必殺仕事人的なエージェント、「イコライザー」を描いた映画の、第二弾!
「equalizer」は英語の「equal」つまりイコールにする人っていう意味から来ています。本来は、デコボコをならして、平均化するという意味があります。
世の中の悪者を消して、世の中の凸凹を無くすっていうようなことですね。
主演は引き続きデンゼル・ワシントン。
実は、ワシントンが、シリーズものを引き受ける(二回続けて同じ役を演じる)のは初めてのことだとか。
今回は、「イコライザー」同士の対決が見れるとか。相変わらず、緊張感と迫力は満点のようですが、面白いのか、つまらないのか。
今回は仕事人マッコールの自宅も公開されるとか!
感想や評価をチェックしました。
「イコライザー2」の予告編とあらすじ
「イコライザー1」では、敵が「お前は誰なんだ??」と主人公に問いかけるシーンで終わっていた。これは、観客が知りたいことでもあった。主人公である謎のアサシン、ロバート・マッコールの過去は全然明かされなかったのだから。
マッコールには今は亡き妻がいて、「死ぬまでに読みたい100の本」リストを読破している最中で、ビルとメリッサという老夫婦とだけ親しく付き合っている(マッコールの過去にも関係してそう)・・・という、そういうことだけ我々は知っていた。
今回の映画では、そんな彼の過去が明かされる。老婦人メリッサは、実は以前の作戦時に彼のボスだった。
そのメリッサは、ベルギーのブリュッセルで、CIAのコンサルタント業務をしている時、何者かに暗殺されてしまう。
それを聞いたマッコールは、以前のパートナー、デーブ・ヨークを探し出し、ヨークの助けを借りて、少しずつ手掛かりを集めていく。
ついに、メリッサが消された背後にあった理由を把握すると、マッコールは故郷の街でかつての同僚と、対決することになるのだった・・・。その街はちょうど嵐に包まれていた・・・。
「イコライザー2」の監督や出演
- 監督
アントアン・フークア
フークア監督は、あの血も凍る&スタイリッシュなクライム・ムービーの古典「トレーニング・デイズ」の名匠です。
最近はマグニフィセント・セブンも監督。
- キャスト
ロバート・マッコール・・・デンゼル・ワシントン
一作目より、続投のデンゼル・ワシントン。今回はサングラスに長い顎鬚、というトルコ風の変装姿も見せてくれます。(写真は若い時の姿です)
デイブ・ヨーク・・・ペドロ・パスカル
キングスマンにも出演していた、チリ出身の俳優さん。
マイルズ・・・アシュトン・サンダース
ブライアン・プラマー・・・ビル・プルマン
スーザン・プラマー・・・メリッサ・レオ
アカデミー助演女優賞に輝くメリッサ。
「イコライザー2」の上映時間や日本公開日
- 上映時間・・・121分
- 日本公開日・・・2018年10月5日
- 配給会社・・・ソニーピクチャーズエンターテインメント
- 映倫区分・・・PG12
- ジャンル・・・アクション、クライム
「イコライザー2」の感想・評判をチェック
デンゼル・ワシントンの最強親父っぷりが凄い!というレビュー
この映画はまず、マッコールの上司、メリッサが消された理由を探る。しかしこれは単なるミステリ映画ではなく、アクションでもある。
アクションは序盤から全開。この場面では、マッコールはトルコの電車の中。イスラム教徒の扮装をしていて、誘拐されたアメリカ人少女を、トルコ人の父親から救出しようとしている。
マッコールは今、タクシー運転手で、仕事中に助けが要りそうな人を見かけると、彼らを助けて過ごしている。
行方不明の姉妹を探している、ホロコーストのサバイバーや、10代の若者がギャングになるのを止めたり・・・時に、バイオレンスが入る。例えばマッコールはクレジットカードを剃刀代わりにして戦ったりもする。猫を救出したりもする。
ちょっと年を取ったかもしれないけど、(デンゼル・ワシントンは63歳)、相変わらずのカッコよさ!
ある時は、氷の血を持つ必殺仕事人として、ある時は、子ども思いの優しい父親として、説得力ある演技を見せてくれる。
デベス・シャルマ評価より
https://www.filmfare.com/reviews/hollywood-movies/movie-review-the-equalizer-2_-30409.html
CGを使わない、昔ながらの武骨なアクションを展開!というレビュー
「イコライザー2」は、昔ながらのアクション映画として展開する。ビカビカ動き回るような撮影とか、CGによる特殊効果は使わずに、ストレートにアクションを見せている。ぶっきらぼうで、ユーモアはなくて、粗暴である。
1970年代とかのアクション映画を思い起こさせる。後半の方では、バイオレンスに工夫され過ぎで、そういう武骨なアクション映画の雰囲気からは、遠ざかるが・・・。
暴力の数々は、シャープで、骨のぶつかる音が聞えそうなほどリアルだ。
一作目の敵は、容赦ないロシアのマフィア一味だったが、今回の敵は、かつての軍人時代の仲間で、マッコールが信頼していた人物だということが分かる。とはいえマッコールは、戦いの上でおセンチになる人間ではない・・。
リチャード・ジェームス・ハビス評価より
エンディングが訳わからん、というレビュー
デンゼル・ワシントンが、何といっても「イコライザー2」の中で、一番すごい。
彼は、どんな映画に出演しても、ピカ一の演技を見せるのだけど、この映画でも、磁力を持っている、チャーミングなのに、アブナイ側面もあるという二面性が出せるのは彼だ。
ギャングが登場する物語の筋は、すさまじく陳腐だった・・・。過去のギャング映画からの紋切り型の寄せ集めという感じ。その中では、映画「ムーンライト」で素晴らしい演技を見せていたサンダースは、与えられた素材の中で最大限うまくやっていたと思う。
マッコールが彼をギャングになることから救い出しはしたものの、国際的な暗殺組織の輪の中に引き入れてしまうのは皮肉といえば皮肉だ。おかげで彼はハリケーン襲来さ中の、マサチューセッツ州で車のトランクに入れられる羽目になってしまう。
けれど、本当のところ、このハリケーンのさ中で正気じゃない終わり方をするので、私達は困ってしまう。ワシントンは素晴らしいものの、「イコライザー2」にはスリルが感じられなかった。
ケイティ・ウォルシュ評価より
'The Equalizer 2' review: Denzel Washington simultaneously charming and psychotic - Chicago Tribune
イコライザー2、一般観客の感想をチェックした!
- 重要な伏線や、サブ・ストーリーが、物語のメインの筋とうまく絡まり合っていて素晴らしかった!演技もトップクラス!
- 私は一作目の大ファンだったけど、この二作目には失望した・・・。物語は平凡だし、感情もあまりこもってない。最後には誰が生き残るのかとか、正直どうでもよくなってしまった。。
- 感動的な物語が挿入されているからよかった。「イコライザー1」とは、少し違ったタイプの映画だった。
「イコライザー2」は面白い?
イコライザー2は、一般観客が70%くらい高評価していて、批評家は50%くらいでした。
見どころとしては、やはりデンゼル・ワシントンの生命力とカリスマ性溢れる演技が光り輝いていた・・というところが一番。
謎めいていた主人公マッコールの過去が明かされるのも良い所とか。
それと、アベンジャーズ・シリーズみたいに、CG効果を駆使したド派手でスピーディなアクションというよりは、もっと素手でガチンコ勝負なリアル・アクションになっているのが、渋くて格好いいという意見もありました。
物語の筋は、ありきたりという意見が多かったですが(;^_^A、ワシントンの熱演がそれをカバーしている印象です。