香港育ち、現在はハリウッドで活躍するジョン・ウー監督の最新作。日本ロケ、福山雅治が主役二人組のうち、一人を務める!
福山はまさに出血大サービス!といった様相で、銃撃戦があったり、日本刀を振り回したり、英語を喋ったり・・と、ファンにはなかなかたまらない映像が続きそうだ。
アクション映画としても、迫力はありそう。
そんなわけで、面白いかつまらないか感想などをチェックしてみた!
「マンハント」の予告編やあらすじ
予告編はこちら。相変わらず福山雅治は男前ですねー。
この映画の原作になっている小説は、西村寿行の小説「君よ憤怒の河を渉れ」だ。
(凄いタイトル!)実は1976年に、高倉健主演で映画化もされていたりする。
物語はこんな感じ。
中国生まれの、企業法務弁護士チウは、大阪に本拠を置く、大きな製薬会社に勤めていた。この会社には、実は非常にブラックな秘密があったのだが・・・。
チウは、この会社の秘密をすでに知り過ぎていた・・・。会社の重役から引き留められるものの、彼は中国に帰ることを決意した。
この会社から離籍した直後のある朝、チウは自分のベッドでなぜか見たこともない女性が息絶えているのを発見する。そして果物ナイフには、彼の指紋が付けられているのだった・・。
そして、警察が玄関のところで待ち構えていた。
殺人容疑をかけられたチウの逃走劇がこうして始まる。
警察と、どこから女性の暗殺者も現れて、彼を追跡してくる。
この暗殺者は、製薬会社が、チウを消すべく放った刺客だった。
チウはミステリアスな女性、遠波真由美に命運を託すことになる・・。
さらに、彼を追う刑事である矢村(福山雅治)と、同盟関係を結ぶ。矢村は、妻を亡くした事件をきっかけに、任務を遂行するためには、死をも恐れぬような男になっている刑事だった。
「マンハント」の監督やキャスト
- 監督
ジョン・ウー
- 出演
ドゥ・チウ役=チャン・ハンユー
ハンユーは、中国で人気の俳優さん。渋さが光ります。
矢村聡役=福山雅治
おなじみ福山雅治・・・。
なんでこんなに年を取ってもお肌艶々で格好いいんでしょうねえ・・・。遠い目。
これは随分古い写真ですが(汗)
遠波真由美役=チー・ウェイ
レイン役=ハ・ジウォン
酒井義廣役=國村隼
伊藤役=竹中直人
酒井宏役=池内博之
竹中直人や、池内博之、國村準も出演していますよ。
マンハントの上映時間や日本公開日
- 上映時間・・・110分
- 日本公開日・・・2018年2月9日
- 配給会社・・・ギャガ
- ジャンル・・・アクション、サスペンス
マンハントの感想や評価をチェック!
△ウー監督と。
福山雅治とハンユーが競い合ってる!というレビュー
批評家にとっては、この映画は、プロットが馬鹿げているとか、会話がぎこちないとかいって、見るに値しないのかもしれない。
けど、ウー監督の映画は今までの傑作も含めて、ぜんぶ大袈裟でおバカだったと思わない?「マンハント」は、監督のファン以外の人々にも、全然面白い映画に仕上がっていると思う。
大脱走のシーン、街中での銃撃戦、など、小気味よく展開し、たまにメロドラマが大袈裟だったりはする。
ウー監督の映画は、B級だけども、とても楽しめるアクション・スリラーになっている。主役のハンユーと福山雅治は、おそろしく不自然な台詞を与えられているのだが、その中でも、少しでも相手よりも輝こうと演技を競い合っている。
エドモンド・リー氏評価より
漫画っぽいけど、アクションたっぷりというレビュー
「マンハント」では中国語、英語と日本語が飛び交う。
アクションシーンのほとんどは大阪で撮られていて、エキゾチックな日本の風景を見せてくれる。
オープニングシーンは、ちょっとクエンティン・タランティーノっぽい。
日本滞在中の異邦人、どこか悲しい瞳をしたチウは、海辺の茶室に入って、お茶を注文する。着物のウェイトレス(実は監督の娘)は、今日は閉店です、と彼に告げる。
けれど、他のウェイトレスが、チウと二言三言会話を交わす。
すると、突然、荒くれもの達が店に乱入してくる。チウは店を出る。
すると、突然、荒くれもの達は、着物を脱ぎ捨て、銃を取り出し、見事な動きで攻撃を開始するのだった。
こういうシーンは、超カッコいい。
この映画はとても漫画っぽい。なぜって、どんなに多くの銃弾が我らがヒーローに向けられても、彼らは絶対、せいぜい軽傷ですむのだから。
バイクでのチェイスシーンがあったり、海辺では、ジェット・スキーを使っての追跡劇があったりと、ともかく派手である。
それから、痛みを感じない超人を作ろうとしているマッド・サイエンティストも登場する。制作費用は豪華に使われている。舞台セットは、エッシャーの絵みたいに複雑な味わいだし、照明もいい感じだ。
デボラ・ヤング氏評価より
‘Manhunt’ Review | Hollywood Reporter
見どころ一杯で楽しい!というレビュー
群衆の中を縦横無尽に走り回るアクションシーンがあったり、スナイパーの銃が広告ボードから突然姿を現したり、それにエモーショナルなシーンで役者の顔にストップ・モーションをかけたりとか、あと、サックスを使ったメランコリックでジャズ風のテーマ音楽とか、地下鉄の電車の前を猛ダッシュするシーンとか、色々けれんみに溢れている。
この映画は、もともと高倉健が演じていたもののリメイク。ウー監督が、亡くなった高倉健に捧げる意味もあって、作ったのだという。高倉健のオリジナルバージョンは、中国でも大人気だったそうだ。
アクションシーン、シャンパンが披露されるパーティシーン、過去のフラッシュバックや、恍惚とするようなエモい瞬間など、色々みどころはある。
この映画はちょっと話の筋としては、おバカっぽいところがあるけれど、面白さは詰め込まれている。
ピーター・ブラッドショウ氏評価より
Manhunt review – John Woo rolls back the years with big pharma bullet-barrage | Film | The Guardian
「マンハント」、一般観客の感想をチェックしてみた!
△ウー監督の映画には、なぜか白い鳩がよく出てくるそうですよ。
- 狂っているというか、クレイジーというか・・・。
- この映画は、ウー監督の過去の映画から名シーンをつぎはぎで拾ってきただけに思えてしまったなあ。アクションシーンも、カメラが揺れすぎて、見づらかった。それから中国語、日本語、英語が飛び交うのだけど、役者が、どれもちゃんとマスターしている感じがしないのが微妙だった。
「マンハント」まとめ
ウー監督は「フェイス・オフ」や「ミッションインポシブル2」など、アクション映画の名作を撮ってきた人だけに、ファンにしてみると、期待外れだった人もいるようです。
なんでも、過去の自分の映画のハイライトを取ってきた感じで、新しいチャレンジをしていないとか。
でも、過去作で見せてきたような、ともかくド派手なアクションシーンは、そのまま健在のようではありますが・・・。
この映画は、福山雅治のファンとか、クエンティン・タランティーノみたいな、B級アクション映画が好きな人は、見に行ってもよさそうです。