2017年に、ノーベル文学賞を取った日系英国人のカズオ・イシグロ。現在日本語で読める、彼の最新作が「忘れられた巨人」です。
「私を離さないで」など静かで淡々とした作品で有名ですが、近年はSFやファンタジー、推理小説からカフカのように不条理な迷宮小説まで、さまざまなジャンルを横断した創作をされていました!
この「忘れられた巨人」も、ファンタジーの要素が濃厚です。舞台は、アーサー王時代直後のイギリス。騎士やドラゴン、謎の怪物なども登場します。
そして、司馬遼太郎かッ!というような、渋い太刀回りのシーンすらありました。
これでカズオ・イシグロを読むのは三作品目(「日の名残り」「私を離さないで」に続く)その中でも、個人的にはこれがベストだった!
悲痛すぎる話や、淡々とした雰囲気が苦手な人でも読める!アドベンチャー要素もあってスリリング!でした。
さて感想をば。
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