アベンジャーズ・シリーズの総決算ともいうべき、「インフィニティウォー」では、アイアンマン、スパイダーマン、超人ハルク、ドクターストレンジなど、おなじみの、マーヴェルコミックのヒーロー達が勢ぞろいしている。
登場人物がどれをとっても濃い!
もはや、特殊能力者がわんさか出てくるという意味では「ジョジョの奇妙な冒険」とか「ストリートファイター」とかを彷彿とさせるわけだが・・・
はたして、映画はちゃんとまとまっているのだろうか?
パワー倍増で面白い?
それか、詰め込み過ぎでつまらない?
基本情報を調べてみた。
アベンジャーズ インフィニティウォーの予告編とあらすじ
アベンジャーズ史上でも最強な悪役、タノスが宇宙を歪め、破壊しようとしている。
そのことを知ったアベンジャーズのヒーロー達が大集合。
超人ハルク、マイティソー、キャプテンアメリカ、スパイダーマン、ブラックウィドウなど、今までシリーズに登場してきた主人公達が一堂に会して、その必殺技を駆使し、力を合わせて、宇宙を守るために立ち上がる。
なんともスケールが大きくて、豪快な話となっている。
タノスは、マーベルコミックの一連の話の中でも、共通しているラスボス的存在である。
タノスは、「インフィニティ・ストーン」と呼ばれる6つの伝説の石を探している。この石を輝けるインフィニティ・ガントレット(手袋のような防具)に装着すると、タノスは無敵の力を手に入れ、そして無限に終わらない戦争を巻き起こすことができるのである。
これまでのアベンジャーズ・シリーズの中で、すでに5つの石が登場していた。今回の「インフィニティ・ウォー」では遂に6つめの石が出現することになるだろう。
これまでに登場した5つの石は次のとおり。
インフィニティウォーに登場する石の種類
- スペース・ストーン
キャプテン・アメリカに登場した。宇宙空間に漂う箱の中に保管されていた。アメリカ政府も、この石を無限のエネルギー源としてながらく追い求めていて、キャプテンはこれに憤慨していた。
この石はロキに盗まれたが雷神ソーが取り返してアスガルド国に封印した。
だがロキはこれをまたアスガルドから盗み出し、そのロキを背後で操っているのが、今回の悪役タノスだったのだ。
- リアリティ・ストーン
マイティ・ソーシリーズで、ソー達アスガルドの戦士は、幻の武器を探している暗闇のエルフ族と戦っていた。この武器が実は、二つ目のインフィニティストーン、リアリティストーンだった。マイティソーの映画の終わりの場面で、ソーはとある古物収集家にこれを贈ったことになっている。
- パワー・ストーン
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに登場した石。スターロードが映画の冒頭で解き放った石だ。タノスの手下がこれに気付いて奪おうとしたが失敗している。そしてパワーストーンは宇宙警察の本拠地である惑星ザンダーに保管されている。
- マインド・ストーン
アベンジャーズの第一作目から登場。これは人工知能を作る力を持っている。トニー・スタークは、これを使って仲良しのAIを、さらに発展したアンドロイドの「ビジョン」へと作り替えた。この石はまだビジョンの額に埋まっていて、「ビジョン」を動かすエネルギーを供給している。
- タイム・ストーン
インフィニティ・ストーンの中でも、古代からあってもっとも強力な部類に入るこの石が最初に登場したのは、ドクターストレンジの物語だった。
時間を操る力を秘めるこの石は最上位の魔法使いが手にしていて、陰謀をたくらんでいたドルマムを倒すのに使われた。
タノスと対立している彼の娘、ガモラは我らがヒーロ―達に警告する。
タノスは宇宙の力を持ったインフィニティ・ストーンを探している。六つの宝石すべてがみつかったら、人口(というか生物)が増え過ぎた宇宙からその半分を殲滅してしまう計画だという。
タノスを倒すために、アベンジャーズは助けを必要とする。マーベルコミック映画シリーズの隅々からスーパーヒーローを呼び出してくるのである。
アベンジャーズ インフィニティウォーの登場キャラ紹介など
- 監督
アンソニー・ルイソ/ジョー・ルイソ
- 出演
トニー・スターク/アイアンマン役・・・ロバート・ダウニーJr.
アイアンマンとは、ハイテク機械企業の社長。自社で製作したパワードスーツをまとって、社長の顔の裏側では、スーパーヒーロー・アイアンマンとして日夜悪者と戦っている。
俳優のロバート・ダウニーJrは、薬物中毒の過去があったため、映画会社から敬遠されていたのだが、圧倒的な役作りを見せて、アイアンマン役を勝ち取った。
ソー役・・・クリス・ヘムズワース
神の国アスガルドの王子で、元は、神通力を持つハンマーで戦っていた。それは失くしてしまったが、本作では新たな力を手に入れて戦う。
ブルース・バナー/ハルク役・・・マーク・ラファロ
天才科学者なのだが、実験中に起こったアクシデントによって、凶暴な超人に変身してしまう身体になってしまった。凄まじい腕力とジャンプ力を持つ。
スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ役・・・クリス・エバンス
,第二次世界大戦時の極秘実験が元で、スーパーヒーローなボディに生まれ変わってしまったロジャース。まっすぐで一途な心を持っている。
ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ役・・・スカーレット・ヨハンソン
他の超人たちのような、人間を超えた特殊能力は持っていないのだが、元KGBの凄腕スパイとして、戦闘能力、情報分析力に長けている強い味方。
スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ役・・・ベネディクト・カンバーバッチ
一度すべてを失った天才外科医だが、東洋はカトマンズの寺で超能力を用いた武術を身に付け、悪と戦うようになった。ロンドン出身のカンバーバッチは貴族的な容貌で気品と神秘に満ちたドクターストレンジを好演している。
ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン役・・・ドン・チードル
ピーター・パーカー/スパイダーマン役・・・トム・ホランド
スーパーヒーローの中では唯一の高校生!男子高生独特の細見のバディですばしっこく駆け回る。恋愛など思春期らしい悩みも持つ親しみやすい存在。
様々な物質に吸着したり、腕からネットを発射する能力を持って、まさに蜘蛛のように飛び回る。
ティ・チャラ/ブラックパンサー役・・・チャドウィック・ボーズマン
素晴らしいテクノロジーを持つが、他の人間界には知られないよう、人知れず繁栄していた超文明国ワカンダの若き国王。ブラックパンサーという秘密の顔を持っている。
伝統的なハーブの力と、鉱石ウィブラニウムの力により、超人的な能力を身に付けている。
ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ役・・・エリザベス・オルセン
全身真っ赤なドレスに身を包む、色気抜群の女性。突然変異で生まれ、現実を変容させる力などの魔法を使える。
サム・ウィルソン/ファルコン役・・・アンソニー・マッキー
キャプテン・アメリカに登場したスーパーヒーロー。
もともとは人種差別にあったことをきっかけに犯罪に手を染めるようになってしまっていたが更生して、鳥を操る能力、特殊ハーネスによって飛行する能力を手に入れた。アベンジャーズの中で黒人のヒーローとしては古参の一人である。
バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー役・・・セバスチャン・スタン
もとは、キャプテン・アメリカの行方不明になっていた友人だったが、陰謀組織に捕まり、記憶を消され、超人的身体能力を与えられて、暗殺戦士になっていた。
しかしキャプテン・アメリカとの戦いによって記憶を取り戻したのち、またどこかへ去ってしまった。
・・・今回はキャスト紹介というよりは、キャラ紹介になった感がある(*´▽`*)
アベンジャーズ・インフィニティウォーの上映時間と日本公開日
- 上映時間・・・150分
- 日本公開日・・・2018年4月27日
- 上映方式・・・2D/3D
- 配給会社・・・ディズニー
- ジャンル・・・マーヴェルコミック、アクション、SF、冒険
アベンジャーズ・インフィニティウォーの感想や評判をチェック!
どうやら続きがありそう、というレビュー
インフィニティウォーの位置づけは、ロードオブザリングとか、スターウォーズといったシリーズ物の映画の、中間のチャプターのようになっている。
この映画の主な目的は、次回作への期待を高めておくことだ。
ボブ・モンデロ評より
In 'Avengers: Infinity War,' The Superheroes Have Their Work Cut Out For Them : NPR
タノスは悪役だけど共感もそそる・・・というレビュー
150分ほども、アクション、ユーモア、登場人物たちそれぞれのストーリー、そして途方もない悪者が詰め込まれていて、今までよりも暗黒で、尖った、でも軽快さもある映画に仕上がっていた。
10年以上もマーベルコミックシリーズの映画は作られてきたわけだが、この映画は、宴の料理の締めにやってくる、ほろ苦いデザートという感じ。二作に渡るファイナルで、来年この続きがまた映画になってやってくる。
今回のラスボス、紫色の肌をしたタノスは、もう何年もマーベルコミック映画に、サイドストーリー的に姿を現していた。
タノスは、悪漢小説の主人公みたいに、時としてシンパシーまで感じさせる。彼は、不均衡になっている宇宙のバランスを正すために、その半分を殲滅しようとする。彼は孤児たちを養子に取って、彼らを暗殺ミッションに参加させるよう育てる。
タノスは新たに惑星を滅ぼす前に涙を流しさえする。
,物語は、終わりが近いというヘビーな感覚のもとに構築されていくのだが、それでもこの映画は楽しくてエンタメに溢れている。ダウニーとカンバーバッチという傲慢な二人の間の鍔迫り合いとか、クリス・ヘムスワース演じるソーとスターロードのマッチョな競い合いも、滑稽で面白い。荒っぽいガーディアン達の登場するシーンでは、面白くてばっちいギャグも聞ける。
コリン・コバート評より
'Avengers: Infinity War' delivers major achievement in superhero storytelling - StarTribune.com
アベンジャーズ・インフィニティウォー見どころまとめ
今回の映画は、やはりというか、次回作がまだあるようですね。
それにしても、やはりスパイダーマン、マイティソー、ブラックパンサー(今回の映画ではワカンダに赴くシーンもあるようです)、カンバーバッチなど、とにかく、一人だけでも主役をはれる、スーパーヒーロー達が大集合しちゃっているので凄いです。
それぞれの必殺技とか衣装を楽しむのもありでしょう。
そして悪役のタノスも、本当に単純なたんなる「わるもの」って感じよりは、もう少し良いところも持ち合わせている複雑さがあるキャラクターになっているようですね。
タノスが宇宙の半分を滅ぼそうとするのも「宇宙のバランスを正すため」と思い込んでいるようで、「宇宙を俺の支配下に!」という単純な動機だけではなさそうです。