メキシコはソンブレロハットをかぶって踊る陽気な骸骨で有名だけど、そんなシチュエーションが、本当にディズニーとピクサースタジオ(トイストーリーなどのスタジオ)の共作で実現してしまった!
そんな映画。ミュージシャンになりたい少年が、犬の相棒ダンテと共に、陽気なしゃれこうべの国に乗り出す!そこで見つけるのは一体・・・。
さて、面白いのだろうか、つまらないか?家族で見に行くのにいい?
クチコミをチェックしてみた。
リメンバー•ミーのあらすじと予告編
ミゲルは、歌手になりたい男の子。憧れは、ミュージシャンだった親戚の故エルネストおじさん。おじさんを目標にして、こっそり練習をする日々だが、音楽嫌いの家族には反対されているし、歌ったりギターを弾くことすら禁止されている・・。
これには理由があった。五代前の先祖、曾祖母の曾祖母であったママ•イメルダの夫が、音楽のキャリアを追いかけるために、妻と子供のココを置き去りにして家出してしまったのだった。
それからというもの、ママ•イメルダは、家族が音楽の道を行くことを一切禁止し、新たに靴屋の商売を始めたのだった。今や、ママ•イメルダは亡くなり、ココももうすぐお迎えが来る年だ。
そんなある日、「死者の日」のお祭りで、音楽コンテストに参加しようとしたミゲル。
ところが、ミゲルの祖母が彼の手作りギターを発見して、それをたたき壊してしまった。
ショックを受けたミゲルは、尊敬するミュージシャンだった親戚のエルネストおじさんの墓に向かう。そこには、エルネストが使っていた伝説の、骨で出来たギターが埋まっているのだ。
だがミゲルは、ふとした拍子に死者達の世界に迷い込んでしまった。
そこは骸骨たちが陽気に歌い踊る世界。
ミゲルは、おんぼろの服装をした骸骨のヘクターと契約を結ぶ。
ヘクターがミゲルを、エルネストおじさんのところに連れて行くことができたら、ミゲルも、ヘクターの手紙をこの世に届けてあげるという約束だ。
けれど、夜明けまでにはここを脱出しないと、ミゲル自身も、彼らのように歩く骸骨になってしまうのだ!急いででないと!
でも、亡くなったエルネストおじさんにも会えるかもと、ミゲルはついつい、犬のダンテと一緒に冒険に走ってしまう。
一方、ミゲルの母親も、いなくなったミゲルを一生懸命捜索し始めるのだった。
リメンバー•ミーの監督やキャスト
- 監督
リー•アンクリッチ
「トイストーリー3」では、アカデミー長編アニメ賞にノミネートされている。
- 出演
ミゲル役・・・アンソニー・ゴンサレス
ヘクター役・・・ガエル・ガルシア・ベルナル
「バベル」「モーターサイクルダイアリーズ」でもおなじみの、ガエルさん。
メキシコの美青年!今はアラフォーである。イケメンはイケメンなり。
エルネスト・デラクルス役・・ベンジャミン・ブラット
イメルダ役・・アランナ・ウバック
エレナ役・・・レニー•ビクター
- 日本語吹き替え版、声の出演
ミゲル役・・・石橋陽彩
ヘクター役・・・藤木直人
イメルダ役・・・松雪泰子
エルネスト•デラクルス役・・・橋本さとし
パパ役・・・横山だいすけ
フリーダ•カーロ・・・渡辺直美
なんと、あの天才画家、フリーダ•カーロまで登場するとは!!
そして、それをあのパワフルな渡辺直美ちゃんが吹き替え〜。面白いです。
フリーダ•カーロは、上のような不思議な自画像その他を多く描いた、メキシコの天才です。
リメンバー•ミーの上映時間や日本公開日
- 上映時間・・・105分
- 日本公開日・・・2018年3月16日
- 配給会社・・・ディズニー
- ジャンル・・・アニメーション、ファミリー映画、ミュージカル、ピクサースタジオ
リメンバー•ミーの感想や評判をチェック!
「夢を追いかけよう!」ってだけの映画じゃない、というレビュー
ミゲルは、歌手になりたい男の子で、自分の夢を叶えたがっている。
でもミゲルの家族は音楽が嫌いで、音楽の演奏を禁止している。こういう家族の反対があるという側面をのぞけば、この話は、「夢を追いかけよう!」ということをテーマにして、多くの子供向け映画と一見似ている。
でも、「リメンバー•ミー」はそれ以上のところに行く。
ミゲルは、祖先に出会って、この世には、夢を追いかけることの他にも、色々と楽しくて大切なことがいろいろあることを学ぶのだ。
この映画は、先人達をリスペクトすること、彼ら私たちに残した遺産を大切にすることについての物語でもある。そして、相当エモい。感情的にも、深く心を揺り動かしてくれるものになっている。
ミーガン•バシャム評価より
Honoring elders | WORLD News Group
大人も泣かせる!というレビュー
「リメンバーミー」は、メキシコの伝統的なフェスティバル、11月2日の「死者の日」にインスピレーションを受けた映画だ。
この日は、祖先や、亡くなった身近な死者達が墓から蘇って、子孫たちを訪れるとされている。ディズニーとピクサーは、このお祭りをもとにして、笑いあり涙ありのエンタメに仕上げている。
僕は、エンディングで思いがけず泣いてしまっていた。
クリストファー•リール評価より
Film Review: "Coco" Mixes Disney and Pixar in a Mostly Delightful Mix | Film Festival Today
メキシコ文化の良さが盛りだくさん!というレビュー
メキシコ人の目から見ても、「リメンバーミー」は、うまくやっている。
メキシコ文化の三つの柱、「原住民文化、スペイン文化、アフリカ文化」この三つについて、ピクサースタジオは、華麗にオマージュを捧げている。
観客は誰もが、見事な、サンダル投げの場面で腹を抱えて笑うだろうし、ココがミゲルに「リメンバーミー」を優しく歌うシーンでは涙を拭うだろう。
とうもろこしの殻でできた首飾りや、女性達が着る衣装の、綺麗な花の刺繍、それにヘクターが披露する、足を踏み鳴らすメキシコのダンス、
こういうふうに、メキシコの文化が尊厳を持って取り扱われているのは、メキシコ人には嬉しい。変にエキゾチックだったり異国風に扱われていない。
バネッサ•エラザ評価より
What Latino Film Critics Are Saying About Pixar's 'Coco'
一般観客のクチコミをチェックしてみた!
- ピクサースタジオの最高傑作!
- 大人も子供のように泣かせる映画!
- 映画の大部分は、もうすでに亡くなった祖先たちが、生きてるみたいに歌い踊る世界で繰り広げられる。とっても奇妙!ゴージャスな映画。音楽も良かった。
- ギターの演奏が正確だった!
- とても感動する映画。泣く準備をしてくるとよい。
- 家族や愛情を祝福してくれる映画。とってもハートウォーミング。
- 素敵な映画で、死についても語っている。その話題を、とても感動的に仕上げている。
- 後半3分の一の、悪者の登場する場面はちょっと失敗しているけど、とてもいい映画。他者を愛することや家族についてのメッセージが全編に流れている。きらびやかなメキシコ文化も満載。
- 家族の絆や記憶の持つ力についての心温まる映画。すべてのアニメ映画の中でも傑作だった。
リメンバー•ミーまとめ
「リメンバーミー」の評判は、かなり高いです。観客も批評家も、95%以上が絶賛!
てなわけで、これは見る価値はありそうです。
子供向けの映画だし・・と思って、家族サービスと思って映画館に連れて行ったら、大人の自分までぼろぼろ泣いてしまっているかもしれません。
メキシコ音楽の有名なナンバー「リメンバーミー」なども、アレンジして取り入れてあるのも好評でした。
登場人物がほとんどスケルトンという、変わった設定ですが、全然怖くはなさそうです。
陽気な音楽とカラフルな色彩、ハートフルな物語を楽しめそう。
本物のメキシコ人の人も、好意的に評価してましたので、メキシコ好きの人にもいいかも。メキシコを旅した時の気持ちを思い出せるかもしれません。