ちょい虹:映画情報、読書感想ブログ

キャッチコピーや映画、書評などを中心としたブログです!

芥川賞受賞作

「むらさきのスカートの女」感想・あらすじ☆面白い?つまらない?【2019年上半期芥川賞受賞ネタバレ少なめ】

面白い?つまらない?読んでみた。 人称の使い方がなんとも奇妙。「四人称」とも言えるような変な感触。 「世にも奇妙な物語」のような。主人公の視線がなんとも独特な。 2019年夏の芥川賞が発表になった。 前回も「星の子」で候補に挙がっいた今村夏子さん…

「穴」小山田浩子の感想。ヘンテコ世界にようこそってな感じ【2013年芥川賞受賞作】

2013年下半期に芥川賞を受賞した、小山田浩子さんの「穴」を読みました。 タモリがパーソナリティをやっていた「世にも奇妙な物語」とかいう番組がありましたが(今も時々やってるのかな??) あの感触・・・。 「ホラー」とか「怖い」「異次元」までいかな…

「1R1分34秒」を読んだ感想。「女の子はすごい、可愛い」に同意!町屋良平作 2018年下半期芥川賞受賞

160回芥川賞を、「ニムロッド」と同時受賞したのが町田良平さんのボクサーの話。 「1R1分34秒」一ラウンド・・って読むのかな?? 「ニムロッド」と非常に対照的!で、まあ確かに同時受賞するとバランスは取れる気もしました。 「ニムロッド」はとても無…

「ニムロッド」上田岳弘を読んだ感想・あらすじ。ビットコイン採掘やらで最先端だが、やや尻すぼみ!?【2018年下半期芥川賞受賞作】

ビットコイン、仮想通貨、中本サトシ・・・それに、外資系金融会社で働くガールフレンド・・と何やら最先端なキーワードが散りばめられる本作。 リアルなわれわれの暮らしが書かれていることを期待して読んだ!わるくないけど、ちょっと結末が尻すぼみだった…

「送り火」高橋弘希を読んだ感想・あらすじ。恐るべき子供たちの猟奇的なゲームが転校生を襲う!面白いorつまらない?【2018年上半期芥川賞】

「送り火」は傑作です!ウォッカ・ズブロッカのような、強い酒に酔え!といった喉越しの一冊です。火のように熱い酒に酩酊する心持ち。 「送り火」が芥川賞を受賞しました!。昨年の「おらおらでひとりいぐも」の方が衝撃度は高かったですが、とにかく、巧い…

「百年泥」石井遊佳の感想やあらすじ。面白いorつまらない?日本語教師の話。【2017年下半期芥川賞受賞】

今回は2作品がまた同時受賞です。(最近このパターん多い・・・売上伸ばすためかしら?)「百年泥」は、インドで日本語教師をする女性が、100年に一度の洪水に居合わせて、人々の記憶の断片と出会うというもの。 個人的には、もう片方の「おらおらでいぐも…

「おらおらでひとりいぐも」の感想。てへんだあなじょにすべがあぶぶぶぶぶぶっぶぶぶって凄い迫力!【若竹千佐子作2017年下半期芥川賞】

ここ数年の芥川賞の作品は、正直半分眠って読んでいたわけだが・・この作品にはどびゃ!と目を覚まされた。 これは凄い。ベケットを思い出した。昨今ペラペラな小説が多い中、人生の渋み、と共に語り口が超斬新! 面白くて、グイグイ読ませる。 「おらおらで…

「影裏」を読んだ感想。渋みあるゲイ小説の世界。釣りと煙草と日本酒と。【沼田真佑作2017年上半期芥川賞受賞作あらすじ】

2017年夏の芥川賞が発表になった。多くの人の予想と異なり?受賞したのは、沼田氏の「影裏」(えいり、と読む。かげうらでなく)。五月に文学界新人賞を獲ってデビューしたばかりなので、トントン拍子である。 はっきしいって、最近の芥川賞はつまらな過ぎて…

目取間俊「水滴」を読んだ感想とあらすじ。沖縄はリゾートだけじゃない!【1997年芥川賞受賞作】

今年2016年4月1日に、辺野古での抗議活動中、米軍に拘束された目取間俊さん。ずっと基地問題などの取り組んでこられた方のようだ。 サングラスがトレードマーク(??) 気になって、目取間氏の出発点となった「水滴」を読んでみた。 戦争体験や社会問題への…

柴崎友香「春の庭」を読んだ感想。春の日は、のったりのたりな物語【2014年下半期芥川賞】

「春爛漫の間取り図小説」と解く。その心は…。 第151回芥川賞受賞作。柴崎友香「春の庭」(2014年下半期) 物凄く淡々としているけど、なぜか飽きずに読ませてしまう。 そう、なんというかぼーっと日向ぼっこしているような、 日曜日にお気に入りの部屋に引…

西村賢太「苦役列車」を読んだ感想とあらすじ。面白い!ハードボイルドで江戸っ子で恥じらってて。ネタバレ有【2010年下半期芥川賞】

ワーキングプア小説なんだが、悲愴感はあまりなく、カラッとして自分を笑ってるようなとこもあるのは江戸っ子気質ゆえんだろうか? 日雇い労働の若者という底辺労働者を書いてるのに、妙に明るいのはなんでだろう。 西村賢太「苦役列車」。2010年下半期芥川…

小野正嗣「九年前の祈り」を読んだ感想とあらすじ。大分県が魔法の光に°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°ネタバレ有【2015年上半期芥川賞】

2015年上半期芥川賞。九州のど田舎の離島とカナダの旅の記憶が交錯して、ここではないどこかの光が立ち上がる、マジカルな小説。 星は、二つにしてますが、細かくいえば、1.7くらいかなあ。 小野さんは、立教大学の先生なんですね。東京大学に入り、その…

羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」の感想とあらすじ。ボディビル( `ー´)ノネタバレ有【2015年上半期芥川賞】

パキパキと簡潔な文体で孫と祖父それぞれの、しぶとさが闘わされます。 2015年上半期に第153回芥川賞を授賞した、羽田圭介「スクラップ・アンド・ビルド」を読みました。

本谷有希子「異類婚姻譚」を読んだ感想とあらすじ( ^)o(^ )結婚はキモいこと!?。ネタバレ有【2015年下半期芥川賞】

アメーバのように付きまとってくる旦那が怖いホラーチックなファンタジー。 2015年下半期芥川賞受賞作。 本谷有紀子。美人と評判だが、確かに可憐なルックスだ。(あ、写真の烏と一緒のお姉さんは関係ないモデルさんです念のため) だが、このお方のプロフィ…

滝口悠生「死んでいない者」の感想とあらすじ。まっったり~~(p_-)ネタバレ有【2015年下半期芥川賞】

「眠たい系葬式小説」だと解く。その心は…。 2015年下半期に、本谷有希子と同時受賞。 滝口氏は受賞して「ますます不安が大きくなった」とか。 何故!?? 昨年会社を辞めたらしく、専業作家としての道を歩み始めた矢先だというから、幸先のいいスタートなの…

又吉直樹「火花」の感想とあらすじ。ネタバレ有【2015年上半期芥川賞】

お笑いとは、美しい世界を壊すこと、など独自のお笑い哲学が爆発していて読ませます。 愛書芸人の又吉が受賞で話題になった芥川賞。 ★二つ付けましたが、実は1.5くらいです…。又吉の人生が滲み出すような、妙にいじらしい感じがあって、0.5点上げてます。 ピ…

円城塔「道化師の蝶」を読んだ感想とあらすじ。迷宮か!?実験しまくり小説【ネタバレ】2011年下半期芥川賞

2011年下半期芥川賞受賞作。田中慎弥と同時受賞。 記者会見では田中氏の強烈キャラクターのかげに隠れて、目立たなかったですね。普通の爽やかでおとなしそうな、お兄さんという印象でした。 「道化師の蝶」読んでみましたら、よくこれが芥川賞獲れたなあ・…

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