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ちょい虹:映画情報

人生道草しまくり迷いまくりのstray dogが遂に故郷を見つけるまでの物語。

映画「ムーンライト」の感想・口コミは!?アカデミー賞受賞のLGBT映画!【ネタバレ】

アカデミー賞受賞作 ヒューマンドラマ

Moonlight Serenade

 今年度のアカデミー作品賞は、番狂わせで(??)「ムーンライト」が受賞しました。授賞式では司会者も思わず「ららランドが受賞!!」と言ってしまい、一同ステージに上がったあと、「あ、間違いだったテヘ」っていうまさかの展開に・・・。

 しかしこの「ムーンライト」、小規模公開ながら、かなり観客の評判は高く、麻薬常習の母親、いじめ、そして主人公は同性愛者で、黒人の男性が男性を好きになる青春を描くという、かなり色々なことを考えさせられそうな内容になっている。

 どんな映画なのか調査してみました。

 

 

「ムーンライト」のあらすじ

 もとネタは「黒人の男の子は、月光の中ではブルーに見える」という演劇の舞台だ。 

 この映画はある青年の人生の異なる三つの時期について語られる映画だ。それぞれ「チビ」「シャロン」「黒人」と名付けられる時期。彼はそれぞれの時期でエクスタシー、痛み、そして恋に落ちる陶酔を味わう。

 まずは学校に通う子供時代。主人公シャロンは、最初から、社会のはみ出し者だった。いじめられっ子で、「チビ」というあだ名??を付けられ、彼をぶちのめそうと追いかけてくる、いじめっ子の一団から逃げる毎日だ。そして、彼は自分が男性に魅かれることに気付くのだが、自分の生きている周辺世界で、このセクシャリティは受け入れられるものではないことにも気付く

 そしてもう一つの問題は、シャロンの母親が麻薬中毒になってしまっていることだ。彼らはマイアミの小さなアパートに暮らしている。
 シャロンをかくまってくれた麻薬の売人ホアンと、そのガールフレンドのアパートはシャロンの安らぎの場所となる。ホアンは、シャロンにとって父親みたいな存在になるのだ。
 だが実はホアンは、シャロンの母親に麻薬を売りつけてもいる。「僕のお母さんに麻薬を売っているのか?」という問いに、ホアンは恥に打ちのめされつつ頷く。
 ホアンはシャロンに泳ぎ方を教えるのだが、その時「人生のある時から、お前は、お前が何者になるのかを、決めなくちゃいけないんだ」とシャロンにいう。
 その後シャロンがずっと抱えていくことになる問いである。
 
 第二幕では、シャロンはティーンズに成長している。だがやはり、周りからは「変な奴」としてからかわれている。学校の校庭にはよく警備の人間がパトロールに来て、しばしば脅したり殴りつけたりしていく。そんな中、同級生のケヴィンとシャロンは仲良くなる。取っ組み合ったり、煙草を一緒に吸ったり、そして月光に照らされた砂浜で、二人はいい雰囲気になる。しかし、彼らはシャロンをいつも苦しめようとしてくるテレルに仲を引き裂かれてしまう。
 
 三つめのエピソードでは、大人になったシャロンはアトランタからマイアミに帰ってくる。見かけは少しタフになっているが、内側にはやはり繊細な少年がいる。そしてシャロンは、高校生の時に恋愛関係になりかかったケヴィンと再会するのだが・・・。

       

「ムーンライト」の監督やキャスト

製作総指揮・・・ブラッド・ピット

監督・・・バリー・ジェンキンス

出演

シャロン役=トレパンテ・ローズ

      アシュトン・サンダース

      ジャレル・ジェローム

母親ポーラ役=ナオミ・ハリス

麻薬の売人ホアン役=マハラシャラ・アリ

 

 製作総指揮はブラッド・ピット。彼は、何年か前にアカデミー賞を受賞した「それでも夜は明ける」の製作にも関わり、出演もしていました。この「それでも~」も、自由黒人だった主人公が罠にはまって奴隷として売り飛ばされた十何年もの歳月を描いた映画だった。ブラッド・ピットは、けっこう社会派でえらいぞ。

 主人公シャロンは、小学生、高校、大人時代と、三人の役者によって演じられている。

 

「ムーンライト」の上映時間や日本公開日

  • 上映時間・・・111分
  • 日本公開日・・・2017年3月31日
  • 映倫区分・・・R15
  • 配給会社・・・ファントム・フィルム
  • ジャンル・・・ヒューマンドラマ・青春

 

「ムーンライト」の感想や評価をチェック!(多少ネタバレ)

深刻な問題を扱いながら、非常に美しい映画という意見

 

「ムーンライト」は、貧困の中で育つこと、黒人のゲイとして育つことについての映画だといってもいいだろう、そして、麻薬の濫用、大量監禁、学校での暴力についての映画だといっても間違いではない。けれど、これらの分類では不十分だし、誤解を招くほどでもある。

 この映画は、子供に泳ぎ方を教えたり、親友にご飯を作ってあげたり、暗くなった砂浜で砂粒の感触や波音を感じること、そして最初のキスや、うしろめたさについての映画なのだ。「ムーンライト」は無防備に、時には耐えがたいほどにパーソナルな映画で、社会を映し出すドキュメントでもある。アメリカの現実をシビアに見つめ、そして光、音楽、鮮やかな人々の肖像に彩られた詩でもある。

~この映画を三回見て、そして友人に指摘されてはじめて、私はこの映画に、ほとんどまったく白人が登場しないことに気付いた。
~「ムーンライト」は非常に美しい映画だ。色彩豊かで、光はきれいで、音楽(R&B、ヒップホップ・・)も完璧だ。
 けれど、こういう美しさは、その卓越を見せるためだけでなく、この映画にとって必然的なものとなっている。
~最後に印象に残ったのは、シャロンの置かれた環境の痛ましさではなく、それにもかかわらず、彼が自由であるということだ。シャロンは自分自身と、そして世界を理解しようともがく。その道筋は痛ましいものでもあるが、非常にスリリングなのだ。
 
ニューヨークタイムス A.Oスコット氏より
 

稀に見る傑作、という絶賛

「ムーンライト」には稀にみる優雅さが備わっている。優しく繊細で、共感に満ちながら、影に生きる人生を描き出す。この映画は今年で一番の映画だし、ここ十年のもっとも重要な作品といってもいい。

 薄暗いムード、絵の取りかたのすばらしさ、サウンドトラック、どれをとってもよくやっている。そしてキャストの演技も抜群だ。この中から、将来のオスカーノミネート俳優が出るだろう。

 食堂でのシーンは「ムーンライト(月光)」そのものだ。言葉にならないものの周りをめぐる、繊細なダンスで、内面で繰り広げられる、心に響く瞑想的シーンだ。これは、マイナーコードで語られるメジャーな物語だ。静かで、見終えたあとも長いこと、君の心に訴えかけてくるだろう。

デトロイト・ニュース アダム・グラハム氏より

 

一般観客の意見を拾ってみた!

 

  • 純粋な映画、純粋なヒューマニティの映画。親密で忘れがたい、現代の叙事詩!
  • 今年の映画では、「ララランド」と「ムーンライト」が個人的ベスト!
  • これがオスカーにノミネートされたのは、黒人の同性愛者を扱ってて、ブラッドピットが製作してるからってだけだろ。キャラクターも平凡だし、せいぜい並の映画ってとこ。
  • つまらん。ゲイで、のろいし、ジャンキーで、ドラッグで、、ばかばかしい。
  • 見る価値はあるけど、エンディングが不満
  • これは私が、ストレートの、白人の、中産階級の女性だからかもしれないけれど、全然共感できなくてがっかりした。でもみな褒めちぎっているのだから、私が間違っているのかもしれない。
  • 今まで見た中で一番いい映画だった!
  • 「ムーンライト」は人を惹きつけて離さない、痛烈で、心揺り動かし、醜く、そして美しい映画だ。演技も監督も素晴らしい。この映画は、傷つくこと、恐れ、孤独、社会から虐げられた人々が味わう不当な扱いといった世界の中から、人間としてのアイデンティティを確立していく話だ。思想に満ちた、素晴らしい映画。

さいごに

 絶賛の嵐でした、批評家は98パーセント、観客も90パーセントくらいは高得点を付けています。評判はとても高かったんですね。

 そして、何よりも音楽や映像が美しいという意見が多かったです。「ムーンライト(月光)」というタイトル通り、繊細な光に満ちた静かな感動が味わえそうです・・・。青春映画好きとしては、哀切で美しく、そして自分と世界を探るというモチーフ、青いですが好きです。これは見たい!

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