブレードランナー2049、アマプラで見て、正直続編だから期待してなかったけど、元祖ブレードランナーより好きだった。
確かにストーリーは微妙だが、雰囲気で押してくる系。
メランコリックなライアン・ゴズリングはゴージャスだし、ややデビッド・リンチ的な奇妙な映像美がある。
とにかく映像が綺麗だった。
オリジナルよりメランコリーとエモさがましている。好き嫌いはあると思うけれど・・・好きな人は好きだろう。

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