誰もが知るディズニーの名作、「くまのプーさん」がなんと実写版アニメになった!蜂蜜をなめすぎて、木のうろから抜けられなくなってしまった、どじなプーさんですが、今回の映画の主人公は、そんなプーさんと仲良かった、かつての男の子、クリストファー・ロビン。
今は、すっかりおっさんです。(ていってもユアン・マクレガーなので美おっさんですが)可愛い娘も持って、ロンドンの郊外の森近くに住んでいるのでした。
すっかり、かつての子供心を忘れてしまっているロビンですが、そんな時、あのくまのプーさんと再会!!
さてどうなるのか?
大人のほろ苦さと、子ども心を思い出させる美しいファンタジーが同居している良い映画に仕上がっていそうですが・・・。
皆さんの感想や評価をチェックしてみました。
「プーと大人になった僕」の予告編とあらすじ
かつてプーさんと仲良かった少年、クリストファー・ロビンは、少年時代を過ごした森の近くから出て大都会ロンドンに上京し、いまや過労気味の大人になっていた。
クリストファーは、愛する妻イブリンと娘マデリンとの、田舎への旅行をキャンセルし、粗暴な社長、ウィンスローのため残業の日々を過ごさなければいけなかった。
そんな時、くまのプーさんが、行方不明になってしまった仲間のイーヨーやピグレット、ウサギ、フクロウ、タイガーなどを探すのを手伝ってほしいといって、クリストファーの前に現れる。
クリストファーは、最初自分の頭がおかしくなったのかと思うが、そうではないと分かると、今度は困る。忙しすぎて、また一つ解決しないといけない問題を増やしたくないのだ。
けれど、ともあれ彼は森に行くことになる。
そして、もっと単純で純粋だった子どもの時の喜びを思い出す。
そして娘マデリンが動物たちと一緒になって、置き忘れられたお父さんの鞄を届けに来る時、家族について大切なことを学ぶのだった。
「プーと大人になった僕」の監督やキャスト
- 監督
マーク・フォースター
- 出演
クリストファー・ロビン・・・ユアン・マクレガー
この写真はかなり若い頃のですが・・・。スコットランド出身の俳優さん。
トレインスポッティングで一躍ときの人に、そしてスターウォーズの、弟子に翻弄されるオヴィワン・ケノビ役も格好良かったですね。
幻想的な雰囲気にもしっくり溶け込んでいて、良いキャスティングです!
イヴリン・ロビン・・・ヘイリー・アトウェル
最近はアベンジャーズ・シリーズにも出演しているイギリス出身の女優さん。
マデリン・ロビン・・・ブロンテ・カーマイケル
ジャイルズ・ウィンズロウ・・・マーク・ゲイティス
プー(声)/ティガー(声)・・・ジム・カミングス
「プーと大人になった僕」の上映時間と日本公開日
- 上映時間・・・104分
- 日本公開日・・・2018年9月14日
- 配給会社・・・ディズニー
- ジャンル・・・ファンタジー、半分アニメ
「プーと大人になった僕」の感想・評価をチェック!
甘さと、暗さがミックスされた不思議な映画、という意見
洗練されていて、ドタバタした映画。ぬいぐるみ君たちを、現実世界のセッティングの中で動かしてくれる映画。
スウィートさと、物寂しさが同じくらいの割合で配合されている、まるでロンドンの曇り空の下で飲む、蜂蜜入りの紅茶みたいに。
主人公クリストファー・ロビンみたいに、抑制された喜びをばらまき、忙しすぎて全力を発揮できないような、そんなコメディが繰り広げられる。
子どもたちの方が、大人よりもこの映画を楽しめるだろうと思ってしまいそうだけどこの映画は、子ども達と大人たちの世界を揺れ動くような奇妙な味の映画になっている。
中流階級の人たちの生活の退屈さやしんどさも濃厚に漂っているので。
よりよい未来という幻想のために、現在を犠牲にすることとか。
プーさんや、その友達のアニメは良く出来ていて、実家のガレージの箱の中で40年間眠っていたかのような、リアルさがある。触感が伝わって来るようなリアルさで、ぬいぐるみ達が、のんびりと蜂蜜を舐めている姿を見るだけでもワクワクしてくる。
Christopher Robin Review: Winnie the Pooh Is Sweeter than Ever | IndieWire
デビッド・エリッチ評価より
声優がいい仕事してる!という意見
CGI効果よりも、動物達の声優の声が何より、ぬいぐるみに息を吹き込んでいた。
陰気でのっそりしたイーヨーの声、酔っぱらったようなウィニー・ザ・プーさんの声、それに賢そうなフクロウの声・・・。
シナリオは、そこまで凄く想像力に富んだわけでもないけれど、キビキビしたペースで物語が展開していた。
Sweet 'Christopher Robin' has impressive voice work - CSMonitor.com
ピーター・レイナ―評価より
主人公が印象薄いし、ひどい奴だ、という意見
主人公であるはずの「クリストファー・ロビン」が、仲間のぬいぐるみ達に比べると、全然印象に残らないのが、この映画の問題点だ。
それに「くまのプーさん」の原作に登場するような想像力豊かで、おませな子どもロビンにも見えない。かわりに、僕らが目にするのは、47歳のユアン・マクレガー演じるところのロビンだ。それで、今回のロビンは、プーさんのことを、もう30年間も忘れてしまってたという。
そして僕は、この映画が、大人は、もっと良い大人になるためには、子ども時代を取り戻さないといけない、という、お決まりの心理学を持ち出してこなければよかったのに、と思ってしまう。
しかも、言いたくないが、クリストファーというのは、かなりひどい奴だ。仕事中毒で、子供には構わず、彼女が嫌だといっているのに、寄宿学校に入れようとしている。
それに結婚生活も、夫婦の間がマンネリ化していて危機にある。
それに勤め先の会社も利益が右肩下がりで、クリストファーは職務上、かなりの人員を削減しなければいけない。
Christopher Robin Movie Review (2018) | Roger Ebert
オディー・アンダーソン評価より
「プーと大人になった僕」一般観客の感想はどう?
- キュートだった!プーさんが動いてる!
- ディズニーの映画って特に好きじゃないけど、この映画は新たな方向にチャレンジしてて良かった。全然、パーフェクトな映画ってわけじゃないけれど、子ども時代の魔法を胸にキラキラ甦らせてくれるって言う点では、すごくうまくやっている。それから鉄道シーンも含めて、すごく英国の雰囲気をうまく醸し出してた。シンプルで面白おかしくて、色んな意味で健全な映画!
- 家族全員で楽しむのに完璧な映画。思いがけず泣けるシーンもあった。
- この映画は、最愛の人々と楽しい時を過ごすのが人生で一番大切なことだって教えてくれる。そうじゃないことに、かまけているには人生は短いってね。
- この映画は、プーさん好きな私に、そもそもどうして自分がプーさんや、その仲間たちを好きだったのかを思い出させてくれた。プーさんの世界の見方は純粋で理想に満ちていて感情を動かされた。そしてクリストファー・ロビンはその反対で、子どもの時の心をすっかり忘れている大人っていう設定。この映画好き!
「プーと大人になった僕」見どころまとめ
観客の評判はけっこうよくて、八割くらいの人が気に入っていました。
ティム・バートンの映画みたいな、ミステリアスなムード満点の森の世界や、霧深いロンドンの街並みが、綺麗に描かれているとのことです。
そして社畜な主人公が忘れてしまった大切なことを、可愛いプーさんやイーヨー達が思い出させてくれる物語になっているようです。
低評価な意見では、主人公のクリストファー・ロビンが、パッとしない、とか、いやな大人になっているとかいうものもありました。
CGアニメはうまく出来ているようで、プーさん好きな人は必見ですね。
あと、イギリスの雰囲気を楽しみたい人にも良さそうです。