パシフィック・リムの続編、怪獣もマシーンも、大きく進化して戻ってきた。
日本のファンに嬉しいのは、なんと今回最終決戦の舞台が日本に設定されていること!富士山や高層ビルなど、おなじみの景色の中で、怪獣達が暴れ回る!
菊池凛子も前作から引き続き、パイロット役で登場する。
さて、評判や感想はどうだろか。
期待通りに面白い?それとも今回は期待外れ?
調べてみた。
パシフィックリム2アップライジングの予告編とあらすじ
舞台は、前作の「アップライジング」から十年経過した後の世界。
巨大怪獣の遺骸は、まだ恐竜の骨みたいに、地上のあちらこちらに散らばっている。十年前の大きな戦いから、世界はまだ回復している途上にある。
主人公のジェイクも、路上で怪獣と闘う巨大ロボット「イェーガー」の残骸を売ることで食いつないでいた。ジェイクの父は、前の大戦で犠牲となったヒーローである。ジェイクも前はパイロットだったが「父みたいにはなれない」と燃え尽き、今は闇市で商いをしていたのだった。
「イェーガー」は二人のパイロットによって操縦されるのだが、脳神経がシンクロすればするほどうまく動く。
ジェイクは少女アマラと出会う。アマラは、廃棄された機械部品からイェーガーを組み立てる才能を持っている。イェーガーを個人が作るのは違法だ。だが、アマラの才能は注目され、彼女は次に来るかもしれない人類の危機に備えてスカウトされた。
スカウトされたチームで、アマラは仲間たちと出会う。キャプテンはスコット・イーストウッドが演じている。
そして、怪獣達はまた襲撃してきた・・。しかも今度は怪獣だけではなく、謎の黒づくめのイェーガーも出現。何者が操っているのか正体不明のこのイェーガーは、味方のイェーガー達を強力な力で襲うのだった。
はたして何が起こっているのだろうか。
パシフィックリム2アップライジングの監督とキャスト
- 監督
スティーブン・S・デナイト
最初の「パシフィックリム」は「シェイプオブザウォーター」で今人気の監督、ギレルモ・デルトロが撮影した。
デルトロ監督は小さい頃からゴジラなど日本の怪獣映画が好きで、リスペクトとして前作を作ったそうだ。
本作も、その流れを受け継いでいる。
- 出演
ジェイク・ペントコスト役・・・ジョン・ボイエガ
スターウォーズ・フォースの覚醒の、主役級に抜擢され、一躍脚光を浴びている。
父の後をつぐパイロットとなった主役を演じている。
ネイト・ランバート役・・・スコット・イーストウッド
クリント・イーストウッドの息子さん。目のあたりの醸し出すハードボイルドさは、お父さん譲りですね・・。
ウェン・シャオ役・・・ジン・ティエンリー
アマーラ・ナマーニ役・・・カイリー・スパイニー
森マコ役・・・菊地凛子
映画「バベル」でアカデミー助演女優賞にノミネートされて以来、海外作品で活躍している菊池凛子さん。きりッとしたシャープな顔立ちのアジアン・ビューティです。
パシフィックリム2アップライジングの上映時間と日本公開日
- 上映時間・・・111分
- 配給会社・・・東宝東和
- 上映方式・・・2D/4D
- 日本公開日・・・2018年4月13日
- ジャンル・・・SF、アクション、怪獣、特撮、スーパーヒーロー
パシフィックリム2アップライジングの感想やレビューをチェック!
前作の方が面白かったけど、戦闘シーンはいい、という評価
「アップライジング」は前作の方が面白かった。まだ一作目を見てない人は、今回の映画のかわりに前のを見た方がいい。けど、どっかんどかん、と派手なアクションシーンや楽しさでは本作も負けてない。
この映画は、単に大々的なアクションを求めている人々にはピッタリな映画だ。けど、もうちょっと映画に色々求める人たちにも十分なだけの深みや、物語の面白さもある。
ただ、面白いサイドストーリーが生まれてくる糸口は幾つかあるのに(特にイェーガーマニアの少女、アマラについて)あまりそれを展開しないままになっていた。どの場面も、次の大破壊の場面へと導いていくことしかしない。そして都市は怪獣によって破壊されるけど、イェーガーも同じくらいの規模で街をぶっ壊してしまう。
ある瞬間から、怪獣を阻止するために、イェーガーも文字通り、高層ビルを引きずり倒してしまうようになる。多くの者を救うためには、大破壊も構わないってことかね??
戦闘場面はよく出来ていて見応えあるし、巨大ロボットが出てくる映画って、戦闘場面が見にくいことが多いけど、この映画では、動きを追うのに苦労しない。
アップライジングは、アニメの影響を見せる。東京にある、ガンダム像へ敬意を捧げた場面もある。そういうのが好きだったら、この映画は君を喜ばせてくれる。
ブリトン・ピール評価より
東京が大破壊される、というレビュー
前作では、デルトロ監督独特の、ダークで嵐が吹き荒れているような雰囲気が漂っていたけれど、「アップライジング」のデナイト監督は、アクションシーンを太陽が燦燦と輝く明るい昼間に繰り広げている、何百万ドルもの予算がある映画だから、その映像を見せ付けるにはいい選択だ、
「タイタンの復讐者」とか「アテナの剣」とか「ジプシーの逆襲」とか、かっこいい名前の巨大ロボットは、のこぎり型や鞭型のクールな武器を手にして戦う。
東京は大破壊される。けど、安心あれ。登場人物の一人は、住民はすべて地下シェルターに避難させることを確言するから。
ソレン・アンダーソン評価より
ジェイクのカリスマ性が輝いている、というレビュー
映画に出てくる怪獣たちみたいに、この映画は、容赦なく、ぐいぐいと、時に狂気のように進んでいく。振り落とされないように注意しよう。「怪獣の血液」「斥候」「毒ガス」とかそういう言葉を耳にするだろう。
会話も、怒涛の勢いで流れていく。主人公は、どのシーンでも、冗談を飛ばしたり、こぼれ話を付け加えたりするのを忘れない。チャーリー・デイとバーン・ゴルマンが演じる、二人組のマッド・サイエンティストの気狂いぶりもいい。
でもなんといっても「パシフィックリム・アップライジング」は、主人公ジェイクを演じるボイエガのカリスマ性にかかっている。彼は解き放たれたように活き活きしていて、自然体のユーモアと魅力を発散している。短いジョークから演説までうまくこなしている。
怪獣の話をすれば、闇のイェーガー、ドローンのイェーガー、怪獣と合わさったイェーガーが登場して、我らがヒーローたちはこういうの全部と戦うことになる。とはいうものの、そういう場面自体は、特別印象に残るものにはなってなかったけれど。
ネイトなど、わき役たちも、ジェイクと衝突するためだけに出された感もあったりはした。
でもジェイクと少女アマラの見せ場になって、彼らが世界を救おうとするとき、とても感動的なものになる。混沌とした不協和音が響くなかに、やわらかく美しいものを見出せるとおもう。
ケイティ・ウォルシュ評価より
ovie review: ‘Pacific Rim Uprising’ manages to outpace its predecessor | Movies | host.madison.com
一般観客の口コミを見てみた。
- 前作のパシフィックリムは、僕の中の子供を目覚めさせてくれた。今回のパシフィックリムも、前作ほどではないにしろ楽しめた。アクションが、昼間の光の中で展開されるのは、オリジナル版からのいい変化。けど怪獣が、終盤まで姿を現さないのは、よくない変化だったかな。土曜日の朝に、バックス・バニーとかの漫画映画をテレビで見てワクワクしてた時みたいな気持ちを思い出させてくれる。
- バトルシーンは、ありきたりだし、物語も前作ほど面白くなかった。主人公のボイエガの演技だけが見る価値あった。
パシフィックリム・アップライジングの見どころまとめ
評価は、だいたい「面白い」と「つまらない」が半分ずつくらいに分かれていました。デルトロ監督の前作よりは劣る、というのが大半の人の意見です。
そして主役ジェイクを演じるボイエガの演技がピカイチ!という意見も多かったです。「スターウォーズ」でも、脱走したストームトュルーバーを演じていて、正直それはあまり印象に残らなかったんですが(;''∀'')
今回の映画では、本領発揮しているようですね。
あといいのは、デルトロ監督のパシフィックリムは、デルトロ特有のダークでアンニュイな舞台セットだったものの、今回は画面が明るくなっているということ。
昼間の光の中で戦う怪獣とイェーガー達の迫力バトルが楽しめるようにはなっていそうです。
それからやはり、最終決戦の舞台が東京ということで、おなじみの街並みが破壊されまくるという、ゴジラではお馴染みの、妙なカタルシスを味わうことができそうです。